「第一種換気なら、ダクト式でもダクトレスでも性能は同じですか?」
第一種換気を調べると、
ダクト式。
ダクトレス式。
という言葉が出てきます。
どちらも給気・排気を機械で行う方式がありますが、
大きな違いは、
空気を各部屋へ運ぶためにダクトを使うかどうか
です。
そもそもダクトとは?
ダクトとは、
簡単に言えば、
空気を運ぶための管
です。
換気本体から、
寝室。
子ども部屋。
LDK。
などへ空気を運んだり、各場所から空気を集めたりするために使います。
イメージとしては、
空気専用の配管
です。
ダクト式換気とは?
ダクト式では、
一か所などに換気本体を設置し、
そこからダクトを使って、
各部屋へ給気。
各場所から排気。
という換気経路を作ります。
そのため、
住宅全体の給排気を一つのシステムとして計画しやすい
という特徴があります。
ダクトレス換気とは?
ダクトレス換気は、
長いダクトで各部屋をつなぐのではなく、
外壁などに設置した換気ユニットによって給排気を行う方式
です。
製品によって、
1台で給排気するもの。
複数台が交互に給気・排気を行うもの。
など仕組みが異なります。
つまり、
ダクトレスといっても全部同じではありません。
ダクト式のメリットは?
ダクト式では、
給気口。
排気口。
本体。
をつないで、住宅全体の空気の流れを設計できます。
そのため、
どこから入れて、どこを通して、どこから排気するか
という計画を作りやすいことがメリットの一つです。
ダクト式なら必ず各部屋が同じ換気量?
そうとは限りません。
ダクトの、
長さ。
太さ。
曲がり。
分岐。
などによって抵抗が変わります。
そのため、
必要な風量を各場所で確保できるよう設計・調整すること
が重要です。
ダクトの中は汚れないの?
よく聞かれる質問です。
給気側では、一般的に外気をフィルターで処理してからダクトへ送る仕組みがあります。
しかし、
ダクトだから絶対に汚れない
とは言い切れません。
重要なのは、
フィルター性能。
フィルター清掃。
ダクト構成。
点検方法。
です。
住宅会社には、
「ダクト内部はどのように点検・清掃しますか?」
と確認しておきます。
ダクトレスのメリットは?
ダクトレスでは、
長いダクト配管を必要としないため、
設備構成をシンプルにしやすい。
ダクトスペースを抑えやすい。
などの特徴があります。
またユニット単位で点検できる製品もあります。
ダクトレスならメンテナンスが簡単?
製品によります。
各部屋に複数のユニットがある場合、
それぞれのフィルターを清掃する
必要があることもあります。
例えば、
6台設置。
なら、
6か所を定期的に確認。
ということもあります。
「ダクトがない=メンテナンス不要」
ではありません。
外壁の見た目も確認
ダクトレスでは、外壁に複数の給排気口が設置される場合があります。
そのため、
正面外観。
玄関まわり。
バルコニー。
などから、
外部フードがどう見えるか確認します。
性能だけでなく、
外観とのバランス
も考えます。
音も確認する
ダクトレス型では、居室近くにファンを持つ製品もあります。
ダクト式では、換気本体の場所や給排気口から音を感じる場合があります。
つまり、
どちらも、
寝室でどの程度の音になるか
を確認することが重要です。
可能なら実際の住宅で運転音を聞きます。
熱交換効率だけで比較しない
ダクト式Aは90%。
ダクトレスBは85%。
だからA。
という単純な比較ではありません。
見るべきなのは、
熱交換。
換気量。
消費電力。
音。
メンテナンス。
フィルター。
交換費用。
などです。
本体交換も考える
ダクト式では、
本体が、
天井裏。
床下。
収納。
などに設置される場合があります。
その場合、
将来、本体を取り出して交換できるか
を確認します。
ダクトレスでも、各ユニットを交換するときの方法や費用を確認します。
よくある失敗例
「ダクトレスならダクトが汚れないからメンテナンスが楽」
という説明だけで採用。
しかし実際には、
各部屋のフィルター清掃が必要。
寝室では運転音も少し気になる。
一方、
ダクト式を選んだ家庭では、本体が天井裏の奥でメンテナンスしにくかった。
どちらも、
「方式の名前ではなく、実際の維持管理まで確認すればよかった」
と感じた。
チェックポイント
- ダクト式の仕組みを理解したか
- ダクトレスとの違いを理解したか
- 各部屋の換気量を確認したか
- 熱交換効率を確認したか
- 消費電力を確認したか
- フィルター数・位置を確認したか
- ダクトの点検方法を確認したか
- 運転音を確認したか
- 外壁の給排気口を確認したか
- 将来の本体・ユニット交換を確認したか
まとめ
ダクト式とダクトレスの大きな違いは、
空気を運ぶためのダクトを使うかどうか
です。
ただし、
ダクトあり=高性能。
ダクトなし=簡単。
と単純には決められません。
住宅会社へ、
「ダクト式ですか?ダクトレスですか?」だけではなく、「この方式で、各部屋に必要な換気量をどう確保して、それをどう確認・メンテナンスしますか?」
と聞いてみる。
さらに、
10年・20年後に、どこを掃除して何を交換するのか
まで確認する。
換気設備は完成時の性能だけでなく、性能を維持できる仕組みで選ぶ。
これが、ダクト式・ダクトレスを比較するときのポイントです。
















