質問
「UA値0.60の家と0.46の家では、数字としては0.14しか違いません。実際に住んだときにも違いはあるのでしょうか?」
結論
久留米市など6地域では、
UA値0.60以下=断熱等級5の基準
UA値0.46以下=断熱等級6の基準
です。
同じ形・大きさ・窓・生活条件などで比較すれば、UA値0.46の住宅のほうが外皮から熱が逃げにくい設計になります。
ただし、室温や電気代が「何℃」「何円」変わるかはUA値だけでは決まりません。
① 0.60と0.46は約23%違う
単純に数値だけを比較すると、
(0.60-0.46)÷0.60 ≒ 23%
です。
つまりUA値という指標上では、0.46は0.60より外皮の単位面積・温度差あたりの熱損失が小さい水準です。
ただし、家全体の暖房費が23%安くなるという意味ではありません。
② 冬は熱を保ちやすくなる
暖房した室内の熱は、
壁。
屋根。
床。
窓。
などを通じて外へ移動します。
UA値を小さくすることは、その熱損失を抑える方向に働きます。
③ 夏も断熱は重要
夏は逆に、外部の熱が室内へ伝わるのを抑える方向に働きます。
ただし久留米では、断熱だけでなく窓から入る日射にも注意が必要です。
④ UA値0.46でも西日が大量に入れば?
例えば、
A邸
→ UA値0.46・西側大開口・日射遮蔽不足。
B邸
→ UA値0.60・適切な窓配置・日射遮蔽。
なら、夏の快適性をUA値だけで順位付けすることはできません。
UA値+日射取得・日射遮蔽で考えます。
⑤ C値も違う指標
UA値0.46でも、気密性能はUA値からは分かりません。
そこで、
UA値=断熱
C値=気密
として、C値を実測するか確認します。
⑥ 光熱費は生活条件でも変わる
同じ住宅性能でも、
家族人数。
設定温度。
エアコン使用時間。
家の大きさ。
窓。
太陽光。
電気料金。
によって光熱費は変わります。
そのため、「0.46なら年間○万円安い」と一律には言えません。
⑦ 比較するならシミュレーション
住宅会社には、できれば同じ間取り・設備条件で、
UA値0.60の場合
VS
UA値0.46の場合
の冷暖房負荷や省エネ計算などを比較してもらうと判断しやすくなります。
チェックポイント
- 0.60と0.46の違いを理解したか
- 自宅のUA値を確認したか
- 夏の日射遮蔽も確認したか
- C値を実測するか
- 光熱費を断定的に比較していないか
- 同条件で性能差を比較したか
まとめ
住宅会社には、
「UA値0.46なら0.60よりどれくらい電気代が安くなりますか?」だけではなく、
「同じ間取り・窓・設備・生活条件で、UA値0.60と0.46では熱損失や冷暖房負荷がどう変わるか比較してください」
と質問する。
UA値の差は重要です。しかし、UA値だけで暮らしのすべてが決まるわけではありません。
断熱・気密・窓・日射・換気・空調をセットで比較することが重要です。
















