「外壁はガルバリウムの方がメンテナンスが少なくて長持ちするんですよね?」
新築の外壁には、
窯業系サイディング。
金属系外壁材。
塗り壁。
タイル。
など、さまざまな選択肢があります。
外観の印象を大きく左右するので、
「見た目」で選びたくなります。
しかし外壁は、
雨。
紫外線。
風。
暑さ。
寒さ。
から建物を守り続ける部分です。
だから、
デザイン+耐久性+防水+メンテナンス
で考えることが重要です。
そもそも外壁の役割は?
外壁は単に家をおしゃれに見せるためのものではありません。
外部からの、
雨。
風。
紫外線。
などから建物を守ります。
ただし住宅の防水は、外壁材だけに頼っているわけではありません。
外壁の内側には、
防水層。
通気層。
などが設けられる構成があります。
つまり、
外壁材+その内側の構造
まで含めて考える必要があります。
窯業系サイディングとは?
窯業系サイディングは、セメント質などを主原料とした板状の外壁材です。
デザイン。
色。
柄。
などの種類が豊富で、多くの住宅で採用されています。
木目調。
石目調。
塗り壁調。
など、さまざまな外観をつくれます。
サイディングは全部同じ?
違います。
同じ窯業系サイディングでも、
厚み。
表面塗装。
目地。
施工方法。
保証。
などが異なります。
だから、
「サイディングだから何年持つ」
と一括りにはできません。
採用する商品そのものを確認します。
ガルバリウム鋼板とは?
住宅外壁でよく聞く、
ガルバリウム鋼板。
一般的には、アルミニウム・亜鉛などを用いためっき鋼板です。
金属系外壁として、
シャープ。
シンプル。
モダン。
な外観をつくりやすいのが特徴です。
ガルバリウムならメンテナンスフリー?
ここは注意してください。
メンテナンスフリーではありません。
外壁材だけでなく、
塗膜。
傷。
接合部。
役物。
シーリング。
などもあります。
また周辺環境などによっても劣化条件は変わります。
「ガルバだから一生何もしなくていい」
とは考えないことが重要です。
傷にも注意
金属外壁は、表面に傷が付いた場合の扱いなどを確認します。
工事中。
台風。
飛来物。
物をぶつける。
などの可能性があります。
補修方法を住宅会社へ確認しておきます。
塗り壁の魅力は?
塗り壁は、
継ぎ目の少ない外観。
独特の質感。
手仕事による表情。
などが魅力です。
シンプルな住宅でも、高級感を出しやすい外壁です。
一方、
ひび割れ。
汚れ。
補修。
施工品質。
などを確認します。
塗り壁ならシーリングがない?
外壁面の見える目地を減らせる構法もありますが、
住宅には、
窓。
換気口。
配管。
異素材との取り合い。
などがあります。
だから、
「塗り壁=シーリングが一切ない」
とは決めつけず、実際の施工箇所を確認します。
タイルなら一生メンテナンス不要?
タイル外壁は、表面材そのものの耐久性を期待しやすい選択肢の一つです。
しかし、
接着。
下地。
目地。
シーリング。
取り合い。
などがあります。
つまり、
表面材が長持ちする=外壁全体が永久にメンテナンス不要
ではありません。
外壁は「材料」より「構成」を見る
例えば、
外壁材。
↓
通気層。
↓
防水層。
↓
構造用面材等。
というように、外壁は複数の層で構成されています。
雨水が外壁材の裏側へ入る可能性も考え、
入った水をどう排出するのか
まで設計します。
通気層とは?
外壁の裏側に空間を設け、
湿気や水分を排出しやすくするための層
です。
高断熱住宅では、
断熱。
気密。
防湿。
防水。
通気。
をそれぞれ適切に考える必要があります。
外壁の色でも差が出る
白。
黒。
グレー。
ベージュ。
などがあります。
白系は汚れが気になる場合があります。
濃色系は、紫外線や熱の影響、色あせの見え方などを確認したいところです。
だから、
完成直後の色だけでなく、10年後の見え方
も考えます。
北側と南側で汚れ方も違う
外壁は家の四方向すべて同じ環境ではありません。
北側。
日当たりが少ない。
湿気が残りやすい条件。
南・西側。
日射が強い。
など、方角によって条件が違います。
周辺環境も含めて考えます。
メンテナンス費は「30年間」で比較する
例えば、
A外壁は初期費用が安い。
B外壁は50万円高い。
でも、
10年。
20年。
30年。
の補修・塗装・シーリングなどを考えたらどうなるのか。
ここまで比較すると、
最初の価格だけでは判断できない
ことが分かります。
足場代も忘れない
外壁メンテナンスでは、
材料代だけではありません。
高所作業なら、
足場
が必要になる場合があります。
だから、
塗装費。
シーリング費。
足場費。
まで含めて考えます。
屋根メンテナンスと同時にできれば、足場を共用できる場合もあります。
よくある失敗例
「ガルバリウムならメンテナンス不要」
というイメージだけで採用。
しかし後から、
シーリング。
傷。
塗膜。
取り合い部分。
などの点検が必要だと知った。
逆にサイディングでは、将来のシーリング費用まで考えていなかった。
「外壁材の名前ではなく、30年間の維持費で比較すればよかった」
と感じた。
チェックポイント
- 外壁材の種類を確認したか
- 表面仕上げを確認したか
- 保証内容を確認したか
- 通気層を確認したか
- 防水層を確認したか
- シーリング箇所を確認したか
- 補修方法を確認したか
- 色あせ・汚れを考えたか
- 足場費まで考えたか
- 30年間のメンテナンス計画を比較したか
まとめ
外壁選びで大切なのは、
「どの材料が一番長持ちするか」だけではありません。
見るべきなのは、
外壁材。
塗膜。
目地。
シーリング。
防水。
通気。
そして、
将来のメンテナンス費。
だから住宅会社へ、
「この外壁は何年持ちますか?」ではなく、「10年・20年・30年で、どこを点検し、何を補修し、いくら程度を想定していますか?」
と聞いてみる。
建築時の価格ではなく、30年間の維持費まで含めて外壁を選ぶ。
これが外壁で後悔しないポイントです。
















