「カーポートは後から付けられるので、家づくりのときは考えなくてもいいですよね?」
確かにカーポートは後付けできます。
しかし、
駐車場。
玄関。
窓。
エアコン室外機。
EV充電。
雨樋。
外部照明。
太陽光。
などと関係するため、
設置する可能性があるなら、新築時から位置だけでも決めておく
ことをおすすめします。
そもそもカーポートの役割は?
カーポートは、
雨。
日射。
鳥のフン。
落ち葉。
などから車を守るための設備です。
特に雨の日、
車から降りる。
↓
子どもを降ろす。
↓
荷物を持つ。
↓
玄関へ移動。
という場面では、
車を守る以上に、人が濡れにくくなるメリット
があります。
まず「何台用」かを考える
1台用。
2台用。
3台用。
があります。
ただし、
車2台だから2台用
だけでは不十分です。
車幅。
ドアの開閉。
人が通る幅。
柱位置。
まで確認します。
車幅だけで決めない
例えば車幅1.8m。
だから、
1.8m+1.8m=3.6mあればいい。
とはなりません。
実際には、
ドアを開ける。
荷物を降ろす。
子どもをチャイルドシートから降ろす。
というスペースが必要です。
だから、
車ではなく、乗り降りする人まで図面に入れる
ことが重要です。
柱の位置が意外と重要
カーポートには柱があります。
その柱が、
運転席ドアの横。
後部座席ドアの横。
駐車時の死角。
になると、毎日使いにくくなります。
特に子育て世帯では、
後部座席から子どもを降ろすことも多いため、
ドアを全開にした状態で柱と干渉しないか
確認します。
車種が変わることも考える
新築時はコンパクトカー。
5年後、
ミニバン。
SUV。
へ買い替える。
ということがあります。
今の車だけにぴったり合わせると、将来使いにくくなる可能性があります。
次に乗る可能性がある車のサイズ
も考えます。
高さも確認する
カーポートには、
標準柱。
ロング柱。
ハイルーフ対応。
など、製品によって高さの選択肢があります。
SUV。
ミニバン。
ルーフボックス。
などを考えるなら、
車高+余裕
を確認します。
高ければ高いほどいい?
屋根を高くすれば大きな車にも対応しやすくなります。
一方、
横から雨が入りやすくなる。
日射遮蔽の条件が変わる。
住宅とのバランスが悪くなる。
という可能性があります。
だから、
必要以上に高くしない
こともポイントです。
玄関まで屋根をつなげる?
カーポートの大きなメリットを活かすなら、
車→玄関
までの雨の日動線を考えます。
車は屋根の下。
でも、
カーポートから玄関まで2mだけ屋根なし。
そこで濡れる。
では少しもったいないですよね。
玄関庇と合わせて計画します。
建物に近づけすぎない
雨に濡れないよう、
カーポートを建物ぎりぎりまで近づける。
しかし、
外壁。
窓。
雨樋。
軒。
などと干渉する可能性があります。
さらに外壁メンテナンス時の足場にも影響します。
外壁塗装の足場は組める?
ここは将来かなり重要です。
カーポートが外壁ぎりぎり。
↓
15年後に外壁メンテナンス。
↓
足場が組みにくい。
場合によってはカーポート屋根材などへの対応が必要。
ということがあります。
だから、
完成時だけでなく、外壁メンテナンス時まで考える
必要があります。
エアコン室外機との関係
カーポート柱や屋根によって、
室外機の、
通風。
修理。
交換。
が邪魔にならないようにします。
外構で住宅設備をふさがない
ことが重要です。
EV充電設備もセットで考える
カーポートを設置するなら、
充電設備。
200V。
空配管。
充電ケーブル。
柱。
を一緒に考えます。
将来カーポートへ充電設備を設置する可能性があるなら、新築時から配線経路を準備する方法もあります。
カーポートに太陽光を載せる?
製品によっては、
太陽光パネルを設置できるカーポート
もあります。
住宅屋根だけでは太陽光容量が足りない場合などに選択肢になります。
ただし、
構造。
方角。
影。
発電量。
配線。
費用。
などを確認します。
積雪だけでなく風にも注意
カーポートには、
耐積雪性能。
耐風圧性能。
などがあります。
地域の気象条件に合った製品を選ぶことが重要です。
特に台風の影響を受ける地域では、
デザインだけでなく耐風性能
も確認します。
駐車場の勾配も忘れない
カーポートは完璧。
でも駐車場の水勾配が悪い。
↓
車から降りる場所に水たまり。
これでは使いにくい。
駐車場の雨水排水
もセットで考えます。
よくある失敗例
家が完成してから2台用カーポートを追加。
しかし、
柱が後部座席ドアの近く。
外壁との距離も狭い。
EV用コンセントも反対側。
さらに将来の外壁足場も組みにくそう。
「カーポートは後付けできても、最初から家と一緒に計画すればよかった」
と感じた。
チェックポイント
- 将来カーポートを付けるか考えたか
- 車の台数・サイズを確認したか
- 将来の車種変更を考えたか
- ドアを全開にできるか
- 柱位置を確認したか
- 車→玄関の雨天動線を確認したか
- 外壁メンテナンスを邪魔しないか
- 室外機と干渉しないか
- EV充電を考えたか
- 耐風・耐積雪性能を確認したか
まとめ
カーポートは、
後から付けられる設備ですが、後から考えていい設備ではありません。
建物を設計するときから、
車。
柱。
玄関。
外壁。
室外機。
EV。
排水。
まで一緒に考える。
住宅会社・外構会社へ、
「2台用カーポートは入りますか?」だけではなく、「車2台のドアを開け、家族が乗り降りしても柱が邪魔になりませんか?」
と聞いてみる。
さらに、
「15年後に外壁メンテナンスするとき、足場を組めますか?」
まで確認する。
車を置けるかではなく、30年間使いやすい駐車スペースかで考える。
これがカーポートで後悔しないポイントです。
















