「レンジフードは煙を吸ってくれればいいので、デザインで選んでも大丈夫ですよね?」
キッチン設備を選ぶとき、
キッチン本体。
食洗機。
IH。
収納。
にはこだわっても、
レンジフードは、
「標準で付いているものでいい」
となりがちです。
しかしレンジフードは、
料理をするたびに使う設備。
さらに、
油煙。
臭い。
水蒸気。
などを排出する重要な役割があります。
高気密住宅では、
排気した分の空気をどこから入れるか
まで考える必要があります。
そもそもレンジフードの役割は?
料理をすると、
油煙。
臭い。
水蒸気。
熱。
などが発生します。
レンジフードは、これらをできるだけ捕集して、
屋外へ排出するための設備
です。
単に「換気扇が回っている」だけではなく、
調理時に発生したものをどれだけ効率よく捕まえられるか
が重要です。
「風量」とは?
レンジフードを見ると、
㎥/h
という数字があります。
これはQ27でも出てきた単位で、
1時間に何立方メートルの空気を動かすか
を表します。
例えば500㎥/hなら、単純には1時間に500㎥の空気を排気する能力を示します。
ただし、
風量が大きければ大きいほど良い
というものでもありません。
なぜ風量が大きすぎても問題?
高気密住宅で大量に排気すると、
その分の空気を外から入れる必要があります。
排気500㎥/h。
でも、
給気する場所がないと、
室内が強い負圧になる可能性
があります。
だから、
レンジフードの排気能力と、
給気計画
はセットです。
同時給排気型とは?
高気密住宅で検討したい方式の一つが、
同時給排気型レンジフード
です。
レンジフードを運転すると、
排気。
+
給気。
を行う仕組みです。
ただし、
排気した量と給気量が必ず完全に同じという意味ではありません。
採用機種の仕様を確認します。
IHでもレンジフードは必要?
必要です。
IHはガスのような燃焼をしませんが、
料理をすれば、
油煙。
臭い。
水蒸気。
熱。
は発生します。
だから、
IHだから換気能力を下げても大丈夫
と単純には考えません。
ガスコンロならさらに換気を確認
ガスは燃焼します。
そのため、調理で発生する油煙や水蒸気などに加えて、燃焼に伴う排気も考える必要があります。
IHかガスか
という選択は、レンジフード計画にもつながります。
レンジフードの高さも重要
レンジフードは、
コンロから離れすぎると、調理時に上昇する煙などを捕集しにくくなる可能性があります。
一方で、
低すぎれば料理中に圧迫感を感じる場合があります。
設置高さには法令や製品ごとの条件もあるため、
デザインだけで自由に高さを決めない
ことが重要です。
アイランドキッチンは条件が違う
壁付けキッチンでは、
壁が煙の広がりを抑える方向に働く場合があります。
一方、
アイランドキッチン。
ペニンシュラキッチン。
では周囲が開放されています。
そのため、
レンジフードの捕集性能や設置方法
をより意識したいところです。
掃除のしやすさがかなり重要
レンジフードで後悔しやすいのが、
油汚れの掃除
です。
フィルター。
ファン。
整流板。
内部。
などに油汚れが付着します。
最近では、
ノンフィルター。
自動洗浄機能。
清掃しやすいファン。
など、さまざまな製品があります。
「自動洗浄」でも何もしなくていい?
ここは注意してください。
自動洗浄機能があっても、
永久に掃除不要
という意味ではありません。
どこまで自動で洗うのか。
自分で掃除する場所はどこか。
何年ごとに点検するのか。
確認します。
音も毎日の使いやすさに関係する
レンジフードを強運転すると、
テレビの音が聞きにくい。
家族との会話がしにくい。
ということがあります。
特に対面キッチンでは、
LDK全体に音が伝わります。
だから、
弱・中・強それぞれの運転音
も比較したいところです。
よくある失敗例
見た目がすっきりしたレンジフードを採用。
しかし入居後、
強運転すると音が大きい。
フィルター掃除も思ったより大変。
さらに高気密住宅なのに、給気方法を詳しく確認していなかった。
「デザインだけでなく、排気・給気・掃除まで確認すればよかった」
と感じた。
チェックポイント
- 排気風量を確認したか
- ㎥/hの意味を理解したか
- 給気方法を確認したか
- 同時給排気型を検討したか
- IH・ガスとの関係を考えたか
- 設置高さを確認したか
- アイランド等のキッチン形状を考えたか
- フィルター清掃方法を確認したか
- ファンを掃除できるか
- 強運転時の音を確認したか
まとめ
レンジフードは、
煙を吸うだけのキッチン設備ではありません。
排気量。
捕集性能。
給気。
音。
掃除。
まで含めて選ぶ。
特に高気密住宅では、
「どれだけ排気するか」と同じくらい、「その空気をどこから入れるか」
が重要です。
だから住宅会社へ、
「レンジフードは何が標準ですか?」だけではなく、「強運転で何㎥/h排気して、そのときどこから給気しますか?」
と聞いてみる。
さらに、
「毎月・毎年、自分でどこを掃除しますか?」
まで確認する。
排気性能+給気計画+メンテナンス。
この3つでレンジフードを選ぶことがポイントです。
















