よくある質問

屋根断熱と天井断熱って何が違うの?

「屋根に断熱材を入れるのと、天井に入れるのでは何が違うんですか?」

住宅の断熱というと、

壁ばかり注目されがちです。

しかし、

家の上側をどこで断熱するのか

も非常に重要です。

そこで出てくるのが、

屋根断熱と天井断熱

です。

大きな違いは、

断熱ラインをどこに作るか

です。

天井断熱とは?

天井断熱は、

最上階の天井部分に断熱材を施工する方法

です。

イメージすると、

屋根

小屋裏

====断熱材====
天井

室内

となります。

つまり、

小屋裏は断熱された室内空間の外側

として扱う考え方です。

屋根断熱とは?

屋根断熱は、

屋根面に沿って断熱材を施工する方法

です。

イメージすると、

屋根

====断熱材====
小屋裏

天井

室内

です。

断熱ラインが屋根側へ移るため、小屋裏側も断熱された空間の内側に取り込みやすくなります。

どちらが高性能?

「屋根断熱の方が高性能」

と単純には言えません。

どちらでも、

断熱材の性能。

厚み。

施工。

気密。

熱橋。

などを適切に設計すれば、必要な断熱性能を確保できます。

つまり、

場所だけではなく、どの性能の断熱材を何mm施工するか

が重要です。

天井断熱のメリット

天井断熱では、

屋根面より天井面の方が施工面積を抑えやすい建物もあります。

そのため、

必要な断熱厚を確保しやすい。

施工方法が比較的シンプル。

などのメリットがあります。

ただし、

小屋裏の換気。

天井面の気密。

断熱材の施工状態。

などを適切に計画する必要があります。

屋根断熱が向くケース

例えば、

勾配天井。

吹き抜け。

小屋裏空間を室内側として利用する。

屋根形状をそのまま室内天井に見せる。

といった設計では、

屋根断熱が採用されることがあります。

つまり、

間取り・空間設計とも関係する断熱方法

です。

夏の屋根は強い日射を受ける

夏の屋根は、

太陽から強い日射を受けます。

そのため、

屋根・天井部分の断熱性能は夏の快適性を考えるうえでも重要です。

ただし、

「屋根が熱いから断熱材を厚くすれば全部解決」

ではありません。

屋根材。

通気。

換気。

断熱。

空調。

などを組み合わせます。

屋根断熱では通気層も確認

屋根断熱を採用する場合、

屋根構成によっては、

断熱層。

通気層。

防水層。

などの計画が重要になります。

住宅会社には、

「屋根の中で空気と湿気をどう処理する設計ですか?」

と確認するとよいでしょう。

天井断熱では点検性も考える

天井断熱の場合、小屋裏を設備や配線の点検スペースとして使うことがあります。

その際、

断熱材を踏まないか。

点検時に断熱材を動かしてしまわないか。

なども確認します。

特に吹込み系断熱材などでは、

点検・設備工事後も必要な厚みを維持できるか

という視点も大切です。

換気設備を小屋裏に置く場合は?

第一種熱交換換気などの本体を小屋裏へ設置する場合、

その小屋裏が、

断熱空間の内側なのか。

外側なのか。

も重要です。

設備本体。

ダクト。

メンテナンス。

温度環境。

まで考えて配置します。

気密ラインを確認する

屋根断熱でも天井断熱でも、

どこで気密を取るのか

を確認します。

断熱材を施工しただけでは気密性能が自動的に確保されるわけではありません。

配線。

ダウンライト。

点検口。

換気ダクト。

など、天井には貫通部分が発生します。

だから最終的には、

C値を気密測定で確認する

ことが重要です。

よくある失敗例

「屋根断熱の方が高性能そう」

というイメージだけで採用。

しかし、

断熱材の厚み。

通気。

気密。

換気設備。

UA値。

については確認していなかった。

後から、

「屋根断熱か天井断熱かより、実際の断熱構成を見ることが大切だった」

と気づいた。

チェックポイント

  • 天井断熱の意味を理解したか
  • 屋根断熱との違いを理解したか
  • 断熱材の種類を確認したか
  • 断熱材の厚みを確認したか
  • 熱伝導率を確認したか
  • 屋根・小屋裏の通気を確認したか
  • 気密ラインを確認したか
  • 換気設備の位置を確認したか
  • 気密測定を行うか
  • 家全体のUA値を確認したか

まとめ

天井断熱と屋根断熱の大きな違いは、

家の上側のどこに断熱ラインを作るか

です。

天井断熱なら、

天井で室内を包む。

屋根断熱なら、

屋根面で室内側を包む。

どちらが絶対に優れているというより、

建物形状・間取り・設備・必要な断熱性能に合わせて選ぶ

ことが重要です。

だから住宅会社へ、

「屋根断熱ですか?天井断熱ですか?」だけではなく、「どの断熱材を何mm施工して、どこで気密を取り、その結果UA値はいくつですか?」

まで聞いてみる。

断熱方法の名前ではなく、断熱・気密・通気まで含めた構成を見る。

これが、屋根・天井断熱を比較するときのポイントです。

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