質問
「高気密住宅は隙間が少ないので、息苦しくなったり空気が悪くなったりしませんか?『家も呼吸したほうがいい』と聞いたことがあります。」
結論
高気密住宅=息苦しい家、ではありません。
住宅で重要なのは、隙間から偶然空気を入れ替えるのではなく、
必要な場所から給気 → 室内を通る → 必要な場所から排気
という計画換気を行うことです。
つまり、
気密性能を確保する
+24時間換気を適切に計画する
という両方が重要です。
① 「家が呼吸する」とは?
住宅について、
「木は呼吸する」
「家にも隙間が必要」
という表現を聞くことがあります。
しかし、室内の空気環境を考えるうえで、意図しない隙間を換気代わりにすることと、建材の吸放湿などは分けて考える必要があります。
換気は計画した給排気経路で行うことが基本です。
② 隙間風は換気ではない
例えば冬に、
窓まわり。
床付近。
コンセント周辺。
などから冷たい空気を感じても、それを「自然換気ができているから良い」とは判断しません。
どこから、どれだけ入るか管理できない空気だからです。
③ 高気密だから24時間換気が重要
気密性能を高めた住宅では、
給気口。
換気設備。
排気口。
などを利用して計画的に空気を入れ替えます。
高気密と換気は反対ではなく、セットで考えるものです。
④ 第一種・第三種でも考え方は同じ
第一種換気でも第三種換気でも、
必要な給気。
室内の空気経路。
排気。
を計画することが重要です。
換気方式の違いについては、Q41以降で詳しく扱います。
⑤ C値が良ければ空気も必ずきれい?
これも別問題です。
C値は隙間の程度を示す指標です。
室内空気環境には、
換気量。
換気経路。
フィルター。
室内で発生する水蒸気・臭い等。
メンテナンス。
なども関係します。
⑥ 窓を開けてはいけない?
もちろん、窓を開けても構いません。
気候の良い季節に窓を開けて風を通すことと、住宅の基本的な24時間換気計画は別に考えます。
「高気密住宅だから窓を開けられない」わけではありません。
⑦ フィルター清掃を忘れない
どれだけ良い換気設備でも、
フィルターが目詰まり。
給気口が塞がれている。
メンテナンスしていない。
では、本来想定した性能を維持しにくくなります。
住み始めた後の管理まで確認します。
チェックポイント
- 気密と換気を別々に考えていないか
- 換気方式を確認したか
- 給気・排気位置を確認したか
- 空気の流れを説明してもらったか
- フィルター清掃方法を確認したか
- C値だけで空気環境を判断していないか
まとめ
住宅会社には、
「高気密だと息苦しくないですか?」だけではなく、
「気密性能を確保したうえで、どこから給気し、どこを通って、どこから排気する換気計画になっていますか?」
と質問する。
隙間が多い家=よく呼吸する家、ではありません。
高気密住宅では、意図しない隙間を減らし、必要な換気を計画的に行うことが基本です。
















