質問
「UA値とC値はどちらも住宅性能を表す数字だと聞きます。何が違うのでしょうか?どちらを重視すればいいですか?」
結論
UA値とC値は、まったく違う性能を確認する数字です。
簡単に分けると、
UA値=熱の逃げやすさを表す「断熱性能」
C値=家にどれくらい隙間があるかを表す「気密性能」
です。
高性能住宅では、UA値かC値のどちらか一方ではなく、両方を確認することが重要です。
① UA値は「断熱」
UA値は、屋根・壁・床・窓など住宅の外皮から、どれくらい熱が逃げやすいかを示す指標です。
基本的には、数字が小さいほど熱が逃げにくい住宅と考えます。
② C値は「隙間」
C値は相当隙間面積を表す指標です。
住宅全体に存在する隙間の合計面積を、延べ床面積で割って求めます。
単位は、
㎠/㎡
です。
こちらも基本的には、数字が小さいほど隙間が少ない住宅です。
③ UA値は計算、C値は実測
ここが大きな違いです。
UA値
→ 図面・断熱材・窓などから計算。
C値
→ 実際に建てた住宅で気密測定。
つまりC値は、設計図だけでは確定できません。
④ 例えばC値0.5とは?
C値0.5㎠/㎡なら、延べ床面積100㎡の住宅では単純計算で、
0.5 × 100=50㎠
の相当隙間面積となります。
ただし、これは「50㎠の穴が1か所ある」という意味ではなく、建物全体の隙間を相当面積として表したものです。
⑤ UA値が良くてもC値が悪いことはある?
あります。
設計上は高断熱でも、
窓まわり。
配管。
配線。
コンセント。
天井・壁の取り合い。
などの気密施工が不十分なら、C値に影響する可能性があります。
⑥ C値だけ良くても高性能住宅とは限らない
反対に、
C値0.3だから高性能住宅
とも言い切れません。
断熱性能が低ければ、壁・窓などを通して熱は移動します。
だから、
UA値+C値
をセットで確認します。
⑦ 気密は換気にも関係する
24時間換気は、給気口・排気口など計画した経路で空気を入れ替えることが重要です。
意図しない隙間が多ければ、換気計画への影響も考える必要があります。
⑧ 気密は壁内結露対策とも関係する
気密層の隙間から湿った室内空気が壁体内へ移動すると、条件によっては壁内結露リスクにも関係します。
そのため、
断熱+防湿+気密+通気
をセットで考えます。
UA値とC値の違い
| 項目 | UA値 | C値 |
| 表すもの | 断熱性能 | 気密性能 |
| 主な意味 | 熱の逃げやすさ | 隙間の程度 |
| 確認方法 | 計算 | 実測 |
| 数字 | 小さいほど高性能側 | 小さいほど高気密側 |
| 単位 | W/㎡K | ㎠/㎡ |
チェックポイント
- UA値とC値を区別できているか
- 自宅のUA値を計算するか
- C値を実測するか
- 全棟気密測定か
- 気密層の施工方法を確認したか
- 換気計画まで確認したか
まとめ
住宅会社には、
「UA値が良ければ高気密ですよね?」ではなく、
「今回の家のUA値はいくつで、C値は実際の建物で測定しますか?」
と質問する。
UA値は設計した断熱性能。
C値は実際に施工した家の気密性能を確認する指標。
この2つを混同せず、両方を見ることが高気密・高断熱住宅を比較する基本です。
















