「子どもを庭で遊ばせたいので、できるだけ広い土地を買って大きな庭をつくりたいです。庭は広いほどいいですか?」
結論
庭は広ければ広いほど暮らしやすいとは限りません。
大切なのは、
庭で何をしたいのか
を先に決めることです。
例えば、
子ども遊び
+BBQ
+家庭菜園
+物干し
+ドッグラン
+眺める庭
では必要な広さも場所も違います。
土地の坪数ではなく、目的から庭の大きさを決めます。
① 「庭が欲しい」では条件が曖昧
土地探しで、
「庭付き一戸建てがいい」
という希望は多いですが、
何をする庭?
を考えることが重要です。
② 子どもを遊ばせたいなら?
例えば、
小さなプール。
砂遊び。
ボール遊び。
外でおやつ。
程度なら、必ずしも非常に大きな庭が必要とは限りません。
③ 子どもが庭で遊ぶのは何年間?
新築時に子どもが4歳。
↓
10年後14歳。
となれば、庭の使い方は大きく変わる可能性があります。
子育て期間だけで土地の広さを決めないことも重要です。
④ BBQなら広さより配置
BBQをしたいなら、
キッチンから近い?
LDKから出やすい?
道路から見えない?
隣家の窓が近くない?
などが重要です。
⑤ 隣家への煙・臭いも考える
BBQスペースが隣家の、
リビング窓。
洗濯物。
給気口。
などのすぐ近くだと、お互い気になる可能性があります。
土地配置から考えます。
⑥ 家庭菜園なら日当たりを見る
家庭菜園をしたいなら、庭面積だけでなく、
日照。
水道位置。
土。
動線。
などを確認します。
北側に広い空地があっても、目的によっては使いにくい場合があります。
⑦ 洗濯物を干す庭なら家事動線
ランドリールーム。
↓
庭。
まで遠ければ、毎日の洗濯が面倒になります。
庭も間取りの一部として考えます。
⑧ ドッグランなら?
犬を遊ばせるなら、
フェンス。
門扉。
地面の仕上げ。
日陰。
水栓。
なども必要になります。
単純な空き地ではありません。
⑨ 庭のプライバシーが重要
南向き道路の広い庭。
でも道路から丸見え。
↓
結局ほとんど使わない。
ということもあります。
**広さより「外から見えにくく使いやすい庭」**を考えます。
⑩ 北道路が庭づくりに有利な場合も
北側に、
道路。
玄関。
駐車場。
をまとめ、
南側に、
LDK。
庭。
を配置できれば、道路から見えにくいプライベートな庭をつくれる場合があります。
⑪ 庭が広いと草取りも増える
天然芝。
雑草。
落ち葉。
植栽。
など、庭には維持管理が必要です。
30代では楽しめても、60代・70代には負担になる可能性があります。
⑫ 人工芝ならメンテナンスゼロ?
人工芝も、
汚れ。
落ち葉。
経年劣化。
交換。
などがあります。
何を選んでも完全なメンテナンスゼロではありません。
⑬ 庭を10坪増やすために土地も10坪増やす?
例えば土地単価20万円なら、
10坪増やすと土地代だけで200万円。
さらに、
フェンス。
庭工事。
固定資産税等。
管理。
にも影響します。
※説明用の例です。
⑭ その200万円を別に使う選択肢
例えば、
住宅性能。
太陽光。
収納。
キッチン。
住宅ローン削減。
などに使う選択肢もあります。
庭10坪と200万円、どちらが家族の暮らしに価値があるかを考えます。
⑮ 駐車場との将来変更も考える
子どもが小さい時期。
↓
庭として使用。
子どもが成人。
↓
車が増える。
↓
庭の一部を駐車場へ。
という使い方を考えることもできます。
⑯ 将来変えられる庭にする
建物は簡単に動かせません。
一方、庭・外構は比較的変更しやすい部分があります。
そのため、最初からすべて作り込みすぎず、家族の変化に対応できる余白を持たせる方法もあります。
チェックポイント
- 庭の目的を決めたか
- 子どもが何年間使うか考えたか
- BBQの位置を考えたか
- 隣家の窓を確認したか
- 日当たりを確認したか
- LDKとの動線を確認したか
- 道路からの視線を確認したか
- フェンス費用を確認したか
- 30年後の管理を考えたか
- 将来駐車場へ変更できるか考えたか
まとめ
庭をつくるために土地を選ぶなら、
「庭は何坪あればいいですか?」から考えないこと。
住宅会社には、
「広い庭が欲しいです」ではなく、「子どものプール・BBQ・物干しに使えて、道路や隣家から見えにくく、将来管理しやすい庭にはどの程度の広さが必要ですか?」
と相談する。
土地は一度買えば簡単には広さを変えられません。
だからこそ、
土地を広く買う前に、その庭を誰が・何のために・何年間使うのかを考える。
「広い庭」より「実際によく使う庭」をつくれる土地を選ぶことが、長く後悔しにくい土地選びです。
















