「今はガソリン車なので、EV用の設備は必要になってから工事すればいいですよね?」
現在はガソリン車。
でも家は、
20年。
30年。
40年。
と使います。
その間に、
EV。
PHEV。
へ乗り換える可能性があります。
そこで新築時に考えておきたいのが、
EV充電設備への将来対応
です。
今すぐ充電器を設置する必要がなくても、
後から設置しやすい準備だけしておく
という方法があります。
そもそも自宅でのEV充電とは?
EVは、住宅から電気を供給して充電できます。
一般家庭では、
普通充電
と呼ばれる方法が使われます。
住宅側に、
専用コンセント。
充電設備。
などを設け、駐車中に充電する考え方です。
100Vと200Vは何が違う?
V(ボルト)は電圧
です。
EVの普通充電では、200Vを利用する設備が一般的な選択肢になります。
ただし、
200Vだから電気代が2倍になる、
という意味ではありません。
重要なのは、
充電設備の出力と充電時間
です。
kWって何?
EV充電設備では、
3kW。
6kW。
などの数字を見ることがあります。
kWは、
電力の大きさ
を表します。
例えば単純化すると、
3kWで2時間充電すれば、
約6kWh。
6kWで2時間なら、
約12kWh。
という考え方です。
実際の充電量や時間は、車両・充電設備・制御条件などによって変わります。
コンセントだけ付ければいい?
ここが重要です。
EV充電では、
コンセントだけではなく、
専用回路
を考えます。
分電盤。
↓
ブレーカー。
↓
配線。
↓
屋外充電設備。
という一連の電気計画です。
だから、
「駐車場に200Vコンセントだけ付けておけば大丈夫」
ではありません。
充電出力を上げる可能性も考える
今は3kW程度で十分。
でも将来、
より大きな充電能力が欲しくなる。
という可能性もあります。
そのため、
配線。
分電盤。
契約電力。
などが将来の充電設備に対応できるか確認しておきます。
空配管だけでも準備する
今すぐEVを購入する予定がないなら、
分電盤付近から駐車場まで、
空配管
を設けておく方法があります。
将来EV充電設備を付けるとき、
壁。
基礎まわり。
外構。
などを大きく工事せず、配線を追加しやすくするためです。
新築時だからできる、
将来への準備
です。
駐車場のどこに付ける?
これも重要です。
EVの充電口は、
車種によって位置が違います。
右。
左。
前。
後ろ。
そのため、
「駐車場にコンセントがあります」
だけではなく、
充電ケーブルが無理なく車まで届くか
を確認します。
ケーブルが通路を横切らない?
玄関から車へ歩く。
その途中を、
EV充電ケーブルが横切っている。
これではつまずく可能性があります。
だから、
駐車位置。
玄関動線。
充電口。
充電設備。
を一緒に考えます。
カーポートを後から付けるなら?
新築時はカーポートなし。
5年後に設置。
そのとき、
充電設備。
配線。
柱。
が干渉する可能性があります。
だから、
建物図面+外構計画+EV設備
を重ねて確認しておくことが重要です。
太陽光との相性は?
太陽光発電がある住宅では、
昼間にEVが自宅にあれば、
発電した電気で車を充電する
という使い方ができます。
売電する。
ではなく、
車で自家消費する。
という考え方です。
V2Hって何?
EV設備を調べると、
V2H
という言葉が出てきます。
Vehicle to Homeの略で、
簡単に言えば、
EVに蓄えた電気を住宅側でも利用するための仕組み
です。
対応車種。
対応設備。
電気工事。
費用。
などの条件があります。
V2Hを今付けなくても準備できる?
将来V2Hを採用する可能性があるなら、
設備位置。
分電盤。
太陽光。
駐車場。
配線経路。
などを新築時から考えておく方法があります。
ただし将来の規格・設備は変わる可能性があります。
だからこそ、
特定機器だけに固定しすぎず、交換・追加できる配線経路を確保する
という考え方が重要です。
よくある失敗例
新築時はガソリン車だったので、
EV設備は一切準備しなかった。
8年後、
EVへ買い替え。
200V充電設備を設置しようとしたところ、
分電盤から駐車場まで新たな配線が必要。
さらに外構も完成しているため、工事が想像以上に大きくなった。
「充電器はいらなくても、空配管だけ入れておけばよかった」
と感じた。
チェックポイント
- 将来EV・PHEVに乗る可能性を考えたか
- 200V充電を理解したか
- 充電出力を確認したか
- 専用回路を考えたか
- 分電盤の余裕を確認したか
- 駐車場まで空配管を検討したか
- 充電設備の位置を考えたか
- 玄関動線とケーブルが干渉しないか
- 太陽光との連携を考えたか
- V2Hの将来対応を考えたか
まとめ
今EVに乗っていなくても、
家を建てるなら将来のEV充電は一度検討しておく価値があります。
重要なのは、
今すぐ高価な設備を全部付けることではありません。
例えば、
分電盤に余裕を残す。
駐車場まで空配管を入れる。
充電設備の設置場所を決めておく。
これだけでも将来の工事が変わる可能性があります。
だから住宅会社へ、
「EVコンセントはいくらですか?」だけではなく、「今は付けない場合でも、将来200V充電やV2Hを追加しやすい準備は何をしておけばいいですか?」
と聞いてみる。
今必要な設備ではなく、後から追加しやすい家をつくる。
これがEV時代の電気設備計画です。
















