質問
「住宅会社から『耐震等級3・断熱等級6・高気密高断熱が標準です』と言われました。標準仕様なら、そのまま信じても大丈夫ですか?」
結論
「標準仕様」という言葉だけで判断しないことが重要です。
確認したいのは、
耐震+断熱+気密+窓+換気+太陽光+長期優良住宅+検査・測定
が、
本当に標準価格に含まれているのか
です。
さらに、
「標準で採用する」
と
「今回の家で性能を確認・証明する」
は別です。
① 「標準仕様」の意味は会社ごとに違う
例えば、
A社
→ 建物価格に含まれる。
B社
→ 標準プランだけ。
C社
→ 一定条件なら標準。
D社
→ 性能を上げると追加費用。
ということがあります。
まず、見積書に何が含まれているか確認します。
② 耐震等級3は正式取得?
「耐震等級3標準」と書いてあれば、
正式な耐震等級3?
耐震等級3相当?
第三者評価は?
許容応力度計算?
まで確認します。
Q53で説明したように、「等級3」と「等級3相当」を同じ扱いにしないことが重要です。
③ 断熱等級6ならUA値まで確認
同じ断熱等級6でも、実際のUA値は住宅ごとに異なります。
そこで、
「今回建てる家のUA値はいくつですか?」
まで確認します。
「標準UA値○○」ではなく、個別住宅の外皮計算を見ることがポイントです。
④ 「高気密標準」ならC値を測る?
高気密については特に注意します。
気密シート。
高性能窓。
高気密仕様。
を採用していても、実際のC値は測定しなければ分かりません。
確認するのは、
全棟気密測定?
目標C値は?
中間測定?完成測定?
結果をもらえる?
です。
⑤ 窓はどこまで標準?
「樹脂サッシ標準」でも、
ペア?
トリプル?
Low-E?
スペーサーは?
方角によるガラス変更は?
まで確認します。
サッシの商品名だけでなく窓全体の性能を見ます。
⑥ 換気設備も「本体価格」だけではない
第一種熱交換換気が標準なら、
熱交換方式。
交換効率。
ダクト。
フィルター。
施工費。
風量調整。
まで含まれているか確認します。
設備だけ付いていても、換気計画・風量確認がなければ十分とは言えません。
⑦ 太陽光「標準」は何kW?
太陽光標準なら、
何kW?
パネルメーカーは?
パワコンは?
工事費込み?
保証は?
構造計算へ重量を反映?
まで確認します。
「太陽光付き」という言葉だけで比較しません。
⑧ 長期優良住宅も「対応」と「取得」は違う
よくあるのが、
「長期優良住宅対応」
という表現です。
これは、
今回の住宅で実際に認定を取得する?
申請費は込み?
追加費用?
を確認します。
対応可能=認定取得済みではありません。
⑨ 性能を下げれば安くなる見積もりに注意
契約直前に予算オーバーとなり、
窓を下げる。
断熱を下げる。
太陽光を外す。
耐震関係を変更する。
という調整をすれば、最初に説明された「標準性能」と違う住宅になる可能性があります。
最終見積時に性能仕様を再確認します。
⑩ 「コミコミ価格」ならさらに確認
価格表示が、
1,980万円。
2,200万円。
などでも、
耐震等級3取得費。
構造計算。
気密測定。
長期優良住宅申請。
太陽光。
換気設備。
が別途なら総額は変わります。
価格と性能を同じ表で比較することが重要です。
標準仕様で最低限確認したい項目
| 項目 | 確認内容 |
| 耐震 | 等級3・計算方法・第三者評価 |
| 断熱 | 等級・個別UA値 |
| 気密 | 全棟C値測定 |
| 窓 | サッシ・ガラス・U値 |
| 換気 | 方式・熱交換・風量確認 |
| 太陽光 | 容量・保証・構造反映 |
| 長期優良住宅 | 実際に認定取得するか |
| 検査 | 誰が・いつ・何を確認するか |
まとめ
住宅会社には、
「これは全部標準ですよね?」ではなく、
「この見積金額の中に、耐震等級3の取得・構造計算・断熱等級・個別UA値計算・全棟気密測定・窓・換気・太陽光・長期優良住宅まで、どこまで含まれていますか?」
と質問する。
標準仕様は「設備一覧」だけではなく、「性能を確認する費用まで含まれているか」を見る。
これが住宅会社の価格と性能を正しく比較するポイントです。
















