「建替えの場合、今の家を壊すのに何日くらいかかりますか?」
一般的な木造住宅であれば、
解体そのものは数週間程度で終わるケースもあります。
ただし、
「30坪なら○日」と一律には決められません。
建物の、
構造。
大きさ。
道路条件。
重機。
外構。
家財。
アスベスト。
などによって工期は変わります。
さらに建替えでは、
建物を壊す日数だけでなく、新築工事へ引き渡せる状態になるまで
で考えることが重要です。
解体は「重機で壊すだけ」ではない
解体工事は、
重機を入れる。
↓
家を壊す。
↓
終了。
ではありません。
実際には、さまざまな工程があります。
① 工事前の準備
まず、
近隣挨拶。
ライフライン関係。
家財撤去。
アスベスト事前調査。
必要な届出。
などを行います。
つまり、
解体工事は現場で家を壊し始める前から始まっています。
② 足場・養生
住宅地では、
ほこり。
破片。
騒音。
などへの対策として養生を行います。
隣家が近い場合などは特に重要です。
③ 内部の分別・撤去
いきなり重機で家全体を壊すのではなく、
建材。
設備。
内装材。
などを分別しながら撤去していきます。
適切な分別・処理が必要です。
④ 建物本体の解体
準備後に、
屋根。
壁。
柱。
梁。
など、建物本体を解体します。
木造。
鉄骨。
RC。
によって工法や必要な日数は変わります。
⑤ 基礎の撤去
上の建物がなくなっても、
基礎が残っています。
新築工事に必要な範囲を確認して、既存基礎を撤去します。
⑥ 外構・庭の撤去
必要に応じて、
ブロック塀。
カーポート。
物置。
土間。
庭木。
庭石。
なども撤去します。
これらが多いほど工期が延びる可能性があります。
⑦ 廃材を搬出する
解体した物は、
分別。
積込み。
搬出。
処分。
が必要です。
前面道路が狭く、小さなトラックしか入れない場合は、搬出回数が増えることがあります。
⑧ 整地
最後に土地を整えます。
ただし建替えでは、
「見た目がきれいな更地」だけでは不十分です。
次の、
地盤調査。
測量。
基礎工事。
へ進める状態になっているか確認します。
木造ならどのくらい?
一般的な木造住宅で、敷地条件が良く、特殊な撤去物が少ない場合は、
実作業として1〜3週間程度が一つの目安になるケースがあります。
ただしこれはあくまで目安です。
鉄骨・RCなら?
鉄骨住宅。
RC住宅。
大きな建物。
地下室あり。
などでは、木造より長くかかる場合があります。
構造だけでなく道路・搬出条件によっても変わります。
アスベストがあれば工程が変わる
対象建材が確認された場合は、必要な手続きや適切な除去作業を行います。
そのため、
通常解体だけの場合より工程が増える可能性
があります。
雨が降ったら?
多少の雨でも可能な作業はあります。
一方、
強い雨。
台風。
強風。
などでは、安全面から作業できない場合があります。
新築と同じく、
天候によって予定が変わる可能性
を考えておきます。
地中から何か出たら?
解体後、
古い基礎。
コンクリート。
浄化槽。
その他の地中埋設物。
などが見つかる場合があります。
撤去が必要になれば、
費用だけでなく工期にも影響する可能性があります。
「○日で絶対終わります」で計画しない
例えば、
解体完了予定が6月30日。
新築工事開始が7月1日。
というギリギリの計画。
想定外が一つ起きただけで、次工程に影響します。
解体と新築の間に一定の余裕を持たせる
ことが重要です。
仮住まい期間にも関係する
解体が延びる。
↓
新築着工が遅れる。
↓
完成も後ろへずれる可能性。
↓
仮住まい期間が延びる。
つまり、
解体工期は仮住まい費にも影響します。
よくある失敗例
「木造だから1週間くらいで終わるだろう」
と仮住まい・新築スケジュールを設定。
でも、
外構撤去。
庭木。
アスベスト対応。
地中物。
などで想定より時間がかかった。
「家を壊す日数ではなく、新築へ引き渡せる日まで確認すればよかった」
と感じた。
チェックポイント
- 建物構造を確認したか
- 解体面積を確認したか
- 家財整理が終わっているか
- アスベスト対応を確認したか
- 外構撤去範囲を決めたか
- 庭木・庭石を確認したか
- 重機が入れるか
- 廃材搬出条件を確認したか
- 地中物発見時の対応を確認したか
- 新築着工まで余裕があるか
まとめ
解体工事は、
一般的な木造住宅なら数週間程度で進むケースもありますが、条件によって大きく変わります。
住宅会社・解体会社へ、
「家を壊すのに何日ですか?」ではなく、「家・基礎・必要な外構を撤去して、新築会社へ土地を引き渡せるのはいつですか?」
と確認する。
解体開始日ではなく、新築工事へ渡せる日を見る。
これが建替えスケジュールで後悔しないポイントです。
















