「新築なら浴室暖房乾燥機は付けておいた方が便利ですよね?」
浴室設備のオプションでよく出てくる、
浴室暖房乾燥機。
暖房。
衣類乾燥。
換気。
涼風。
など、複数の機能を持つ製品があります。
とても便利ですが、
「新築だからとりあえず付ける」
ではなく、
何のために使うのかを考えて選びたい設備です。
まず浴室暖房とは?
冬の入浴前に浴室を暖め、
浴室内の寒さを和らげる
ための機能です。
特に、
暖かいリビング。
↓
寒い脱衣所。
↓
さらに寒い浴室。
という大きな温度差は避けたいところです。
でも浴室だけ暖めればいい?
ここが重要です。
リビング22℃。
脱衣所12℃。
浴室だけ暖房。
では、
脱衣所で大きな温度差
が残ります。
だから高性能住宅では、
浴室暖房だけに頼るのではなく、
断熱。
気密。
窓。
空調。
によって、
脱衣所を含めた家全体の温度差を小さくする
ことが基本です。
高断熱住宅なら浴室暖房はいらない?
これも一概には言えません。
住宅全体の温熱環境が良ければ、浴室暖房を使う頻度が少なくなる家庭もあります。
一方、
より暖かい浴室を好む。
入浴前だけ短時間暖めたい。
という家庭には便利です。
重要なのは、
寒い家を設備で補うために付けるのか、快適性をさらに高めるために付けるのか
を分けることです。
衣類乾燥機能はどう?
雨の日。
梅雨。
花粉の季節。
夜間。
など、浴室内で洗濯物を乾かせるのは便利です。
ただし、
ランドリールーム。
衣類乾燥機。
室内物干し。
除湿機。
など、他にも乾燥方法があります。
だから、
家全体の洗濯計画の中で浴室乾燥を使うのか
を考えます。
何kg乾かせる?
「浴室乾燥できます」
だけではなく、
どの程度の洗濯物を、
どのくらいの時間で、
どの程度のエネルギーを使って乾燥させるのか。
製品仕様を確認します。
4人家族の一日分の洗濯物を毎日乾かすのか。
雨の日だけなのか。
では、使い方が大きく違います。
電気式とガス式がある
浴室暖房乾燥機には、
電気式。
ガス温水式。
などがあります。
方式によって、
暖房能力。
乾燥能力。
エネルギー。
設備構成。
などが異なります。
「浴室乾燥機」という名前だけで比較しないことが重要です。
乾燥時間とランニングコストを見る
衣類乾燥は、
暖かい空気をつくり、
水分を蒸発させ、
湿気を排出する必要があります。
つまり、
それなりのエネルギーが必要な設備
です。
だから、
「雨の日に便利」
だけではなく、
1回使用した場合の消費電力量・使用時間
も確認します。
換気機能との違い
浴室暖房乾燥機には換気機能もあります。
しかし、
住宅全体の24時間換気と、
入浴後の浴室換気。
衣類乾燥。
では目的が違います。
どの設備が、
いつ。
どの風量で。
どこへ排気するのか。
を確認します。
フィルター掃除も必要
浴室暖房乾燥機にも、
フィルターなどの清掃が必要な製品があります。
衣類乾燥で頻繁に使用すると、
ほこりがたまりやすくなる場合もあります。
天井に設置されることが多いため、
自分で簡単に掃除できる高さ・構造か
も確認します。
本体交換も考える
浴室暖房乾燥機も機械設備です。
住宅より先に故障・交換する可能性があります。
天井埋込型の場合、
同じ開口寸法の後継機があるのか。
交換時に天井工事が必要なのか。
なども確認しておくと安心です。
ランドリールームがあるなら比較する
例えば、
ランドリールーム。
第一種換気。
エアコン。
除湿機。
衣類乾燥機。
がある住宅。
そこへさらに浴室乾燥機。
本当に使うでしょうか。
便利な設備を全部付けるのではなく、
「洗濯物をどこで、どう乾かすか」を一つ決める
ことが重要です。
よくある失敗例
「新築なら付けた方が便利」
と思い浴室暖房乾燥機を採用。
しかし、
住宅性能が高く浴室暖房はほとんど使わない。
洗濯物はランドリールーム+乾燥機。
浴室乾燥も使わない。
数年後、
「ほとんど使わない設備に予算をかけてしまった」
と感じた。
反対に、雨天時に浴室干しを頻繁にする家庭なら非常に便利な設備になる場合もあります。
チェックポイント
- 浴室暖房を何のために使うか
- 脱衣所も暖かくできるか
- 家全体の断熱性能を確認したか
- 衣類乾燥を本当に使うか
- 洗濯物の量を考えたか
- 電気式・ガス式を確認したか
- 乾燥時間を確認したか
- 消費電力・ランニングコストを確認したか
- フィルター清掃方法を確認したか
- 将来交換できるか
まとめ
浴室暖房乾燥機は、
便利な設備です。
しかし、
「付いている方が高級だから採用する」設備ではありません。
冬の寒さ対策なら、
まず、
断熱。
気密。
窓。
空調。
によって、
脱衣所・浴室を含めた温度差を小さくする。
衣類乾燥なら、
ランドリールーム。
乾燥機。
室内干し。
浴室乾燥。
の中から、自分たちの生活に合った方法を選ぶ。
だから住宅会社へ、
「浴室暖房乾燥機は標準ですか?」だけではなく、「この家の断熱性能なら冬の脱衣所・浴室はどの程度の温熱環境を想定していますか?」
と聞いてみる。
さらに、
「洗濯物を乾かす設備として、浴室乾燥と他の方法ではどれがわが家に合いますか?」
まで比較する。
設備を増やして快適にする前に、家そのものを快適にする。
そのうえで必要な設備だけを選ぶことが、設備・仕様選びで後悔しないポイントです。
















