よくある質問

排水管はどこまで考える必要があるの?詰まりや排水音は防げる?

「排水管なんて、水が流れればどれも同じですよね?」

キッチン。

洗面。

トイレ。

浴室。

洗濯機。

で使った水は、

排水管

を通って屋外へ流れていきます。

普段は見えません。

だから、

問題が起きるまで意識しない設備です。

しかし、

排水が流れにくい。

ゴボゴボ音がする。

2階トイレの排水音が1階へ響く。

詰まったけれど掃除できない。

となれば、生活への影響は大きくなります。

そもそも排水はどうやって流れる?

住宅の排水は基本的に、

重力を利用して流します。

水は高い方から低い方へ流れる。

そのため排水管には、

適切な、

勾配

が必要です。

排水管の勾配とは?

簡単に言えば、

排水が流れるようにつける配管の傾き

です。

水平に見えても、実際には排水方向へ一定の傾斜を設けます。

勾配が適切でなければ、排水性能に影響する可能性があります。

急な勾配ならよく流れる?

「傾きを大きくすれば、もっと流れるのでは?」

と思いますよね。

しかし排水管は、

急なら急なほど良い

という単純なものではありません。

排水の種類。

管径。

施工条件。

などに応じて適切に設計します。

ここは設備設計・施工の領域です。

施主が角度を決める必要はありませんが、

適切な勾配を確保しているか

は重要です。

「通気管」って何?

排水設備を調べると、

通気

という言葉が出てきます。

排水管の中を大量の水が流れると、管内の空気も動きます。

そこで圧力変動が起きると、

排水トラップの水に影響したり、

ゴボゴボという音などにつながったりすることがあります。

そのため、

排水管内の圧力を適切に保つための通気計画

が重要になります。

「トラップ」とは?

洗面台の下を見ると、

排水管が、

S字。

P字。

のように曲がっていますよね。

この部分に水をためて、

下水側の臭気などが室内へ上がってくるのを防ぐ

仕組みがあります。

これが、

排水トラップ

です。

長期間使わないと臭うことがある?

例えば、

2階のセカンド洗面。

ほとんど使わない。

長期間、水を流さない。

すると条件によっては、トラップ内の封水が減ることがあります。

そのため、

使わない水まわりを必要以上に増やさない

という考え方もあります。

2階トイレの排水音

2階のトイレを流す。

1階リビング。

寝室。

で、

「ゴーッ」

という排水音。

これは間取りや配管経路によって気になることがあります。

特に、

2階トイレの真下が、

リビング。

寝室。

ダイニング。

などの場合です。

排水管の位置を間取り段階で考える

例えば、

2階トイレ。

その真下が1階トイレや収納。

なら、排水管をまとめやすい場合があります。

一方、

2階トイレ。

真下がLDK中央。

では、配管経路や排水音への配慮がより重要になります。

つまり、

水まわり配置は排水計画にも関係する

ということです。

排水音を抑える方法は?

住宅や配管条件に応じて、

排水管の配置。

防音材。

遮音シート等。

パイプスペース。

などを利用して、排水音への対策を検討する場合があります。

特に2階水まわりでは、

「排水管がどの部屋の壁・天井を通るのか」

を確認してください。

パイプスペースとは?

図面に、

PS

と書いてあることがあります。

これは一般に、

パイプスペース

を意味します。

給排水管などを通すためのスペースです。

図面上では小さな四角でも、

その中に配管が通っています。

だから、

PSの位置=配管経路のヒント

になります。

掃除口とは?

排水管が詰まったとき、

配管内部を清掃するために、

掃除口

などを設ける場合があります。

問題が起きたとき、

床を壊す。

壁を壊す。

のではなく、

掃除口から作業できればメンテナンスしやすくなります。

屋外の排水桝も確認する

住宅の外には、

排水管を点検・清掃するための、

排水桝

などがあります。

ここも重要です。

完成後、

その上に、

ウッドデッキ。

物置。

大型植木鉢。

などを置いてしまうと、点検しにくくなる可能性があります。

外構工事と排水設備を別々に考えない

家が完成。

外構工事。

排水桝の上へ構造物。

では困ります。

だから、

給排水設備図+外構図

を重ねて確認します。

これはQ34の室外機などと同じ考え方です。

キッチン排水は油にも注意

キッチンでは、

油。

食材。

洗剤。

などが排水へ流れます。

油を大量に流すと、配管内部で問題につながる可能性があります。

どんなに良い排水管でも、

使い方と定期的な清掃

は重要です。

洗濯機排水口も掃除できる?

洗濯機の真下に排水口。

大型ドラム式洗濯機を置いたら、

排水口へ手が届かない。

ということがあります。

詰まり。

臭い。

点検。

を考えるなら、

洗濯機設置後でも排水口を確認できるか

まで考えます。

よくある失敗例

2階にトイレを設置。

位置だけで決めた。

入居すると、2階トイレを流したときの排水音が1階寝室で気になる。

さらに屋外では、

排水桝の近くへ物置を設置してしまい、点検時に邪魔になった。

「排水管は見えないからこそ、経路と点検方法を確認すればよかった」

と感じた。

チェックポイント

  • 排水管の経路を確認したか
  • 適切な勾配を確保しているか
  • 通気計画を確認したか
  • トラップの役割を理解したか
  • 2階排水管の位置を確認したか
  • 排水音対策を確認したか
  • PSの位置を確認したか
  • 掃除口を確認したか
  • 屋外排水桝の位置を確認したか
  • 外構で点検口をふさがないか

まとめ

排水管で重要なのは、

「流れること」だけではありません。

適切に流れる。

臭いを防ぐ。

音を抑える。

詰まったら掃除できる。

将来点検できる。

ここまで考える必要があります。

だから住宅会社へ、

「排水管はどこを通りますか?」

と聞いてみる。

特に2階に水まわりがあるなら、

「このトイレを流した排水管は、1階のどの部屋の壁・天井を通りますか?排水音対策はどうしますか?」

まで確認する。

さらに外構計画では、

排水桝を全部図面上で確認する。

見えない配管ほど、完成前に確認する。

これが、給排水設備で長く後悔しないためのポイントです。

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