よくある質問

高気密住宅でレンジフードを回すと何が起きるの?

「高気密住宅なら隙間が少ないので、レンジフードもよく換気できるんですよね?」

料理中に使う、

レンジフード。

24時間換気と同じ「換気設備」に見えますが、実は少し役割が違います。

レンジフードは、

料理で発生する、

油煙。

臭い。

水蒸気。

などを短時間に屋外へ排出するため、

24時間換気より大きな排気量になることがあります。

そこで高気密住宅では、

「出す空気」と同時に「入れる空気」をどう確保するか

が重要になります。

なぜ給気が必要なの?

例えばレンジフードが、

1時間に500㎥の空気を排気するとします。

家から500㎥出すなら、

基本的にはその分の空気がどこかから入ってくる必要があります。

しかし高気密住宅は、

建物の隙間が少ない。

そこで給気経路を考えていないと、室内が強い負圧になる可能性があります。

「負圧」って何?

簡単に言えば、

室内の気圧が屋外より低くなる状態

です。

レンジフードで大量に空気を外へ出す。

入ってくる空気が足りない。

室内側の圧力が低くなる。

というイメージです。

どんな現象が起こる?

住宅や設備の条件によりますが、

玄関ドアが重く感じる。

隙間などから空気が入りやすくなる。

レンジフードが必要な排気量を確保しにくくなる。

といったことがあります。

だから、

高気密だからレンジフードも安心

ではなく、

高気密だからこそ、

給気経路を計画する

必要があります。

同時給排気型レンジフードとは?

そこで選択肢になるのが、

同時給排気型レンジフード

です。

簡単に言えば、

レンジフードで排気すると同時に、

給気も行う仕組み

です。

排気した分の空気を補いやすくすることで、高気密住宅での圧力バランスを考えます。

ただし製品や住宅の換気計画によって方式が異なるため、採用するシステムを確認します。

差圧給気口という方法もある

住宅によっては、

レンジフードを使用して室内が負圧になったときに外気を取り入れる、

差圧給気口

などを設ける方法があります。

つまり、

普段は必要以上に外気を入れず、

レンジフードなどで大きく排気するときに給気を確保する考え方です。

第一種換気があれば大丈夫?

ここは注意してください。

第一種換気は、

給気も排気も機械で行います。

しかし通常の24時間換気量と、レンジフードの強運転時の排気量では規模が異なる場合があります。

だから、

「第一種換気だからレンジフードの給気も大丈夫」

とは限りません。

住宅全体として確認します。

レンジフードの排気量も確認する

レンジフードには、

弱。

中。

強。

などがあります。

運転モードによって排気量も変わります。

だから住宅会社へ、

「強運転したとき何㎥/h排気して、どこから同程度の給気を確保しますか?」

と聞くと分かりやすくなります。

給気口の位置も重要

給気できればどこでもいい、

というわけでもありません。

冬に冷たい外気が、

ダイニングの人へ直接当たる。

キッチンに立つ人へ強く当たる。

となれば不快に感じる可能性があります。

給気量+給気位置

をセットで考えます。

エアコンにも影響する

真冬。

暖房中。

レンジフードON。

大量の外気を給気。

となれば、その外気を室温まで暖める必要があります。

夏なら、

高温多湿な外気を冷房・除湿します。

つまりレンジフードは、

キッチン設備であると同時に、住宅の冷暖房負荷にも関係する設備

です。

気密測定の数字だけで終わらない

C値0.3。

C値0.5。

非常に気密性能が高い。

それ自体は重要です。

しかし高気密化するほど、

必要な空気をどこから入れるか

を設計する必要があります。

よくある失敗例

高断熱・高気密住宅を建築。

C値も非常に良かった。

しかしレンジフードの給気については確認していなかった。

入居後、強運転すると玄関ドアが重く感じることがあり、

そこで初めて、

「空気を出すなら、入れる場所も必要なんだ」

と気づいた。

チェックポイント

  • レンジフードの排気量を確認したか
  • ㎥/hの意味を理解したか
  • 強運転時の給気を考えたか
  • 同時給排気型か確認したか
  • 差圧給気口等の有無を確認したか
  • 第一種換気だけで対応できるか確認したか
  • 給気位置を確認したか
  • 冬の冷気を考えたか
  • 冷暖房負荷を考えたか
  • 高気密と給気をセットで考えたか

まとめ

高気密住宅では、

「空気を出す」だけではなく、「その空気をどこから入れるか」

が重要です。

特にレンジフードは、24時間換気より大きな排気量になることがあります。

だから住宅会社へ、

「レンジフードは何を使いますか?」だけではなく、「強運転で何㎥/h排気し、そのとき外気はどこから入りますか?」

と聞いてみる。

高気密にするほど、給気まで設計する。

これがレンジフード計画で大切なポイントです。

デザインハウス久留米福岡
〒830-0048 福岡県久留米市梅満町994-1

TEL:0942-55-3960 / FAX:0942-55-8032

https://www.dh-kurume.com/

PAGE TOP ▲