質問
「冬にモデルハウスへ行ったら、家中とても暖かかったです。暖かいモデルハウスなら、その住宅会社は高性能住宅を建てていると判断していいですか?」
結論
モデルハウスが暖かい・涼しいことだけでは、住宅性能は判断できません。
なぜなら室温は、
住宅性能+エアコン能力+運転時間+設定温度+日射+人・照明等の発熱
によって変わるからです。
モデルハウスでは、**「何℃だった?」より「その室温を、どんな性能とエネルギーで維持している?」**を見ることが重要です。
① 大型エアコンで暖めることもできる
断熱性能が十分でなくても、大きな暖房設備を長時間運転すれば室温を上げることはできます。
だから、
暖かかった=高断熱
とは限りません。
② まずUA値を聞く
モデルハウスなら、
「この建物のUA値はいくつですか?」
と聞いてみます。
さらに、
断熱等級。
断熱材。
窓。
まで確認します。
③ C値も聞く
次に、
「このモデルハウスのC値はいくつでしたか?」
と確認します。
気密測定していない場合は、今回建てる住宅では全棟測定するのか聞きます。
④ エアコンは何台動いている?
見学時には、
何台運転?
何畳用?
設定温度?
24時間運転?
床暖房あり?
などを確認します。
例えば、
エアコン3台+床暖房
で暖かい住宅と、
少ない空調負荷で家全体の温度を維持している住宅
では意味が違います。
⑤ 電気代まで聞く
可能なら、
モデルハウスの年間消費電力量。
冷暖房の使用量。
太陽光発電。
なども確認します。
単に、
「電気代は安いですよ」
ではなく、条件を聞きます。
⑥ モデルハウスは実際の家より豪華な場合がある
モデルハウスでは、
高性能窓。
トリプルガラス。
高性能断熱材。
第一種換気。
大型設備。
などがオプション仕様になっている場合があります。
そのため、
「このモデルハウスと標準仕様は同じですか?」
は必ず確認したい質問です。
⑦ 日当たり条件も違う
冬の晴れた昼間に南側から大量の日射が入っていれば、室温が上がります。
反対に夏は、その窓の日射遮蔽が適切か確認します。
見学した日の室温だけで一年中の性能を判断しないことが重要です。
⑧ 人・照明も熱を出している
モデルハウスでは、
照明。
スタッフ。
来場者。
家電。
などからも熱が発生します。
特にイベント時は、通常の住宅とは内部発熱条件が違う場合があります。
⑨ 温度計を見せてもらう
体感だけではなく、
LDK。
脱衣室。
廊下。
寝室。
などの温度を確認できれば、家全体の温度差が分かりやすくなります。
「暖かい」ではなく「何℃?」で確認することがポイントです。
⑩ 湿度も確認する
快適性は温度だけではありません。
特に夏は、
室温26℃でも湿度75%。
なら蒸し暑く感じる可能性があります。
温度+湿度をセットで確認します。
⑪ 自分の家でも同じ性能になる?
ここが最も重要です。
モデルハウスが、
UA値0.30。
C値0.2。
トリプルガラス。
だったとしても、自分の家が同じとは限りません。
契約前に、
今回建てる自宅の性能
へ置き換えて確認します。
モデルハウスで聞きたい7項目
- この建物のUA値は?
- C値は実測した?
- 窓仕様は?
- 換気方式は?
- エアコンは何台・何kW?
- 標準仕様と同じ?
- 私たちの家でも同じ性能になる?
まとめ
モデルハウスでは、
「暖かいですね!」だけで終わらず、
「この室温を、UA値・C値・窓・換気・エアコン何台で維持していますか?そして、この性能は私たちの見積金額にも含まれていますか?」
と質問する。
体感は大切です。しかし体感だけでは住宅性能を比較できません。
体感する → 数字を見る → 設備を見る → 自分の家の仕様と照合する。
ここまで確認して初めて、モデルハウスを住宅会社選びに有効活用できます。
















