「主寝室は8畳くらいあった方が、ゆったりしていいですよね?」
家づくりでは、
LDKは20畳。
主寝室は8畳。
子ども部屋は6畳。
というように、
「○畳欲しい」
から間取りを考えることがあります。
特に主寝室は、
「せっかくの新築だから広くしたい」
と思われる方も多いでしょう。
しかし、寝室について一度考えてほしいのが、
「寝室で何をするのか?」
ということです。
基本的に、
寝る。
着替える。
少し本を読む。
という使い方なら、
必要以上に広くすることが、家全体の満足度につながるとは限りません。
寝室はベッドから考える
まず、
何畳欲しいか
ではなく、
どんなベッドを置くのか
から考えます。
ダブルベッド1台。
クイーンベッド1台。
シングルベッド2台。
将来は別々のベッド。
など、家庭によって違います。
ベッドサイズを実際に図面へ入れて、
その周囲に必要な通路を確保します。
ベッド以外に何を置く?
寝室に、
テレビ。
ドレッサー。
デスク。
ソファ。
タンス。
を置くのか。
それとも、
「寝るだけの部屋」にするのか。
これによって必要な広さは大きく変わります。
寝るだけなら、必要以上の床面積を取らなくても快適に使える場合があります。
寝室を広げるために何を削っている?
例えば、
主寝室を6畳から8畳へ。
2畳増やす。
その2畳によって、
ファミリークローゼット。
ランドリー。
1階収納。
書斎。
などが小さくなっているとしたらどうでしょうか。
ウォークインクローゼットとのバランス
寝室8畳+ウォークインクローゼット4畳。
という間取り。
広くて魅力的です。
しかし、
夫婦が寝室で過ごす時間。
衣類の量。
収納方法。
を考えたとき、本当に合計12畳必要なのか確認します。
逆に、
寝室を少しコンパクトにして、
収納を使いやすい位置へ分散する
方が暮らしやすい場合もあります。
寝室を広くすると冷暖房する空間も増える
寝室も室内空間です。
広くなれば、その分冷暖房する空間も増えます。
もちろん、高断熱・高気密住宅では家全体の性能と空調計画を合わせて考えますが、
使わない面積まで増やす必要があるのか
という視点は持っておきたいところです。
住宅の快適性は断熱材だけではなく、窓・気密・換気まで含めて考えることが重要です。
大きな寝室が物置になることも
寝室に余裕があると、
洗濯物。
バッグ。
季節家電。
段ボール。
使わなくなった家具。
などを、
「とりあえずここへ」
と置きやすくなることがあります。
結果、
広くした寝室の一部が物置スペース
になることもあります。
夫婦の生活時間が違う場合も考える
例えば、
ご主人は23時就寝。
奥様は1時就寝。
あるいは、
どちらかが早朝勤務。
という家庭。
寝室が広いかどうかより、
照明。
音。
収納。
寝室までの動線。
などの方が重要になる場合があります。
暮らしやすさは畳数だけでは決まりません。
将来1階で寝る可能性もある
新築時は、
2階の広い主寝室。
でも30年後、
階段の上り下りが大変になり、
1階の部屋を寝室にする可能性もあります。
そう考えると、
2階の寝室だけへ面積を集中させることが本当に必要か
も検討できます。
「寝室は8畳」という固定観念をなくす
昔から、
「主寝室は8畳」
というイメージがあります。
しかし、
ベッド。
収納。
生活スタイル。
によって必要面積は違います。
6畳でも十分な家庭。
8畳必要な家庭。
10畳欲しい家庭。
それぞれです。
数字ではなく、使い方から決める
ことが大切です。
よくある失敗例
「主寝室は8畳以上欲しい」
という希望で8畳+大きなウォークインクローゼットを採用。
完成後、
寝室に置いたのはベッドと小さなサイドテーブルだけ。
床面積がかなり余った。
一方で、
1階では収納不足。
ランドリールームも狭い。
「寝るだけなら、寝室をもう少し小さくしても良かった」
と感じるようになった。
原因
「主寝室は○畳必要」という数字から考え、寝室で実際に何をするのかを考えなかったことです。
後悔しないためのチェックポイント
- 置くベッドのサイズを決めたか
- ベッド周囲の通路を確認したか
- 寝室に何を置くか決めたか
- テレビ・デスクが本当に必要か
- 収納とのバランスを考えたか
- 他の部屋を狭くしていないか
- 生活時間の違いを考えたか
- 将来1階で寝る可能性を考えたか
- 余ったスペースが物置にならないか
- 「8畳」という数字が目的になっていないか
まとめ
寝室で大切なのは、
広さではなく、よく眠れることです。
必要なベッドが置ける。
無理なく歩ける。
必要な物を収納できる。
それで十分なら、
必要以上に広くする必要はありません。
だから、
「主寝室は何畳にしますか?」ではなく、「寝室では何をしますか?」
から考える。
余った面積を寝室へ使うのではなく、
家族が毎日使う場所へ適切に配分する。
それが、家全体の満足度を高める間取りにつながります。
















