質問
「UA値は設計段階で計算できるのに、なぜC値は気密測定をしないと分からないのでしょうか?」
結論
C値は、図面だけでは確定できません。
なぜなら住宅の隙間は、
設計図ではなく、実際の現場施工によって生じる部分があるからです。
そのため専用の機器を使った気密測定を行い、建物の隙間量を実測します。
① UA値は設計段階で計算する
UA値は、
断熱材。
厚み。
窓。
屋根。
床・基礎。
建物形状。
などの設計情報から計算できます。
一方、C値は施工結果に左右されます。
② 図面には「隙間」は描かれていない
設計図では、
壁。
窓。
配管。
コンセント。
などの位置は分かります。
しかし実際の現場で、
どれだけ隙間なく施工できたか
までは図面だけでは確認できません。
③ 隙間が生まれやすい場所
気密施工では特に、
窓まわり。
コンセント・スイッチ。
配管。
配線。
換気ダクト。
床と壁。
壁と天井。
などの取り合いがポイントになります。
④ 気密測定はどう行う?
一般的な気密測定では、専用の測定装置を使い、建物内外に圧力差をつくって空気の流量などを測定します。
その結果から建物全体の相当隙間面積を求め、C値を算出します。
⑤ 「高気密仕様」と「高気密だった」は違う
設計段階で、
高気密仕様。
気密シート採用。
高性能窓採用。
としていても、それだけでは実際のC値は分かりません。
施工する
↓
測る
↓
結果を確認する
ことが重要です。
⑥ 測定すると施工改善にも使える
仕上げ前など、補修可能な段階で測定すれば、想定よりC値が悪かった場合に漏気箇所を探して改善できることがあります。
だから気密測定は、単に完成後の成績表を出すためだけのものではありません。
⑦ 1棟だけ測れば会社の性能が分かる?
モデルハウスや特別な1棟だけで良いC値が出ても、すべての住宅が同じとは限りません。
気密は施工品質の影響を受けるため、
全棟で測定する
ことに意味があります。
⑧ 測定結果を施主へ渡してもらう
住宅会社には、
測定日時。
測定結果。
C値。
測定条件。
などが確認できる報告書をもらえるか聞いておきます。
将来の住宅履歴として保管しておくとよいでしょう。
チェックポイント
- C値を実測するか
- 誰が測定するか
- いつ測定するか
- 全棟測定か
- 数値が悪い場合に補修するか
- 再測定するか
- 測定報告書をもらえるか
まとめ
住宅会社には、
「高気密仕様ですよね?」ではなく、
「今回建てる私たちの家で気密測定を行い、C値を実測しますか?また、目標値に届かなかった場合は補修・再測定しますか?」
と質問する。
UA値は計算する性能。
C値は測って確認する性能。
高気密住宅を建てるなら、「高気密だと思う」ではなく「実際に測って確認する」ことが重要です。
















