「将来はテレビを見なくなるかもしれないので、アンテナ端子はリビングだけで十分ですよね?」
以前の住宅では、
リビング。
寝室。
子ども部屋。
にテレビ端子を設置することが一般的でした。
しかし現在は、
YouTube。
動画配信サービス。
インターネットテレビ。
スマートフォン。
タブレット。
など、映像を見る方法が大きく変わっています。
だから新築では、
「テレビ端子を何個付けるか」だけでなく、「将来どの方法で映像を見るか」
を考える必要があります。
まずテレビを見る方法を整理する
住宅でテレビ・映像を見る方法には、
地上波アンテナ。
BS・CS等。
ケーブルテレビ。
光回線等を利用するテレビサービス。
インターネット動画配信。
などがあります。
どれを使うかによって、
必要な配線・設備が変わります。
アンテナ端子とは?
テレビ放送をアンテナなどから受信する場合、
同軸ケーブルを使って各テレビ位置まで信号を届けます。
壁にある丸い端子が、
一般に、
テレビアンテナ端子
です。
テレビ端子だけあれば十分?
今のテレビは、
地上波だけを見る設備ではありません。
動画配信。
ネットサービス。
アプリ。
などを使うなら、
LANまたはWi-Fi環境
も重要です。
だからテレビ位置には、
テレビ端子。
LAN。
コンセント。
をまとめて考えます。
テレビ裏のコンセントは何口必要?
例えば、
テレビ。
レコーダー。
ゲーム機。
サウンドバー。
ストリーミング端末。
ルーター関連。
など。
テレビ周辺は電源を多く使います。
テレビ1台=コンセント1個
ではありません。
壁掛けテレビならさらに計画が必要
壁掛けテレビでは、
テレビ本体。
コンセント。
アンテナ線。
LAN。
HDMI等。
をどう隠すか考えます。
テレビだけ壁へ掛けても、
下へコードが何本も垂れていれば、せっかくのデザインが崩れます。
HDMIも壁の中へ通す?
テレビと、
レコーダー。
ゲーム機。
AV機器。
などを離れた場所へ置くなら、映像ケーブルの経路が必要になることがあります。
ただし、
HDMIなどの規格は将来変化する可能性があります。
そのためケーブルを壁内へ固定するだけでなく、
交換できる空配管
を検討します。
「配線を隠す」と「交換できない」は別
完成時、
ケーブルが全部壁の中。
見た目は完璧。
でも10年後、
新しい規格へ交換したい。
しかし配線を抜けない。
では困ります。
だから、
見えなくするだけではなく、後から交換できること
が重要です。
子ども部屋にテレビ端子は必要?
ここは家庭によります。
子ども部屋にはテレビを置かない。
という方針なら、最初から設置しない方法もあります。
一方、
将来、
テレビ。
モニター。
ゲーム。
などを置く可能性があるなら、
LANや空配管を準備しておく考え方もあります。
寝室はどうする?
寝室でテレビを見る家庭。
スマホだけで十分な家庭。
プロジェクターを使いたい家庭。
それぞれ違います。
だから、
「各部屋にテレビ端子を付けるのが標準だから」
ではなく、暮らしから決めます。
プロジェクターなら天井電源も考える
テレビではなく、
プロジェクター。
という選択肢もあります。
この場合、
天井電源。
映像配線。
LAN。
スクリーン。
投影距離。
などが必要になる場合があります。
後から天井へ電源を追加するのは大変なので、新築時に検討します。
テレビを置く場所が変わったら?
新築時、
テレビは東壁。
10年後、
模様替えして西壁。
でもテレビ端子は東側だけ。
ということがあります。
家具配置を将来変更する可能性が高いLDKでは、
テレビ位置を固定する設計なのか、変更できる設計にするのか
を考えます。
アンテナそのものも考える
地上波を見るなら、
屋根上アンテナ。
壁付けアンテナ。
屋根裏設置が可能な条件。
など、方法があります。
ただし電波状況によって採用できる方法は変わります。
外観だけで決めず、受信状況を確認する
ことが必要です。
外壁にアンテナを付けたくない場合
新築の外観にこだわる場合、
「屋根にアンテナを付けたくない」
という方もいます。
その場合、
ケーブルテレビ。
光回線等を利用するサービス。
などを検討する方法があります。
ただし、
月額費用
が発生する場合があります。
初期費用だけでなく長期費用も比較します。
インターネット回線の引込位置も重要
光回線等を引き込む場合、
外部。
↓
宅内。
↓
ONU等の機器。
↓
ルーター。
↓
各部屋。
という経路になります。
そのため、
テレビ・LAN・インターネットを別々に打ち合わせしない
ことが重要です。
情報分電盤とは?
住宅によっては、
テレビ。
電話。
LAN。
などの通信配線をまとめる、
情報分電盤・弱電盤
などを設けます。
ここに、
ONU。
ルーター。
ハブ。
などをまとめる場合もあります。
ただし収納内部に設置するなら、
電源。
スペース。
放熱。
Wi-Fi電波。
を確認します。
よくある失敗例
テレビはリビングだけと思い、
アンテナ端子もLANもテレビ背面だけ。
数年後、
家具配置を変更。
テレビを反対側の壁へ移したくなった。
でも、
電源。
アンテナ。
LAN。
がない。
さらに壁掛け用の配線も交換できない構造。
「今のテレビ位置ではなく、将来の配線変更まで考えればよかった」
と感じた。
チェックポイント
- 地上波をどう受信するか決めたか
- BS・CS等が必要か
- テレビ端子位置を確認したか
- LANもテレビ位置へ設置するか
- コンセント数を確認したか
- 壁掛けテレビを検討したか
- HDMI等の配線経路を考えたか
- 空配管を設けるか
- プロジェクターの可能性を考えたか
- 情報分電盤・ルーター位置を確認したか
まとめ
これからの住宅では、
テレビ配線だけを考える時代ではありません。
テレビ。
インターネット。
Wi-Fi。
LAN。
ゲーム。
動画配信。
プロジェクター。
これらを、
「情報設備」としてまとめて考える
ことが重要です。
だから住宅会社へ、
「テレビ端子は何か所ですか?」だけではなく、「テレビ・LAN・HDMI等を将来交換できるよう、どこに空配管を入れますか?」
と聞いてみる。
さらに、
「10年後にテレビ位置を変えた場合、壁を壊さず配線できますか?」
まで確認する。
今使う機器に合わせるのではなく、将来機器が変わっても対応できる配線計画にする。
これが、新築のテレビ・通信設備で後悔しないポイントです。
















