よくある質問

エアコンのCOP・APFって何?省エネ性能はどこを見ればいいの?

「省エネエアコンと書いてあれば、電気代も安いと思っていいんですよね?」

エアコンを比較すると、

消費電力。

期間消費電力量。

APF。

COP。

など、さまざまな数字が出てきます。

特に、

COPとAPF

はエアコンの効率を考えるための指標です。

しかし、

「数字が大きい方がいい」

だけではなく、まず意味を理解しておきましょう。

そもそもCOPとは?

COPとは、

Coefficient of Performance

の略で、日本語では一般に、

成績係数

と呼ばれます。

簡単に言えば、

「使った電力に対して、どのくらいの冷暖房能力を得られるか」

を見る指標です。

COPはどう計算する?

基本的な考え方は、

冷暖房能力 ÷ 消費電力

です。

例えば、

暖房能力4.0kW。

そのときの消費電力1.0kW。

なら、

4.0 ÷ 1.0 = COP4.0

です。

つまり、

1kWの電力を使って、4kW相当の暖房能力を得ている

というイメージです。

なぜ使った電力より大きな熱を出せるの?

エアコンは、

電気ヒーターのように電気をそのまま熱へ変えるだけではありません。

ヒートポンプ

を利用します。

暖房なら、

外気が持っている熱を室内へ移動させる。

冷房なら、

室内の熱を屋外へ移動させる。

つまり、

電気は「熱をつくる」ためだけではなく、「熱を移動させる」ために使われる

ので、投入した電力以上の冷暖房能力を得ることができます。

COPは高い方がいい?

同じ条件で比較するなら、

基本的には、

COPが大きいほど効率が良い

と考えます。

例えば、

COP3。

COP5。

なら、同じ冷暖房能力を得る条件ではCOP5の方が効率が高い方向です。

ただしCOPは、

ある運転条件での効率

を見る数字です。

実際の住宅では、

外気温。

設定温度。

運転負荷。

などが変化します。

そこで出てくるのがAPF

APFとは、

Annual Performance Factor

の略で、

通年エネルギー消費効率

と呼ばれます。

簡単に言えば、

1年間を通してエアコンを使ったときの省エネ性能を見るための指標

です。

こちらも基本的には、

数字が大きいほど効率が高い

と考えます。

COPとAPFの違いは?

簡単に整理すると、

COP
→ 特定の運転条件での効率を見る

APF
→ 一年間の使用を想定した効率を見る

という違いです。

家電量販店などでエアコンを比較するときには、APFが省エネ性能を比較する一つの目安になります。

APFが一番高い機種を選べばいい?

ここは注意してください。

APFが高いことは重要な比較材料ですが、

住宅に必要な能力と合っていること

が先です。

例えば高断熱住宅なのに、

「高級機種だから省エネ」

という理由だけで必要以上に大容量のエアコンを選ぶ。

これが必ず最適とは限りません。

まず住宅の冷暖房負荷を計算し、その負荷に合う機種の中で効率を比較する

という順番が大切です。

定格能力だけでなく最小能力も見る

高性能住宅では、真夏・真冬以外は冷暖房負荷がかなり小さくなる場合があります。

そのとき、

大きなエアコンが、

ON。

OFF。

を繰り返すより、

小さな能力で連続して運転できる方が住宅に合う場合

があります。

だから、

最大能力だけでなく、

最小能力

も確認しておきたいところです。

外気温が低いと暖房能力はどうなる?

ヒートポンプ暖房は外気から熱を取り込みます。

そのため寒い地域・厳しい外気条件では、

暖房能力や効率が変化します。

特に冬の暖房を重視する地域では、

カタログの定格値だけでなく、

低外気温時の暖房能力

も確認します。

高断熱住宅ほどエアコン選びが重要

住宅性能が低い。

大きな暖房負荷。

住宅性能を高める。

必要な暖房負荷を小さくできる。

すると、

必要以上に大きなエアコンを買わなくてもよくなる可能性

があります。

つまり、

断熱性能を高めることは、エアコン設備の考え方にもつながります。

よくある失敗例

「省エネ性能が一番高い大型エアコン」

という説明で高級機種を購入。

しかし住宅は高断熱・高気密で、必要な冷暖房負荷は小さかった。

後から、

「APFだけではなく、自分の家に必要な能力を先に計算すればよかった」

と気づいた。

チェックポイント

  • COPの意味を理解したか
  • COPは大きいほど効率が高いことを理解したか
  • APFの意味を理解したか
  • COPとAPFの違いを理解したか
  • 冷暖房負荷を計算したか
  • 定格能力を確認したか
  • 最大能力を確認したか
  • 最小能力を確認したか
  • 低外気温時の暖房能力を確認したか
  • 畳数表示だけで機種を選んでいないか

まとめ

エアコンの省エネ性能を見るときは、

「省エネモデル」という言葉だけで選ばないこと。

COP。

APF。

消費電力。

冷暖房能力。

を確認します。

ただし最も重要なのは、

家に合った能力のエアコンを選ぶこと。

だから住宅会社へ、

「何畳用のエアコンですか?」ではなく、「この家の冷暖房負荷は何kWで、それに合う機種のCOP・APFはどうなっていますか?」

と聞いてみる。

住宅性能を決める。

必要能力を計算する。

その中から効率の良いエアコンを選ぶ。

この順番が重要です。

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