「100個いろいろ聞いてきましたが、結局、後悔しない建替えで一番大切なことは何ですか?」
答えは、
「家を建てることから始めないこと」
です。
50代・60代の建替えでは、
最初に、
平屋?
何坪?
キッチンは?
外観は?
と考えたくなります。
でも、その前に考えてほしいのは、
「これからどんな人生を送りたいか」
です。
建替えの目的を決める
例えば、
冬暖かく暮らしたい。
地震への不安を減らしたい。
夫婦2人で小さく暮らしたい。
階段のない生活にしたい。
旅行を楽しみたい。
子どもに負担を残したくない。
これが建替えの目的です。
「どんな家?」より「どんな暮らし?」
住宅会社へ行くと、
何坪?
何LDK?
予算は?
と聞かれます。
でも最初に、
「これから20年・30年、どう暮らしたいですか?」
を考えます。
① 今の家を確認する
本当に建替えが必要?
リフォームではダメ?
まず、
建物状態。
耐震。
断熱。
間取り。
を確認します。
② 土地を確認する
再建築できる?
接道は?
セットバックは?
私道は?
擁壁・崖は?
境界は?
家を壊す前に確認
します。
③ 名義を確認する
土地は誰?
建物は誰?
親名義?
祖父母名義?
共有?
相続登記は?
50代・60代の建替えでは非常に重要です。
④ お金を確認する
建物だけではありません。
解体。
仮住まい。
引っ越し。
外構。
登記。
地盤。
諸費用。
まで含めて、
建替え総額
を出します。
⑤ 老後資金を先に残す
建替え予算を決め、
余ったお金を老後資金にする。
ではなく、
老後に必要なお金を考えてから、建替えに使える金額を決める。
順番が重要です。
⑥ 退職後までシミュレーション
50代なら、
現在の給与。
だけではなく、
65歳。
70歳。
75歳。
80歳。
まで家計を見ます。
住宅ローンが残るなら、年金生活でも無理がないか確認します。
⑦ 旅行・趣味のお金も残す
建替え後、
旅行ゼロ。
外食ゼロ。
趣味ゼロ。
ではなく、
人生を楽しむお金も予算に入れる。
家は人生のすべてではありません。
⑧ 家を必要以上に大きくしない
子どもが独立。
夫婦2人。
なら、
今の家より小さくできる可能性があります。
大切なのは、
坪数ではなく必要な暮らし。
⑨ 80代の自分を想像する
階段。
トイレ。
浴室。
洗濯。
買い物。
駐車場。
80歳になっても使いやすい?
を考えます。
⑩ 性能は後から変えにくい
耐震。
断熱。
気密。
換気。
などは、完成後に簡単にやり直しにくい部分です。
設備の豪華さより先に、家の基本性能を確認します。
⑪ 仮住まい・引っ越しも家づくり
建替えは、
古い家。
↓
仮住まい。
↓
新居。
というプロジェクトです。
解体から新居へ戻るまでを一つの計画にします。
⑫ 専門家を一人で探し回らない
建替えでは、
FP。
解体会社。
司法書士。
土地家屋調査士。
税理士。
金融機関。
不動産会社。
引っ越し会社。
などが必要になる場合があります。
必要な専門家と連携できる窓口
があると進めやすくなります。
⑬ 「建替えない」という答えも残す
調べた結果、
リフォームの方がいい。
今は建替えない方がいい。
という答えになることもあります。
それも、
正しい家づくりの判断
です。
⑭ 3つのプランで比較する
おすすめは、
希望優先プラン
おすすめ標準プラン
安全重視プラン
の3つです。
それぞれ、
総額。
住宅ローン。
完済年齢。
老後資産。
を比較します。
⑮ 最後は夫婦で決める
住宅会社。
銀行。
子ども。
専門家。
いろいろな人が意見を言います。
でも、
その家で暮らし、
住宅ローンを返し、
老後を過ごすのは、
自分たち夫婦です。
建替えの順番
後悔を減らすなら、
① 今の家を知る
↓
② 土地・名義を確認
↓
③ これからの暮らしを考える
↓
④ 老後資金を確認
↓
⑤ 建替えに使える予算を決める
↓
⑥ 建替え・リフォームを比較
↓
⑦ 家の大きさ・性能を決める
↓
⑧ 間取り・設備を決める
という順番がおすすめです。
よくある失敗
最初に住宅展示場へ。
↓
気に入った家を発見。
↓
間取りを作成。
↓
見積り。
↓
住宅ローン。
↓
最後に老後資金を確認。
これでは、
「欲しい家に人生を合わせる」
ことになりかねません。
順番を逆にします。
チェックポイント
- 建替えの目的を夫婦で決めたか
- 今の住宅状態を確認したか
- 土地・道路を確認したか
- 名義・相続を確認したか
- 建替え総額を出したか
- 老後資金を先に確保したか
- 退職後の家計を確認したか
- 建替えとリフォームを比較したか
- 80代の暮らしを考えたか
- 必要な専門家と相談できる体制があるか
まとめ
100問を通して一番伝えたいのは、
建替えは「家を新しくすること」だけではない
ということです。
50代・60代の建替えには、
お金
+老後
+解体
+仮住まい
+引っ越し
+土地
+相続
+税金
+住宅性能
+将来の暮らし
が全部つながっています。
だから最初に住宅会社へ聞くのは、
「30坪の平屋はいくらですか?」
ではありません。
「私たちがこれから安心して暮らしていくために、建替え・リフォーム・資金計画を含めて、何から始めればいいですか?」
です。
そして最後に大切なのは、
大きな家を建てることでも、
高い家を建てることでも、
住宅ローンを早く返すことでもありません。
自分たちにとって必要な家を、これからの人生に無理のない方法で建てること。
それが、
後悔しない建替えで一番大切なことです。
建てる前に、気づけた人が勝ち。
















