「ハザードマップでは浸水想定がありますが、基礎を高くしたり盛土したりすれば安心して建てられますか?」
結論
建物や敷地を高くすることは、水害対策の一つです。
しかし、
「家を高くすれば水害対策は終わり」ではありません。
確認したいのは、
想定浸水深
+敷地高さ
+前面道路
+盛土
+基礎高さ
+駐車場
+屋外設備
+排水
+避難経路
です。
① まず想定浸水深を確認
「ハザードマップに色がある」
だけではなく、
どの程度の浸水が想定されているのか
を確認します。
想定される水位によって、検討すべき対策も変わります。
② 盛土で敷地を高くする
道路より低い土地などでは、土を入れて敷地高さを上げる方法を検討する場合があります。
ただし盛土には、
土の搬入。
転圧。
土留め。
排水。
外構。
なども関係します。
③ 基礎を高くする方法もある
建物の床レベルを上げるために、基礎高さなどを検討する方法もあります。
ただし高くすれば、
玄関までの段差。
階段。
アプローチ。
なども変わります。
④ 老後の動線も考える
水害対策で玄関を高くした結果、
毎日階段を上る。
という住宅になる可能性があります。
30代では問題なくても、60代・70代以降まで考えて設計します。
⑤ 家だけ高くても車は?
ここは重要です。
建物
→ 高い。
駐車場
→ 道路と同じ高さ。
なら、大雨時に住宅は無事でも車が浸水する可能性があります。
久留米で車を複数台所有する家庭なら特に確認します。
⑥ エコキュート・室外機も確認
浸水の影響を受ける可能性があるのは建物内部だけではありません。
エコキュート。
エアコン室外機。
蓄電池。
その他の屋外設備。
についても設置高さ・位置を考えます。
⑦ 電気設備も考える
住宅設備によっては、電気関係機器の配置も重要になります。
土地の水害リスクを住宅会社へ伝えたうえで、設備計画まで検討します。
⑧ 盛土すると隣地へ水が流れない?
自分の土地だけ高くすれば、
雨水が隣地へ流れる。
新しい高低差ができる。
という問題が生じる可能性があります。
そのため、敷地全体の排水計画が重要です。
⑨ 土留め費用も必要になることがある
盛土によって隣地との高低差が生じれば、土を支えるための対策が必要になる場合があります。
「土を入れる費用」だけで造成費を計算しません。
⑩ 道路が冠水すれば生活に影響
自宅を高くして浸水しにくくしても、
前面道路が冠水。
↓
車が出せない。
↓
避難できない。
ということがあります。
建物だけではなく周辺道路まで見ることが重要です。
⑪ 避難を前提にする
住宅の水害対策は、
「絶対に水を入れない」
だけではありません。
想定を超える災害も考え、
どのタイミングで避難する?
どこへ避難する?
どの道路を使う?
まで考えます。
⑫ 水災補償も組み合わせる
建物側で対策しても、リスクを完全にゼロにできるとは限りません。
そこで、
土地選び+建物対策+避難+保険
を組み合わせます。
チェックポイント
- 想定浸水深を確認したか
- 敷地高さを測ったか
- 盛土を検討したか
- 基礎高さを検討したか
- 土留め費を確認したか
- 駐車場高さを確認したか
- 屋外設備を確認したか
- 排水計画を確認したか
- 避難経路を確認したか
- 水災補償を検討したか
まとめ
浸水リスクがある土地では、
「基礎を高くすれば大丈夫」で終わらせないこと。
住宅会社には、
「家を高くすれば建てられますか?」ではなく、「想定浸水深に対して、敷地・建物・駐車場・設備をどの高さに設定し、排水・避難・保険までどう考えるべきですか?」
と相談する。
水害対策は「家を高くすること」ではなく、土地から生活全体まで水害に備えることです。
















