「土地が道路に2mくらい接しているので、接道条件はクリアしていますよね?」
結論
接道が約2mあるからといって、
測らずに「建築できるから大丈夫」と判断するのは危険です。
確認したいのは、
①本当に必要な接道長さが確保されているか
②どこからどこまでを測るのか
③道路の種類
④途中で幅が狭くなっていないか
⑤車・工事車両が使いやすいか
です。
① 「約2m」と「2m以上」は違う
不動産広告に、
接道約2m。
間口約2m。
と書いてあっても、実測結果が同じとは限りません。
接道条件がギリギリなら、
測量資料等で正確な寸法を確認
することが重要です。
② どこを測るかも重要
道路と敷地が接している部分の形が複雑な場合、
単純にメジャーで測った数字だけでは判断できないことがあります。
住宅会社や設計者、不動産会社等に確認します。
③ 旗竿地では通路全体を見る
道路との接点だけ2m以上でも、
奥へ進む途中で、
1.9m。
1.8m。
など狭くなっていないか確認します。
入口だけではなく、必要な通路部分全体を見ることが重要です。
④ 境界が確定している?
接道がギリギリの場合、
境界位置が数cm変わるだけでも重要になる可能性があります。
境界杭。
測量図。
隣地との境界。
などを確認します。
⑤ ブロック塀を含めて2m?
図面上の幅と、実際に人・車が通れる幅は別です。
例えば、
境界ブロック。
フェンス。
側溝。
電柱。
などがあると、有効な通行幅は狭く感じる場合があります。
⑥ 法的に建築できても車は別問題
接道条件を満たしている。
↓
家は建築可能。
でも、
普通車が入りにくい。
毎日何度も切り返す。
ということがあります。
建築可能=暮らしやすいではありません。
⑦ 車のドアを開けられる?
細い通路部分へ駐車する場合、
車は入る。
でも、
ドアを十分開けられない。
子どもをチャイルドシートへ乗せにくい。
ということも考えられます。
⑧ 自転車・人も通る
車を停めた状態で、
人。
自転車。
ベビーカー。
宅配。
が通れるか確認します。
毎日の生活では重要です。
⑨ 工事車両はさらに大きい
新築時には、
資材搬入車。
クレーン。
コンクリート関係車両。
などが必要になります。
通路が狭い場合、通常の施工方法が使えず追加費用が発生する可能性があります。
⑩ 給排水配管も通る
細い通路部分に、
給水。
排水。
電気等。
を通す必要がある場合があります。
既存配管や他人の権利との関係も確認します。
⑪ 火災・救急時も考える
毎日の駐車だけでなく、
緊急時に人が出入りしやすいか。
消防活動等に支障がないか。
という視点も持っておきます。
⑫ 将来売却時にも影響
接道ギリギリの土地は、将来の購入希望者が、
本当に建替えできる?
車は入る?
と慎重になる可能性があります。
売却時の説明のしやすさも考えます。
⑬ 「2mあればOK」で契約しない
接道条件は家を建てられるかどうかに関わる重要事項です。
特にギリギリの場合は、
土地契約前に書類・測量・行政上の道路条件を確認
します。
チェックポイント
- 接道長さを実測資料で確認したか
- 「約2m」で判断していないか
- 道路の種類を確認したか
- 境界を確認したか
- 通路途中の最小幅を確認したか
- 電柱・側溝等を確認したか
- 車が実際に入れるか
- 工事車両の搬入を確認したか
- 給排水経路を確認したか
- 将来の建替え・売却を考えたか
まとめ
接道が2mギリギリの土地では、
「2mあるらしいから大丈夫」で購入しないこと。
住宅会社・不動産会社には、
「接道条件を満たしていますか?」だけではなく、「境界・測量資料・道路種別を確認したうえで、今回の建築計画で確実に建築できるか確認してください」
と相談する。
さらに、
家が建つか+車が使えるか+工事ができるか
まで確認します。
接道2mは「建築できるか」を判断する重要な数字ですが、「暮らしやすい土地か」を保証する数字ではありません。
















