「エコキュートなら、一日中お風呂を保温しておいても省エネですよね?」
エコキュートは高効率な給湯設備です。
しかし、
使い方に関係なく、何をしても省エネ
という意味ではありません。
特に家族の入浴時間がバラバラな家庭では、
追いだき。
自動保温。
高温足し湯。
などをどう使うかで、必要なエネルギーが変わります。
まず「追いだき」とは?
お風呂の追いだきは、
浴槽のお湯を循環させて、もう一度温める機能
です。
例えば、
最初の人が19時に入浴。
↓
次の人が22時。
↓
浴槽のお湯が冷めている。
このお湯を再び設定温度まで温めます。
「保温」とは?
フルオートタイプなどでは、
浴槽のお湯が冷めてくると、
設定温度を保つために自動的に保温運転を行う機能があります。
便利ですが、
長時間にわたって温度を維持するには、
逃げた熱を再び補う必要があります。
お風呂のお湯はなぜ冷める?
浴槽のお湯からは、
浴槽。
フタ。
浴室内。
などを通じて熱が逃げていきます。
つまり、
お湯が冷める=熱がどこかへ逃げた
ということです。
再び温めるには、その熱を補う必要があります。
浴槽の断熱性能も重要
最近の住宅設備には、
断熱材を使った浴槽。
断熱性の高い浴槽フタ。
などがあります。
浴槽から逃げる熱を減らせれば、
お湯の温度低下を抑えやすくなります。
つまり、
給湯器だけでなく、
浴槽そのものの保温性能
も給湯エネルギーに関係します。
浴室の断熱も見る
浴槽だけではありません。
浴室自体が非常に寒いと、
浴槽や配管などからの熱損失にも影響します。
また入浴時の快適性を考えても、
浴室。
脱衣所。
まで住宅の断熱ラインの中で適切に計画することが重要です。
追いだきと高温足し湯は何が違う?
追いだき
→ 浴槽のお湯を循環させて温め直す
高温足し湯
→ タンク側の高温のお湯などを浴槽へ足して温度を上げる
という違いがあります。
どちらが効率的かは、
機種。
浴槽の残湯量。
温度。
使用条件。
などによって変わります。
取扱説明書やメーカー推奨の使い方を確認します。
入浴時間を近づけるだけでも違う
例えば、
19時。
20時。
21時。
と家族が続けて入浴する場合。
19時。
23時。
深夜1時。
とバラバラの場合。
後者の方が、お湯を長時間保温する可能性があります。
設備だけではなく、
家族の入浴時間そのもの
もエネルギー消費に関係します。
「省エネのために家族全員同じ時間」は現実的?
もちろん、
生活時間。
仕事。
塾。
部活。
などがあります。
無理に家族全員の生活を設備に合わせる必要はありません。
大切なのは、
自分たちの暮らし方なら、
どの機能を使うことが多くなるのか
を理解して設備を選ぶことです。
太陽光との組み合わせも考える
昼間に太陽光で沸き上げたお湯を、
夜に使用する。
これは自家消費の一つの方法です。
しかし夜に何度も追いだき・沸き増しが必要になれば、電力使用のタイミングも変わります。
だから、
昼間の沸き上げ+夜の使用方法
まで考えます。
「自動」は便利だけど使い方を確認
フルオート機能は、
自動湯はり。
自動保温。
自動足し湯。
など非常に便利です。
一方、
家族の最後の入浴が終わった後も保温設定が続いている。
という使い方は避けたいところです。
便利な自動機能ほど、どんな条件で作動するのか
を理解しておきます。
残り湯を翌日まで保温する?
「昨日のお湯を翌日まで保温した方が、水もお湯も節約になる?」
という疑問もあります。
衛生面や機器の使用条件も含めて判断が必要です。
メーカーが推奨する使用方法に従うことが基本です。
よくある失敗例
「エコキュートは省エネだから」
と、フルオート保温を長時間ON。
家族の入浴時間は、
18時。
21時。
23時30分。
とバラバラ。
浴槽は何時間も設定温度を維持。
後から、
「給湯器の効率だけでなく、保温時間も考えればよかった」
と気づいた。
チェックポイント
- 追いだきの仕組みを理解したか
- 自動保温の仕組みを確認したか
- 高温足し湯との違いを確認したか
- 家族の入浴時間を考えたか
- 浴槽の断熱性能を確認したか
- 浴槽フタの性能を確認したか
- 浴室・脱衣所の断熱を考えたか
- 太陽光との連携を考えたか
- 自動保温をいつ停止するか
- メーカー推奨の使い方を確認したか
まとめ
エコキュートは高効率な給湯設備ですが、
お湯を一日中保温してもエネルギーがかからないわけではありません。
浴槽から熱が逃げれば、
その熱を補う必要があります。
だから、
高効率給湯器。
+
高断熱浴槽。
+
浴槽フタ。
+
適切な保温時間。
までセットで考える。
住宅会社へ、
「エコキュートの効率は高いですか?」だけではなく、「この浴槽は4時間後にどの程度温度が下がる仕様ですか?」
と聞いてみる。
そして、
家族の入浴時間が3〜4時間空く場合、どんな使い方が適しているか
まで確認する。
給湯設備の省エネ性能だけでなく、つくったお湯の熱を逃がさない。
これが、給湯エネルギーを考えるうえで大切なポイントです。
















