よくある質問

気密測定って本当に必要なの?

「高気密仕様で建てているなら、わざわざ気密測定までしなくても大丈夫では?」

Q3で説明したC値は、

実際の住宅で気密測定をして初めて分かる数字

です。

では、

なぜわざわざ測定する必要があるのでしょうか。

答えはシンプルです。

図面どおりの性能を目指して施工しても、実際の施工状態は測ってみなければ確認できないからです。

気密測定はどうやって行う?

一般的な気密測定では、

専用の測定機器を使います。

住宅の窓やドアを閉め、

測定用のファンなどを使って建物内外に圧力差をつくり、

空気の流れを測定します。

その結果から、

住宅全体の相当隙間面積=C値

を求めます。

つまり、

「隙間が少ないと思います」

ではなく、

数字として確認する検査

です。

なぜ図面だけでは分からない?

UA値は、

断熱材。

窓。

面積。

などの設計内容から計算できます。

しかし気密性能は、

実際の施工状態に大きく関係します。

例えば、

配管が壁を貫通する場所。

電気配線。

窓まわり。

床と壁。

天井と壁。

など。

家には多くの取り合い部分があります。

だから、

「高気密になる仕様を使っている」ことと、「完成した家が実際に高気密である」ことは別

です。

測定すると施工状態を確認できる

気密測定の大きなメリットは、

実際の施工結果を確認できること。

です。

もし目標よりC値が悪ければ、

どこかに想定以上の空気漏れがないか確認するきっかけになります。

施工途中など適切な段階で測定する場合には、必要に応じて漏気箇所を確認・改善できることもあります。

いつ測定するの?

住宅会社によって、

施工途中。

完成時。

両方。

など、測定タイミングが異なります。

それぞれ目的が違います。

例えば施工途中なら、

必要に応じて修正しやすい

というメリットがあります。

完成時なら、

完成した住宅としての気密性能を確認できる

という意味があります。

だから、

「測定します」

だけではなく、

「いつ測定しますか?」

まで確認します。

目標値を超えたらどうする?

ここは非常に重要です。

住宅会社が、

「目標C値0.5です」

と言っている。

では測定結果が、

0.8。

1.0。

だった場合はどうするのでしょうか。

再確認するのか。

漏気箇所を探すのか。

補修するのか。

そのまま引き渡すのか。

測定後の対応ルール

まで聞いておくことが大切です。

全棟測定か、モデルハウスだけか

住宅会社によっては、

「当社ではC値0.3の実績があります」

という説明をすることがあります。

しかし、その数字が、

モデルハウス1棟だけ。

過去最高記録。

では、自分の家の性能とは別です。

確認したいのは、

「私の家も測定しますか?」

です。

できれば、

全棟気密測定

を行っているか確認します。

測定結果を見せてもらう

気密測定をしたなら、

結果を施主にも提示してもらえるのか確認します。

さらに住宅会社選びの段階では、

過去の測定結果。

平均的な数値。

ばらつき。

などを聞いてみるのも参考になります。

一棟だけ非常に良い数字より、

安定して施工できているか

を見ることも重要です。

第一種熱交換換気を採用するなら?

第一種熱交換換気は、

給気。

排気。

を機械で行います。

せっかく計画した換気経路があるなら、

建物の想定外の隙間をできるだけ抑え、

計画した場所から空気を出し入れする

ことが重要です。

だから換気設備だけ高性能にして終わりではなく、

建物の気密性能までセット

で考えます。

測定費を削っていい?

予算調整で、

「気密測定はオプションなので外しますか?」

となることがあります。

しかし気密性能を重視して家を建てるのであれば、

私なら、

完成後に交換できる設備より、施工時しか確認しにくい性能を優先して考えます。

エアコン。

照明。

家具。

は将来交換できます。

一方、壁の中などの施工状態は完成後に簡単には確認できません。

よくある失敗例

「当社は高気密施工なので大丈夫です」

という説明を信頼して契約。

気密測定は費用削減のため実施しなかった。

完成後、

住宅性能について調べる中で、

「自分の家のC値はいくつなんだろう?」

と思った。

しかし、

測定していないので分からない。

「せっかく高性能住宅を建てたのだから、測って確認しておけばよかった」

と感じた。

チェックポイント

  • 気密測定を実施するか
  • 全棟測定か
  • 施工途中に測るか
  • 完成時にも測るか
  • 目標C値を設定しているか
  • 目標を超えた場合どうするか
  • 漏気箇所を確認するか
  • 必要に応じて補修するか
  • 測定結果を施主へ提示するか
  • 過去の測定実績を確認したか

まとめ

気密測定の目的は、

良いC値を自慢することではありません。

本当の目的は、

「設計・施工した家が、実際にどの程度の気密性能になっているのか確認すること」

です。

だから、

「高気密仕様です」

という言葉だけで終わらせず、

測る。
確認する。
必要なら改善する。

この流れが重要です。

住宅会社へ、

「C値はいくつですか?」だけではなく、「私の家を実際に測って、その結果が目標に届かなかったらどう対応しますか?」

まで聞いてみる。

性能は、言葉ではなく実測で確認する。

これが、気密測定を考えるうえで大切なポイントです。

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