「太陽光を付けるなら蓄電池も一緒に付けたほうが得ですか?電気代の削減だけで元は取れますか?」
結論
蓄電池は、
「何年で元が取れるか」だけで採用を決めないこと
が重要です。
蓄電池には、
電気代削減
+太陽光の自家消費
+停電時の電源確保
という複数の役割があります。
一方で、
初期費用+経年劣化+将来の交換費
も考える必要があります。
① 蓄電池は何をする設備?
昼間に太陽光で発電。
↓
家で使い切れなかった電気を蓄電。
↓
夕方・夜などに使用。
という使い方ができます。
つまり、
太陽光でつくった電気を自宅で使える時間を広げる設備
です。
② 売るより自宅で使ったほうが得?
これは、
売電単価。
買電単価。
契約プラン。
自家消費量。
によって変わります。
そのため、
「蓄電池を付ければ必ず得」
とは言えません。
③ 電気代削減だけで元が取れる?
ここは実際の数字で計算します。
例えば、
蓄電池の導入費用。
年間で減らせる電気代。
将来の交換費。
を比較します。
導入費÷年間削減額だけでは不十分です。
④ 蓄電池には劣化がある
スマートフォンのバッテリーと同様、蓄電池も長期間使用すれば性能が変化します。
確認したいのは、
容量。
保証期間。
保証容量。
充放電サイクル等。
です。
⑤ 交換費まで考える
30年間住むとして、
最初に設置した蓄電池を30年間そのまま使える前提
で収支計算しないことが重要です。
修理・交換の可能性まで考えます。
⑥ 停電対策としての価値
蓄電池は経済性だけではなく、
災害などによる停電時の備え
として採用する家庭もあります。
停電時に、
冷蔵庫。
照明。
スマートフォン充電。
一部コンセント。
などを使える可能性があります。
ただし、使える機器や電力量はシステムによって違います。
⑦ 全負荷と特定負荷を確認
蓄電池によって、
家全体へ電気を供給するタイプ。
指定した回路だけへ供給するタイプ。
などがあります。
「蓄電池がある=停電時も普段どおり生活できる」
とは限りません。
⑧ 太陽光との相性を見る
蓄電池単体ではなく、
太陽光容量。
年間発電量。
家庭の電気使用量。
昼間の使用量。
夜間の使用量。
をセットで考えます。
⑨ EVという選択肢も考える
将来EVを所有する予定があるなら、V2Hなどを使って車の大容量バッテリーを住宅と連携させる選択肢もあります。
新築時に、
配線。
分電盤。
駐車位置。
などを準備しておく考え方もあります。
⑩ 補助金ありきで決めない
蓄電池に利用できる補助制度がある場合でも、
補助金があるから付ける
ではなく、
補助後の自己負担。
電気代削減。
交換費。
使用目的。
で判断します。
チェックポイント
- 蓄電容量を確認したか
- 太陽光発電量を確認したか
- 自家消費率を確認したか
- 年間削減額を試算したか
- 保証期間・保証容量を確認したか
- 将来交換費を考えたか
- 停電時に使える範囲を確認したか
- EV・V2Hも検討したか
まとめ
蓄電池は、
「元が取れる・取れない」だけで判断する設備ではありません。
住宅会社には、
「蓄電池を付けたら何年で元が取れますか?」だけではなく、「太陽光のみ・太陽光+蓄電池・太陽光+将来EVの3パターンで、初期費用・電気代・交換費・停電時の使い方を比較してください」
と相談する。
経済性+災害対策+将来の電気の使い方。
この3つで判断することが重要です。
















