よくある質問

給水・給湯配管はどれを使っても同じなの?

「水道管は壁や床の中に隠れるので、住宅会社に任せておけばいいですよね?」

キッチン。

洗面。

トイレ。

浴室。

などの設備は、ショールームでしっかり選びます。

ところが、それらへ水やお湯を届けている、

給水・給湯配管

については、ほとんど確認しない方も多いと思います。

でも配管は、

家が完成すると見えなくなる設備。

そして何十年も使う設備です。

だからこそ、新築時に、

「何の配管を、どのように施工するのか」

を確認しておきたいところです。

そもそも給水管と給湯管とは?

簡単に整理すると、

給水管
→ 水道から水を各設備へ届ける配管

給湯管
→ 給湯器でつくったお湯を各設備へ届ける配管

です。

例えばキッチン水栓には、

水。

お湯。

の両方が必要なので、それぞれの配管がつながっています。

今の住宅ではどんな配管を使う?

住宅では、

架橋ポリエチレン管

や、

ポリブテン管

などの樹脂管が使用されることがあります。

金属管と比べ、

腐食しにくい。

施工しやすい。

などの特徴があります。

ただし重要なのは、

配管の商品名だけではありません。

「さや管ヘッダー方式」って何?

住宅会社から、

さや管ヘッダー方式

という言葉を聞くことがあります。

簡単に言えば、

給水・給湯を、

ヘッダーと呼ばれる分岐部分から、それぞれの水まわりへ個別に配管する方式

です。

イメージとしては、

水道

ヘッダー
↓ ↓ ↓ ↓
キッチン
洗面
浴室
トイレ

という形です。

なぜ個別に配管するの?

従来のように途中で何度も分岐するのではなく、

ヘッダーから各設備へ配管することで、

床下などの見えない場所での継手・分岐箇所を減らしやすい

という特徴があります。

水漏れリスクを考えるうえでも、

どこで接続しているのかは重要です。

「さや管」とは?

配管の外側に、

さらに保護用の管を設ける方式があります。

この外側の管が、

さや管

です。

電気配線でいう空配管に近いイメージです。

採用する工法・条件によっては、内側の給水管等を保護したり、将来の更新性を考えたりする目的があります。

ただし、

さや管なら必ず簡単に配管交換できる

とは限りません。

曲がり。

長さ。

施工方法。

などによって条件が変わります。

配管は「どこでつなぐか」が重要

配管そのものだけでなく、

継手をどこに設けるか

も確認したいポイントです。

もし接続部分で不具合が起きたとき、

床下から確認できる。

点検口から確認できる。

のか、

壁や床を壊さなければ確認できないのか。

では大きく違います。

お湯が出るまで遅い原因は?

キッチンで蛇口を開ける。

でも、

なかなかお湯にならない。

これは給湯器から水栓までの、

給湯配管の距離

も関係します。

給湯器が遠ければ、配管内に残っている冷たい水を先に出す必要があります。

そのため、

お湯が出るまで時間がかかる。

水も無駄になる。

ということがあります。

水まわりをまとめる意味

キッチン。

洗面。

浴室。

を比較的近い場所へ配置すると、

給排水配管を短くしやすくなります。

もちろん間取りは配管だけで決めませんが、

水まわりを極端に分散させない

ことには設備面のメリットもあります。

給湯配管の断熱も確認する

エコキュートで高効率にお湯をつくっても、

給湯配管を通っている間に熱が逃げれば、その分ロスになります。

だから、

給湯管をどのように保温するのか

も確認します。

特に給湯器から水まわりまで距離がある場合は重要です。

2階の水まわりも考える

2階洗面。

2階トイレ。

2階浴室。

などがある場合、

上下方向にも配管が必要になります。

その配管を、

どこに通すのか。

将来どこから点検するのか。

排水音はどうするのか。

まで考えます。

配管図を見せてもらう

間取り図だけでなく、

可能なら、

給排水設備図

も確認します。

どこから水が来る。

給湯器はここ。

ヘッダーはここ。

排水管はここ。

という位置関係を見る。

専門的な内容を全部理解する必要はありません。

住宅会社に、

「この配管を20年後に修理するとしたら、どこから作業しますか?」

と聞くだけでも違います。

よくある失敗例

キッチンや浴室設備には何十万円もかけた。

しかし配管については一度も確認しなかった。

入居後、

キッチンのお湯が出るまで想像以上に時間がかかる。

調べると、給湯器からキッチンまでの配管距離が長かった。

「設備本体だけでなく、そこまで水やお湯を運ぶ配管も確認すればよかった」

と感じた。

チェックポイント

  • 給水管の種類を確認したか
  • 給湯管の種類を確認したか
  • 配管方式を確認したか
  • ヘッダー方式か確認したか
  • 継手の位置を確認したか
  • 給湯器から水栓までの距離を確認したか
  • 給湯管の保温を確認したか
  • 水まわりを分散させすぎていないか
  • 配管を将来点検できるか
  • 給排水設備図を確認したか

まとめ

給水・給湯配管は、

完成するとほとんど見えなくなります。

だからこそ、

何の配管を使う?

どこで分岐する?

どこで接続する?

どこから点検する?

給湯器から何mある?

まで確認する。

住宅会社へ、

「配管は何を使っていますか?」だけではなく、「20年後にこの給湯管を交換するとしたら、床や壁を壊さず交換できますか?」

と聞いてみる。

見える設備だけでなく、見えなくなる設備まで確認する。

これが、長く安心して暮らせる家づくりのポイントです。

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