「子どもが2人いるなら、最初から2部屋作っておいた方がいいですよね?」
子どもが2人なら、
5畳+5畳。
6畳+6畳。
というように、最初から2つの個室を作る。
もちろん、これは一般的な方法です。
しかし最近は、
子どもが小さい間は一つの大きな部屋として使い、成長したら2室へ分ける
という間取りもあります。
どちらが正解ということではありません。
重要なのは、
子どもの成長と家族の変化に合わせて考えること
です。
小さいうちは個室を使わないこともある
家を建てるとき、
子どもが、
2歳。
4歳。
という家庭。
最初から個室を2つ作っても、
実際に一人で寝たり勉強したりするまでには、何年かあるかもしれません。
その間、
2つの子ども部屋がほとんど使われない
ことがあります。
最初は一室として使う方法
例えば、
10畳程度の一室。
ドアは2か所。
窓も2か所。
照明も2系統。
コンセントもそれぞれ用意。
としておきます。
子どもが小さい間は、
遊び場。
家族のフリースペース。
として使う。
そして個室が必要になったら、
中央へ壁を作って2部屋へ分ける
という考え方です。
「後から壁を付ければいい」だけではダメ
ここは非常に重要です。
将来2部屋へ分けるなら、
最初から、
ドア。
窓。
照明。
コンセント。
エアコン。
収納。
などを考えておく必要があります。
単純に真ん中へ壁を作った結果、
片方に窓がない。
片方にエアコンを付けられない。
コンセントが片側だけ。
では困ります。
エアコン位置も先に考える
一室で使う期間は、
エアコン1台。
でも将来2室へ分けたら、
それぞれエアコンが必要になるかもしれません。
その場合、
室内機。
室外機。
配管。
電源。
などをどうするか。
新築時から将来の空調計画まで考える
ことが大切です。
音の問題も考える
後から壁を作る場合、
単純な間仕切り壁では、
隣の部屋の音が気になる可能性があります。
兄弟・姉妹でも、
受験。
オンライン授業。
ゲーム。
音楽。
就寝時間。
などは違います。
将来個室にするなら、
どの程度音を分けたいか
も考えます。
収納はどうする?
一つの大きな収納を兄弟で共有。
将来部屋を分けたら、
片方からしか使えない。
ということもあります。
だから、
それぞれに収納。
または、
部屋を分けても使える収納配置。
を考えておきます。
最初から個室にするメリットもある
もちろん、最初から完全個室にする方法にもメリットがあります。
後から工事しなくていい。
音を分けやすい。
収納を個別に作れる。
それぞれの部屋が最初から完成している。
などです。
年齢差が大きい兄弟なら、
家を建てた時点で上の子には個室が必要
ということもあります。
後から仕切る場合には工事費がかかる
「後で壁を作れば安い」
とは限りません。
壁。
クロス。
巾木。
電気。
場合によってはエアコン。
などの工事が必要になります。
家具を移動する必要もあります。
だから、
将来工事が必要になることを前提に計画する
ことが重要です。
子どもが独立した後に戻せる?
さらに考えたいのが、
子どもが独立した後です。
2つの個室を、
再び一つの大きな部屋へ戻す。
趣味室。
セカンドリビング。
などへ使う。
という方法もあります。
その場合、
将来壁を撤去しやすいよう、構造上の重要な壁との関係も考えておく
必要があります。
家族構成が予定どおりになるとは限らない
家を建てたときには、
「子どもは2人」
という予定でも、
家族構成が将来どうなるかを完全に予測することはできません。
だからこそ、
間取りに少し可変性を持たせる
という考え方にはメリットがあります。
よくある失敗例
子どもが1歳と3歳のときに新築。
将来必要だからと、
最初から6畳の個室を2つ用意。
しかし10年近く、
子どもはリビング中心で生活。
子ども部屋は、
物置。
おもちゃ置き場。
になった。
一方で、
「子どもが小さい間は一つの広い遊び場として使えるようにしても良かった」
と感じた。
原因
「子ども2人=個室2部屋」と決めつけ、いつから個室が必要なのかを考えなかったことです。
後悔しないためのチェックポイント
- 子どもの現在の年齢を考えたか
- いつ頃から個室が必要か
- 最初は一室で使う方法も検討したか
- 将来仕切る位置を決めたか
- ドアを2か所用意できるか
- 窓をそれぞれ確保できるか
- コンセント・照明を分けられるか
- エアコン計画を考えたか
- 収納をそれぞれ確保できるか
- 独立後に再利用できるか
まとめ
子ども部屋は、
最初から完成形にする必要があるとは限りません。
子どもが小さい。
成長する。
個室が必要になる。
独立する。
家族の暮らしは変わります。
だから、
「子どもが2人だから2部屋」ではなく、「いつ、どんな部屋が必要になるか」
から考える。
最初から分ける。
後から分ける。
どちらを選んでも、
家族の変化に対応できるようにしておくこと。
それが、子ども部屋で後悔しない家づくりにつながります。
















