質問
「住宅会社のホームページを見ると、『断熱等級6』『HEAT20 G2』の両方を見かけます。同じ性能を意味しているのでしょうか?」
結論
断熱等級6とHEAT20 G2は、同じ制度ではありません。
大きく整理すると、
断熱等性能等級
=国の住宅性能表示制度における評価基準
HEAT20
=民間団体が提案する住宅外皮水準・室内温熱環境等に関する考え方
です。
そのため、単純に、
「等級6=G2」
と全国一律に置き換えないことが重要です。
① 断熱等級6とは?
断熱等性能等級は、住宅性能表示制度における正式な評価項目です。
久留米市など6地域では、等級6のUA値基準は、
0.46W/㎡K以下
です。
② HEAT20とは?
HEAT20は、住宅の省エネルギーや室内温熱環境などについて研究・提案を行っている民間の団体です。
G1・G2・G3などの水準が示されています。
③ G2は地域によって基準が違う
HEAT20の外皮性能水準は地域区分によって異なります。
そのため、
「G2だからUA値○○」
と全国共通ではありません。
建築地の地域区分で確認することが重要です。
④ なぜ「等級6=G2」と言われる?
地域によっては、断熱等級6とHEAT20 G2のUA値水準が近かったり対応関係が語られたりするため、同じように説明されることがあります。
しかし、制度の目的や評価の考え方まで完全に同じという意味ではありません。
⑤ 「G2です」だけで判断しない
住宅会社から、
「HEAT20 G2仕様です」
と言われたら、
今回の家のUA値はいくつ?
どの地域区分でG2?
個別に外皮計算する?
まで確認します。
⑥ 等級6でもUA値を確認する
同様に、
「断熱等級6です」
だけで終わらず、
実際のUA値
を確認します。
ラベルよりも、今回建てる住宅の具体的な性能値を見ることが重要です。
⑦ C値はどちらからも分からない
ここも非常に重要です。
断熱等級6でもHEAT20 G2でも、それだけでは実際の住宅のC値は分かりません。
断熱性能が高い=自動的に高気密
ではないため、気密測定は別に確認します。
⑧ 久留米では夏の設計も見る
高い断熱性能を確保したうえで、
西日。
南窓の日射遮蔽。
軒・庇。
シェード。
空調・除湿。
なども考えます。
ラベルを取得することではなく、その性能を久留米の暮らしに活かすことが目的です。
比較すると
| 項目 | 断熱等性能等級 | HEAT20 |
| 性格 | 国の住宅性能表示制度 | 民間団体による提案・指標 |
| 表示 | 等級4〜7など | G1・G2・G3など |
| 地域区分 | あり | あり |
| UA値 | 基準あり | 水準あり |
| C値 | 別途確認 | 別途確認 |
チェックポイント
- 等級6とG2を同じ制度だと思っていないか
- 建築地の地域区分を確認したか
- 自宅のUA値を確認したか
- G2の根拠を確認したか
- C値を別途確認したか
- 夏の日射遮蔽まで考えたか
まとめ
住宅会社には、
「断熱等級6とHEAT20 G2ならどちらが上ですか?」ではなく、
「今回の住宅のUA値はいくつで、断熱等級では何等級、HEAT20ではどの水準に該当しますか?またC値は実測しますか?」
と質問する。
名称やラベルだけで住宅性能を比べないこと。
最終的には、
UA値+C値+窓+日射+換気+空調
まで確認して、久留米の気候に合った住宅性能になっているかを見ることが重要です。
















