よくある質問

窓の性能って何を見ればいいの?Uw値って何?

「住宅会社から“高性能な窓です”と言われました。でも、窓の性能って何を見れば分かるんですか?」

住宅の断熱性能というと、

壁。

天井。

床。

に入れる断熱材をイメージする方が多いと思います。

しかし、もう一つ非常に重要なのが、

窓です。

窓は、

光を取り入れる。

景色を見る。

冬の日射を取り込む。

外とつながる。

という役割がある一方で、

住宅の熱の出入りにも関係する部分

です。

だから高断熱住宅では、

「断熱材は何を使っていますか?」と同じくらい、「窓はどんな性能ですか?」

を確認することが重要です。

まず知ってほしい「Uw値」とは?

窓の断熱性能を比較するときに出てくるのが、

Uw値(ユー・ダブリュー値)

です。

Uw値は、

窓の熱貫流率

を表します。

簡単に言えば、

「室内と室外に温度差があるとき、窓からどのくらい熱が移動しやすいか」

を見るための数値です。

基本的には、

Uw値が小さいほど、熱を通しにくく、断熱性能が高い窓

と考えます。

Uw値の単位は?

Uw値の単位は、

W/㎡・K

です。

読み方は、

ワット・パー・平方メートル・ケルビン

です。

初めて聞くと難しく感じますが、意味を分けると分かりやすくなります。

W(ワット)
→ 移動する熱量の大きさ

㎡(平方メートル)
→ 窓の面積

K(ケルビン)
→ 室内と室外の温度差

つまりUw値は、

「窓1㎡あたり、室内外に1℃相当の温度差があるとき、どのくらい熱が移動するか」

を表す数値と考えると分かりやすいです。

温度差については、差分なので1Kの差=1℃の差として考えられます。

例えばUw値1.5と1.0なら?

同じ条件で比較すれば、

Uw値1.5よりUw値1.0の窓の方が、熱を通しにくい

ということになります。

つまり、

Uw値は小さい方が断熱性能は高い。

まずはここを覚えてください。

ただし、

Uw値が一番小さい窓を選べば、必ず一番快適な家になる

という意味ではありません。

理由は後ほど説明します。

Q2のUA値とは何が違う?

ここは混乱しやすいので整理します。

Q2で扱った、

UA値

は、

屋根。

外壁。

床。

窓。

玄関ドア。

などを含めた、

住宅全体の外皮から熱がどの程度逃げやすいかを見る指標

です。

一方、

Uw値

は、

窓そのものの断熱性能を見る指標

です。

簡単に整理すると、

UA値 → 家全体

Uw値 → 窓

と考えると分かりやすいでしょう。

どちらも基本的には、

数値が小さいほど熱を通しにくい方向

です。

Uwの「w」はWindow

覚え方としては、

U=熱貫流率

w=Window(窓)

と考えると分かりやすいです。

住宅会社から窓の商品説明を受けるときには、

「この窓のUw値はいくつですか?」

と聞いてみてください。

窓は「ガラスだけ」で決まらない

ここが非常に重要です。

住宅会社から、

「ペアガラスです」

「トリプルガラスです」

と説明されることがあります。

しかしUw値は、

ガラスだけではなく、サッシを含めた窓全体の性能

として見ることが重要です。

つまり、

高性能なガラス。

でも、

サッシ部分の性能が違えば、窓全体としての性能も変わります。

だから、

「ガラスは何枚ですか?」だけではなく、「窓全体のUw値はいくつですか?」

まで確認します。

サッシには違いがある

住宅用サッシには、

アルミ。

アルミ樹脂複合。

樹脂。

などがあります。

Q6で詳しく扱いますが、素材によって熱の伝わり方などに違いがあります。

だから窓を見るときは、

サッシ+ガラス+Uw値

の3つをセットで確認すると分かりやすくなります。

ペアガラスなら全部同じではない

ペアガラスとは、

2枚のガラスを使った複層ガラスです。

しかし、

Low-Eガラス。

中空層。

封入ガス。

スペーサー。

など、仕様によって性能は変わります。

つまり、

「ペアガラスだから高性能」だけでは判断できません。

同じペアガラスでも、窓全体としてのUw値を確認することが大切です。

トリプルガラスなら必ず正解?

トリプルガラスは3枚のガラスを使用するため、断熱性能を高めやすい選択肢です。

しかし、

価格。

重量。

窓の大きさ。

開閉方法。

地域。

方角。

なども考えます。

例えば、

家中すべてトリプルにする。

南側と北側で仕様を変える。

など、住宅全体として判断する方法があります。

「トリプルだから正解」ではなく、「なぜこの場所にこの窓なのか」

が重要です。

Uw値が良ければ大きな窓でも大丈夫?

これも注意してください。

Uw値が小さい高性能窓でも、

窓を非常に大きくすれば、

窓全体の面積そのものが増えます。

さらに窓には、

日射。

外からの視線。

家具配置。

カーテン。

なども関係します。

だから、

高性能窓だから、窓は大きければ大きいほどいい

ということではありません。

夏はUw値だけでは判断できない

ここは特に重要です。

Uw値は、

窓を通して熱が伝わることに関する性能指標

です。

しかし夏の窓では、

太陽の日射がどの程度室内へ入るか

という別の視点も重要になります。

例えば、

Uw値が良い窓でも、

西側に大きな窓。

強い西日。

日射遮蔽なし。

なら、夏の暑さに影響する可能性があります。

だから窓は、

断熱性能+日射取得・日射遮蔽

の両方から考える必要があります。

方角によって窓の役割は違う

例えば南側なら、

冬は日射を取り込みたい。

夏は軒や庇などで遮りたい。

西側なら、

夏の強い西日をできるだけ抑えたい。

北側なら、

安定した光を取り込みながら熱損失も考えたい。

というように、

方角によって窓に求める役割は変わります。

家中すべて同じ窓を付けることが、必ずしも最適とは限りません。

結露にも関係する

冬に窓の室内側表面温度が低くなると、室内の温度・湿度などの条件によって結露が発生することがあります。

断熱性能の高い窓は、

室内側の表面温度を保ちやすくする方向に働きます。

ただし、

Uw値が良ければ絶対に結露しない

わけではありません。

室内湿度。

換気。

外気温。

カーテン。

なども関係します。

よくある失敗例

住宅会社から、

「断熱等級6です。窓もペアガラスなので高性能です」

と言われて安心。

契約後に詳しく調べて、

サッシ。

Low-Eガラス。

Uw値。

日射取得。

日射遮蔽。

などにも違いがあることを知った。

「ペアガラスという名前だけではなく、窓全体の性能を確認すればよかった」

と感じた。

後悔しないためのチェックポイント

  • Uw値の意味を理解したか
  • 単位がW/㎡・Kであることを確認したか
  • 数字が小さいほど熱を通しにくいことを理解したか
  • UA値との違いを理解したか
  • サッシの種類を確認したか
  • ガラス仕様を確認したか
  • 窓全体のUw値を確認したか
  • 方角ごとの窓計画を確認したか
  • 夏の日射遮蔽を考えたか
  • 冬の日射取得まで考えたか

まとめ

窓の性能を見るときに覚えておきたいのが、

Uw値=窓の熱貫流率

です。

単位は、

W/㎡・K。

基本的には、

数字が小さいほど熱を通しにくく、断熱性能が高い窓

と考えます。

そして、

UA値は家全体。
Uw値は窓。

と覚えておくと分かりやすいです。

ただし、窓選びはUw値だけでは決まりません。

サッシ。

ガラス。

大きさ。

方角。

日射。

これらをセットで考える。

だから住宅会社へ、

「ペアガラスですか?」だけではなく、「標準窓のUw値は何W/㎡・Kですか?」

と聞いてみる。

さらに、

「その窓を、なぜこの方角・この大きさで使うのですか?」

まで確認する。

窓の商品名ではなく、数字と設計の両方を見る。

これが、高性能住宅の窓選びで大切なポイントです。

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