「同じくらいの大きさの家なのに、解体費が高くなる家と安く済む家があるのはなぜですか?」
解体費というと、
「家の坪数×解体単価」
で決まるイメージがあります。
でも実際は、
建物の大きさだけでは決まりません。
同じ30坪の木造住宅でも、
道路が広い家。
住宅密集地の家。
庭が広い家。
大量の家財が残っている家。
では条件が違います。
解体費が高くなりやすいポイントを知っておくと、見積りの理由も理解しやすくなります。
① 建物が大きい
当然ですが、
30坪。
40坪。
50坪。
と建物が大きくなれば、解体する量も増えます。
廃材。
作業時間。
運搬量。
なども増えるため、費用へ影響します。
② 鉄骨・RCなどの構造
木造。
鉄骨造。
RC造。
では解体方法が違います。
特に頑丈な構造では、
重機。
作業工程。
廃材処分。
などが増える可能性があります。
坪数だけでなく構造を確認
します。
③ 前面道路が狭い
解体では、
重機。
ダンプ。
廃材運搬車。
などを使用します。
道路が狭く、大型車両が入りにくければ、
小さな車両で何度も運ぶ。
小型重機を使う。
人力作業が増える。
など、作業効率が下がる可能性があります。
④ 重機が敷地へ入れない
道路は広くても、
敷地入口が狭い。
門柱がある。
隣家との間が狭い。
奥まった敷地。
などで重機が入れない場合があります。
重機が使えるかどうかは解体費に影響しやすいポイント
です。
⑤ 隣家との距離が近い
住宅密集地では、
隣家を傷つけない。
粉じんを抑える。
騒音・振動へ配慮する。
必要があります。
そのため、
養生。
手作業。
慎重な解体。
などが必要になる場合があります。
⑥ アスベスト対応が必要
古い住宅では、建材にアスベストが含まれている可能性があります。
事前調査を行い、対象建材が確認された場合は、法令に沿った除去・処分が必要になります。
その場合、
通常の解体工事とは別の費用
が発生する可能性があります。
⑦ 家財が大量に残っている
タンス。
ベッド。
ソファ。
食器。
衣類。
本。
家電。
など。
長年住んだ家ほど、大量の家財が残っていることがあります。
建物解体とは別に処分費が必要になる場合があります。
⑧ ブロック塀やカーポートが多い
解体対象は住宅だけではありません。
ブロック塀。
フェンス。
門柱。
カーポート。
物置。
土間コンクリート。
などを撤去すれば、その分費用が増えます。
⑨ 大きな庭木・庭石がある
昔ながらの住宅では、
大きな庭木。
庭石。
灯籠。
などがあることもあります。
撤去。
積込み。
運搬。
処分。
に手間がかかるものほど費用へ影響します。
⑩ 基礎が大きい・特殊
建物を壊した後には基礎も撤去します。
基礎の規模や仕様によっては、撤去量が増えることがあります。
古い増築部分などがある場合も、現況確認が重要です。
⑪ 地下室がある
地下室。
地下車庫。
などがあれば、一般的な住宅より解体が複雑になる可能性があります。
解体後の埋戻し等も含め、個別の見積りが必要です。
⑫ 高低差が大きい
道路と敷地に大きな高低差がある。
擁壁がある。
斜面地。
という場合、重機や車両の作業条件が変わります。
さらに新築計画では擁壁等の確認も必要になります。
⑬ 増築を繰り返している
築50年。
途中で、
キッチン増築。
部屋増築。
浴室増築。
という住宅もあります。
図面上の面積と現況が違う場合もあるため、
必ず現地を確認してもらう
ことが大切です。
⑭ 地中埋設物がある
建物を解体した後、
古い基礎。
コンクリート。
浄化槽。
その他の埋設物。
などが見つかることがあります。
事前に分からない場合があるため、
発見時の追加費用ルール
を確認します。
⑮ 分別・運搬条件
解体した廃材は適切に分別・処理する必要があります。
処分場までの距離や廃材の種類・量などによっても費用は変わります。
見積りは家だけを見ない
解体会社に現地調査を依頼するときは、
家+道路+庭+外構+家財
まで見てもらいます。
これが重要です。
よくある失敗例
「木造35坪だから、解体費はこのくらい」
と坪単価だけで予算化。
ところが現地調査すると、
前面道路が狭い。
庭石が多い。
カーポート・塀も撤去。
家財も大量。
追加項目が増えた。
「家の大きさではなく、敷地全体で見積りを取ればよかった」
と感じた。
チェックポイント
- 建物の大きさ
- 建物構造
- 前面道路の幅
- 重機が入れるか
- 隣家との距離
- アスベスト関連
- 家財量
- ブロック塀・カーポート
- 庭木・庭石
- 基礎・地下構造
- 敷地の高低差
- 増築の有無
- 地中埋設物
- 廃材運搬条件
まとめ
解体費が高くなるかどうかは、
坪数だけでは判断できません。
重要なのは、
「この家は何坪?」ではなく、「どうやって壊して、どうやって廃材を運び出す?」
です。
解体会社へ、
「坪単価はいくらですか?」だけではなく、「この敷地で解体費が高くなる可能性がある条件を、現地を見て全部教えてください」
とお願いする。
建物だけではなく、道路・外構・庭・家財まで含めて解体費を考える。
これが解体費で予算オーバーを防ぐポイントです。
















