質問
「樹脂サッシは北海道など寒い地域向けというイメージがあります。久留米ならアルミ樹脂複合サッシでも十分ではないですか?」
結論
「久留米だから樹脂サッシは不要」と地域だけで決める必要はありません。
比較したいのは、
断熱性能+結露対策+夏の暑さ+耐久性+窓サイズ+価格
です。
最終的には「樹脂か複合か」という材料名ではなく、採用する窓全体の熱貫流率(U値)と住宅全体のUA値で判断します。
① 久留米でも冬は窓から熱が移動する
福岡県は北海道ほど寒冷ではありませんが、冬に暖房を使わないわけではありません。
窓性能を高めることで、窓を通した熱損失を抑える方向に働きます。
② 窓周辺の「冷たさ」にも関係する
冬に窓の室内側表面温度が下がると、窓付近で冷たさを感じる原因の一つになります。
高断熱な窓を採用する目的は、単にUA値を良くするだけでなく、窓周辺の表面温度を保ちやすくすることにもあります。
③ 結露対策でも窓性能は重要
結露は、
室温。
室内湿度。
外気温。
窓表面温度。
などの条件によって発生します。
樹脂サッシなど断熱性能の高い窓は表面温度を保つ方向に働きますが、「樹脂なら絶対に結露しない」わけではありません。
④ 夏にも窓性能は関係する
窓は冬だけの問題ではありません。
久留米では夏の外気温や日射も考えます。
ただし夏は、サッシの断熱性能だけでなく、
Low-Eガラス+方角+窓面積+外側の日射遮蔽
が非常に重要です。
⑤ アルミ樹脂複合ではダメ?
ダメとは言えません。
製品によって性能は異なります。
高性能なアルミ樹脂複合サッシもあるため、
「複合だから低性能」
と一括りにせず、窓全体のU値を比較します。
⑥ 樹脂サッシへの変更でUA値はどう変わる?
住宅会社には、
**複合サッシの場合
↓
UA値○○
樹脂サッシの場合
↓
UA値○○**
というように、同じ間取りで比較してもらうと分かりやすくなります。
⑦ 追加費用も確認する
例えば樹脂サッシへ変更して追加費用が発生するなら、
何万円アップ?
UA値はどの程度改善?
トリプルガラスまで必要?
などを比較します。
⑧ 耐久性も一緒に見る
前回Q32で説明したように、
樹脂
→ 紫外線・熱などへの長期的な耐候性。
アルミ樹脂複合
→ 屋外側アルミの耐候性。
など、材料特性があります。
しかし、窓の長期使用ではフレームだけでなく、
戸車+パッキン+ハンドル+クレセント+ガラス周辺部材
なども維持管理の対象になります。
⑨ 久留米なら「どの窓に使うか」も考える
すべてを一律に考えるだけでなく、
大きなLDK窓。
寝室。
西側。
北側。
小窓。
など、窓の役割と方角から仕様を検討する方法もあります。
チェックポイント
- 樹脂・複合という名前だけで判断していないか
- 窓全体のU値を比較したか
- UA値への影響を確認したか
- 結露条件を理解したか
- 夏の日射遮蔽を考えたか
- 追加費用を確認したか
- 耐久性・部品交換まで確認したか
まとめ
住宅会社には、
「久留米なら複合サッシで十分ですよね?」ではなく、
「樹脂サッシとアルミ樹脂複合サッシで、窓のU値・家全体のUA値・結露リスク・耐久性・追加費用がどう変わるか比較してください」
と質問する。
寒冷地か温暖地かだけで窓を決めない。
久留米の夏と冬、30年後のメンテナンスまで含めて選ぶことが重要です。
















