よくある質問

HEMSって何?太陽光があるなら付けた方がいいの?

「HEMSを付ければ、電気代が自動的に安くなるんですよね?」

太陽光。

蓄電池。

エコキュート。

EV。

などを調べると出てくる、

HEMS(ヘムス)。

名前だけ聞くと難しそうですが、これから住宅のエネルギーを考えるうえで知っておきたい設備です。

HEMSとは?

HEMSは、

Home Energy Management System

の略です。

日本語では、

家庭のエネルギー管理システム

と考えると分かりやすいでしょう。

住宅で、

どれくらい電気を使っている?

太陽光はどれくらい発電している?

どれくらい売っている?

どれくらい買っている?

といった情報を、

見える化・管理するための仕組み

です。

HEMSを付けるだけで省エネになる?

ここは重要です。

HEMSそのものが、

壁の断熱性能を上げる。

エアコンのCOPを上げる。

太陽光の発電量を増やす。

わけではありません。

基本的には、

エネルギーを把握し、機器を管理・制御するための仕組み

です。

だから、

HEMS=付ければ自動的に電気代が安くなる装置

ではありません。

「見える化」すると何が分かる?

例えば昼12時。

太陽光発電
→ 4.5kW

住宅消費
→ 1.2kW

余剰
→ 3.3kW

というように、

今、家の電気がどう動いているか

を確認できるシステムがあります。

買電と売電も見える

夜。

太陽光発電0。

家で1.5kW使用。

電力会社から購入。

昼。

太陽光4kW。

家で1kW使用。

残りを売電。

というように、

発電・自家消費・買電・売電

を把握できます。

自家消費率を見る

例えば年間5,000kWh発電。

そのうち、

2,000kWhを自宅で使用。

なら、

自家消費率は40%という考え方になります。

HEMSなどで実際の電力の流れを把握すると、

太陽光をどれくらい自宅で活用できているか

が分かりやすくなります。

エコキュートと連携すると?

昼間、

太陽光が余る。

エコキュートを沸き上げる。

という制御に対応するシステムがあります。

つまり、

余った電気を売るだけではなく、お湯として自家消費する

という考え方です。

蓄電池との連携

太陽光が余る。

蓄電池へ充電。

夕方・夜に放電。

これもエネルギーマネジメントの一つです。

ただし、どこまで自動制御できるかは採用システムによって異なります。

EVとも連携できる?

対応設備であれば、

太陽光。

EV充電。

V2H。

などを組み合わせたエネルギー管理も考えられます。

将来、

家+車を一つのエネルギーシステムとして考える

ケースが増えていく可能性があります。

ECHONET Liteって何?

HEMSを調べると、

ECHONET Lite(エコーネットライト)

という言葉を見ることがあります。

簡単に言えば、

住宅設備や家電などをネットワークで連携させるための通信仕様の一つです。

重要なのは、

「HEMS対応」と書いてある機器同士でも、実際にどの機能まで連携できるか確認すること。

です。

メーカーが違っても全部つながる?

必ずしも、

「対応機器だから何でも自由に連携できる」

とは限りません。

太陽光。

蓄電池。

給湯器。

エアコン。

EV。

それぞれメーカーが違う場合、

どの情報を取得できる?

どこまで操作できる?

を確認します。

分電盤も関係する

住宅全体の電力使用量だけでなく、

LDK。

エアコン。

給湯。

キッチン。

など、

回路ごとの電力を計測できるシステム

もあります。

分電盤・回路計画とも関係します。

回路別に見えると何が便利?

例えば、

「最近電気代が上がった」

HEMSを見る。

給湯が増えている。

エアコンが増えている。

乾燥機が増えている。

など、原因を探しやすくなります。

電気代という結果だけでなく、どこで使ったかを見る

ことができます。

最初だけ見て、後は見なくならない?

これはよくあります。

新築直後、

毎日発電量を見る。

1か月後。

週1回。

半年後。

ほとんど見ない。

だから、

画面を見るだけのHEMSにどこまで費用をかけるか

は考えたいところです。

「見る」より「自動制御」の価値

毎日、

太陽光が余っている。

スマホを見る。

エコキュートON。

では面倒です。

対応システムなら、

自動で設備を最適に動かす

方が実用的な場合があります。

だから、

「何が見える?」

だけでなく、

「何を自動で制御できる?」

を確認します。

スマホアプリが終了したら?

住宅は30年以上使います。

しかし、

アプリ。

クラウド。

通信機器。

はもっと短い期間で変わります。

だから、

特定アプリがなくなっても住宅設備そのものは使えるか

を確認します。

HEMS機器は交換できる?

10年後。

通信規格が変わる。

HEMS機器を新しくしたい。

そのとき、

分電盤。

LAN。

電源。

配線。

が交換に対応できるか。

ここでも、

将来交換できるインフラ

が重要です。

よくある失敗例

「HEMSを付ければ省エネになる」

と思い採用。

最初は毎日モニターを確認。

しかし半年後にはほとんど見なくなった。

エコキュートや蓄電池との自動連携もしていなかった。

「見える化だけではなく、何を自動制御できるのか確認すればよかった」

と感じた。

チェックポイント

  • HEMSの意味を理解したか
  • 何を見える化できるか確認したか
  • 回路別の消費電力を確認できるか
  • 太陽光と連携できるか
  • エコキュートと連携できるか
  • 蓄電池と連携できるか
  • EV・V2Hとの将来連携を考えたか
  • ECHONET Lite等への対応を確認したか
  • 自動制御できる内容を確認したか
  • 将来HEMS機器を交換できるか

まとめ

HEMSは、

「電気を節約してくれる魔法の設備」ではありません。

本当の役割は、

発電する。
使う。
ためる。
買う。
売る。

という住宅のエネルギーを、

見える化し、必要に応じて管理・制御すること。

だから住宅会社へ、

「HEMSは付いていますか?」だけではなく、「このHEMSで太陽光・エコキュート・蓄電池・EVを、具体的にどこまで自動制御できますか?」

と聞いてみる。

さらに、

「10年後にHEMS本体や通信機器を交換する場合、住宅設備をそのまま利用できますか?」

まで確認する。

大切なのは、

HEMSを付けることではなく、HEMSを使って何をしたいのか。

単なる「見える化」で終わらせず、

太陽光の自家消費を増やす。
給湯する時間を調整する。
蓄電池へ充電する。
EVへ充電する。

など、具体的な目的を決める。

家のエネルギーを「見る設備」から「上手に使う仕組み」へ。

これがHEMSを採用するときのポイントです。

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