質問
「北海道ほど寒くない久留米でも、高気密・高断熱住宅は必要ですか?どこまで性能を求めればいいのでしょうか?」
結論
久留米で住宅性能を考えるなら、「冬の寒さ対策」だけで決めないことが重要です。
久留米では、
夏の暑さ+強い日射+梅雨・湿気+冬の寒さ+台風・地震
などを総合的に考えます。
そのうえで、
耐震・断熱・気密・窓・日射遮蔽・換気
をバランスよく設計することが重要です。
① まず耐震性能
地域に関係なく、構造安全性は住宅の基本です。
確認したいのは、
耐震等級
+構造確認・計算方法
+第三者評価等
です。
「地震に強い」という言葉だけで判断しません。
② 断熱は最低基準だけで考えない
住宅は数十年使います。
そのため、
「現在の最低基準を満たしているから十分」
だけではなく、将来の省エネ基準や長期間の暮らしまで考えて性能を選びます。
久留米市が該当する6地域では、断熱等級6はUA値0.46W/㎡K以下が基準です。
③ 気密は実測で確認
断熱性能を活かすためにも、施工品質を確認する意味で気密測定は重要なチェック項目です。
「高気密仕様」ではなく、実際に建てた住宅のC値を測るか確認します。
④ 久留米では夏の日射遮蔽が重要
高断熱住宅では、室内へ入った熱を逃がしにくくなるため、夏の日射を適切に遮る設計も重要です。
特に、
西窓。
南側大開口。
軒・庇。
シェード等。
を検討します。
断熱+日射遮蔽をセットで考えます。
⑤ 窓性能も確認
壁の断熱だけでなく、
サッシ。
ガラス。
窓サイズ。
方角。
まで考えます。
高性能な窓でも、方角を無視して大きな窓を増やせばいいわけではありません。
⑥ 梅雨・湿気・結露まで考える
久留米・福岡の家づくりでは、冬だけでなく高温多湿な時期も考えます。
断熱材。
防湿・気密層。
壁体構成。
通気層。
換気。
空調・除湿。
などを組み合わせ、湿気をどう管理するかを確認します。
⑦ 換気は設備名だけで選ばない
第一種換気・第三種換気のどちらでも、
計画どおり換気できる?
フィルターを掃除できる?
維持費は?
まで確認します。
熱交換換気なら熱交換率の意味も理解して選びます。
⑧ 太陽光は「家の性能」の後に考える
太陽光発電は有効な省エネ手段の一つですが、
まずエネルギーを使いにくい家をつくる
↓
高効率設備を使う
↓
必要なエネルギーを太陽光等でつくる
という考え方が基本です。
久留米で確認したい性能
耐震
→ 等級・構造確認方法・第三者評価。
断熱
→ 断熱等級・UA値。
気密
→ C値・全棟気密測定。
窓
→ サッシ・ガラス・方角。
夏対策
→ 日射遮蔽。
湿気対策
→ 防湿・気密・通気・除湿。
換気
→ 換気方式・熱交換・維持管理。
まとめ
住宅会社には、
「久留米は温暖だから、そこまで高性能にしなくても大丈夫ですよね?」ではなく、
「久留米の夏の暑さ・日射・梅雨の湿気・冬の寒さまで考えて、耐震・断熱・気密・窓・日射遮蔽・換気をどの水準で設計していますか?」
と質問する。
久留米の高性能住宅は、寒冷地仕様をそのまま持ってくることが目的ではありません。
地域の気候に合わせ、
冬は熱を逃がしにくく、
夏は熱を入れにくく、
湿気を適切に管理し、
地震にも備える。
これが、久留米で長く快適に暮らすための住宅性能の基本です。
















