質問
「予算オーバーになったので、間取りを小さくしたいです。どこから削れば後悔しにくいですか?」
結論
予算調整では、まず**「使わない面積」から削る**のが基本です。
例えば、
長い廊下+広すぎるホール+目的のない部屋+大きすぎる収納
などです。
反対に、毎日使う動線や住宅の基本性能を無理に削ることは慎重に考えます。
① 長い廊下を見直す
移動だけに使う廊下が多ければ、部屋配置を整理して短くできないか検討します。
ただし、寝室・トイレなどの音やプライバシーを守るための必要な距離まで削らないことが重要です。
② 玄関・ホールを広くしすぎていない?
来客のために大きな玄関をつくるより、家族が毎日使うLDK・収納へ面積を使ったほうが合う家庭もあります。
③ 収納は「畳数」から見直す
4畳ファミクロ。
3畳パントリー。
2畳シューズクローク。
と数字で決めているなら、実際の収納量から再計算します。
④ 個室を必要以上に広くしない
子ども部屋6畳。
主寝室8畳。
が絶対条件とは限りません。
家具を実寸で配置し、必要な広さまでコンパクトにします。
⑤ LDKは数字だけで削らない
20畳から18畳へ変更しても、家具・動線を整理すれば十分使いやすい場合があります。
反対に、家具を置けないほど削るのは避けます。
⑥ 基本性能を最後の調整弁にしない
床面積を維持するために、
耐震。
断熱。
気密。
窓性能。
など、完成後に変更しにくい部分を安易に下げることは慎重に考えます。
⑦ 「毎日使う場所」を優先する
判断に迷ったら、
毎日使う?
何年間使う?
後から変更できる?
の3つで考えます。
使用頻度が低く、後から追加・変更しやすいものほど優先順位を下げやすくなります。
チェックポイント
- 無駄な廊下を見直したか
- 玄関を広くしすぎていないか
- 収納を必要量から計算したか
- 個室を広くしすぎていないか
- 家具配置を確認したか
- 基本性能を安易に削っていないか
まとめ
住宅会社には、
「予算オーバーなので性能を落としてください」ではなく、「耐震・断熱・気密などの基本性能を維持しながら、使わない床面積や過剰な収納を削ってコンパクトにできますか?」
と相談する。
予算を抑えるなら、「必要なものを安くする」より先に「必要のないものをつくらない」。
これが、家を小さくしても暮らしやすさを落としにくい間取りづくりの基本です。
















