「川から離れている土地なら、洪水の心配は少ないですよね?」
結論
川から離れている=水害リスクがない、とは限りません。
久留米で土地を探すなら、洪水とあわせて確認したいのが、
内水氾濫
です。
内水氾濫は、大雨などによって排水が追いつかず、
道路や住宅地に雨水がたまることで発生する浸水
です。
そのため、川との距離だけでは判断できません。
① 洪水と内水は何が違う?
簡単に分けると、
洪水
→ 河川の水があふれる・堤防の決壊等による浸水。
内水
→ 降った雨を排水しきれず、市街地などに水がたまる。
という違いがあります。
② 川から遠くても浸水することがある
例えば短時間に非常に強い雨が降る。
↓
側溝・下水道等で排水しきれない。
↓
道路へ水がたまる。
↓
低い敷地へ流れ込む。
ということが考えられます。
③ 土地の「数十cm」が重要になることも
同じ住宅街でも、
道路より30cm高い家。
道路と同じ高さの家。
道路より20cm低い家。
では、雨水の入りやすさが変わる可能性があります。
④ 土地だけでなく道路を見る
現地では、
道路にくぼみがない?
周囲より低くない?
側溝はある?
雨水桝は?
排水先は?
などを確認します。
⑤ 雨の日に現地を見る
内水リスクを考えるうえで有効なのが、
雨の日・大雨の後の現地確認
です。
晴天時には分からなかった、
道路の水たまり。
側溝の流れ。
敷地への水の入り方。
などが見える場合があります。
⑥ 周辺住宅のつくりも見る
周辺住宅が、
敷地を高くしている。
基礎を高くしている。
道路側に段差がある。
などの場合、その地域の水対策を考えるヒントになることがあります。
⑦ 側溝があるから安心?
側溝があっても、
落ち葉・泥等で流れにくい。
大雨時に容量を超える。
排水先の水位が高い。
などの可能性があります。
「側溝あり=内水なし」ではありません。
⑧ 水路が近い場合も確認
普段は水量の少ない水路でも、大雨時には状況が変わる可能性があります。
水路の高さ。
敷地との距離。
管理状況。
大雨時の水位。
などを確認します。
⑨ 駐車場が先に浸水することも
建物の床は高くしていても、
駐車場は道路とほぼ同じ高さ。
という住宅はあります。
大雨時に、
家は大丈夫でも車が浸水する
可能性も考えます。
⑩ 車をどこへ避難させる?
水害リスクがある地域では、
大雨が予想されるときに、
車をどこへ移動できる?
避難経路は?
ということも事前に考えておくと安心です。
⑪ 建物の高さだけではなく設備も
エコキュート。
室外機。
蓄電池。
電気設備。
などが低い位置にあると、浸水の影響を受ける可能性があります。
建物配置と一緒に検討します。
⑫ 盛土すれば全部解決?
敷地を高くすることは対策の一つになり得ます。
ただし、
土留め。
隣地との高低差。
駐車場勾配。
排水。
造成費。
などが関係します。
⑬ 周囲へ水を流さないことも重要
自分の土地を高くした結果、
雨水が隣地へ流れる。
では問題になります。
敷地全体の排水計画を住宅会社へ確認します。
⑭ 洪水+内水+現地確認
水害リスクを見るときは、
洪水ハザード
+内水情報
+過去の浸水
+現地の高低差・排水
を組み合わせて判断します。
一つの地図だけで結論を出さないことが重要です。
チェックポイント
- 内水リスクを確認したか
- 川からの距離だけで判断していないか
- 道路との高低差を確認したか
- 周辺より低くないか
- 側溝・雨水桝を確認したか
- 雨の日にも現地を見たか
- 過去の浸水状況を確認したか
- 駐車場の高さを考えたか
- 屋外設備の高さを考えたか
- 排水計画を確認したか
まとめ
久留米で土地を選ぶなら、
「川から遠いから水害は大丈夫」で終わらせないこと。
住宅会社・不動産会社には、
「洪水ハザードは大丈夫ですか?」だけではなく、「内水・道路冠水・土地の高低差・過去の浸水状況まで確認してください」
と相談する。
そして、
洪水は川を見る。
内水は街と土地の高さを見る。
この両方を確認する。
久留米の水害対策は、家を建ててからではなく、土地を選ぶ段階から始まっています。
















