「食洗機は大きい方が便利そうなので、フロントオープンにした方がいいですか?」
新築時に人気の設備、
食器洗い乾燥機。
最近では、
深型の引き出しタイプ。
大容量のフロントオープンタイプ。
など選択肢も増えています。
ただし、
容量が大きい=すべての家庭で使いやすい
とは限りません。
まず違いを理解しましょう。
引き出し式とは?
国内のシステムキッチンでよく採用されるのが、
スライドオープン・引き出し式
です。
上から食器を入れて、
引き出しを閉めて洗います。
浅型。
深型。
などがあり、家族人数や食器量に合わせて選びます。
フロントオープンとは?
フロントオープンは、
前面の扉を手前へ開いて、内部のラックを引き出すタイプ
です。
上下に複数のラックがある製品も多く、大容量を特徴とする機種があります。
家族4〜5人分の食器だけでなく、
鍋。
フライパン。
調理器具。
などをまとめて洗いたい家庭では魅力があります。
「何人家族」だけで決めない
例えば同じ4人家族でも、
A家族
朝はパン。
昼は外食。
夜だけ食器が多い。
B家族
朝食。
お弁当。
夕食。
毎日料理。
では、一日の洗い物の量が違います。
だから、
家族人数より、一日に何枚・何回洗うか
を考えます。
鍋まで食洗機へ入れたい?
ここが大きな判断ポイントです。
食器だけ食洗機。
鍋とフライパンは手洗い。
なら、それほど大容量でなくても足りる場合があります。
一方、
鍋・フライパン・まな板・調理器具までまとめて入れたい
なら、大容量タイプのメリットが大きくなります。
1日1回まとめ洗い?
朝食。
↓
食器を入れる。
昼。
↓
追加。
夕食。
↓
全部入れて夜1回運転。
という家庭なら、大容量タイプが合いやすい場合があります。
逆に、
朝1回。
夜1回。
とこまめに回す家庭なら考え方は変わります。
容量だけではなく、運転回数
も重要です。
大きければ水道代も高い?
手洗いとの比較も含め、食洗機は少ない水を循環させながら洗う仕組みを持つ製品があります。
ただし、
機種。
運転コース。
食器量。
によって、
水。
電気。
運転時間。
は異なります。
だから、
「大容量だから必ず水道代が高い」
とも限りません。
製品ごとの使用水量・消費電力量を比較します。
乾燥方式も確認する
食洗機は、
洗う。
だけではありません。
乾燥方式にも違いがあります。
ヒーター乾燥。
余熱等を利用する方式。
自動ドアオープン機能を持つ製品。
などがあります。
特に、
プラスチック容器がどの程度乾くか
などは、使う人の満足度に関係します。
食器の入れ方にも相性がある
同じ容量でも、
茶碗。
汁椀。
小皿。
深皿。
大皿。
弁当箱。
水筒。
など、家庭によって使う食器が違います。
海外系の食洗機を検討する場合も、
自宅でよく使う食器がラックへ入れやすいか
をショールームで確認すると分かりやすいです。
フロントオープンは腰への負担も確認
フロントオープンでは、下段の食器を出し入れするときに身体をかがめる場合があります。
大容量で便利でも、
毎日使う設備です。
だから、
実際に扉を開けて、皿を入れて、取り出す
ところまで体験します。
食洗機を入れると収納が減る
キッチンの幅は有限です。
大型食洗機を入れる。
↓
その分、
引き出し収納などが減る場合があります。
だから、
食洗機の容量+キッチン収納
をセットで考えます。
将来交換できる?
ここは非常に重要です。
食洗機も機械設備なので、将来故障・交換する可能性があります。
特定サイズの食洗機を造作キッチンへぴったり組み込んだ場合、
10年・15年後、
同じサイズの後継機があるか。
別メーカーへ交換できるか。
確認しておきたいところです。
海外製を選ぶなら修理体制も確認
海外ブランドなどを選ぶ場合は、
性能やデザインだけでなく、
修理。
部品供給。
サービス拠点。
交換。
まで確認します。
毎日使う設備なので、
故障時に何日も使えない場合どうするか
も考えます。
よくある失敗例
SNSで人気の大容量フロントオープン食洗機を採用。
確かにたくさん入る。
しかし、
夫婦は鍋・フライパンを手洗い。
食器も少ない。
毎回庫内にかなり余裕がある。
一方で、その分キッチン収納が減った。
「大きい方が便利ではなく、自分たちの洗い方から選べばよかった」
と感じた。
チェックポイント
- 一日の食器量を考えたか
- 鍋・フライパンまで入れるか
- 1日何回運転するか
- 引き出し式とフロントオープンを体験したか
- 普段使う食器が入るか
- 乾燥方式を確認したか
- 使用水量を確認したか
- 消費電力量を確認したか
- キッチン収納がどれだけ減るか
- 将来交換できるサイズか
まとめ
食洗機選びで重要なのは、
「何人用ですか?」だけではありません。
何を入れる?
いつ入れる?
何回回す?
どこまで乾燥させたい?
収納はどれだけ必要?
まで考える。
だから住宅会社へ、
「フロントオープンの方がいいですか?」ではなく、「わが家の一日分の食器・鍋・水筒まで入れると、どの容量が適切ですか?」
と聞いてみる。
そして、
10年後に交換できるか
まで確認する。
食洗機は容量ではなく、家族の洗い物の習慣から選ぶ。
これが後悔しないポイントです。
















