「寝室も明るい方がいいので、大きな窓を付けた方がいいですよね?」
家づくりでは、
大きな窓=明るくて開放的
というイメージがあります。
LDKだけでなく、
寝室にも大きな窓を希望される方がいます。
朝日が入る寝室。
外の景色が見える寝室。
とても魅力的です。
しかし寝室は、
LDKとは目的が違います。
寝室で最も重要なのは、
気持ちよく眠れること。
だから窓についても、
「大きい方がいい」
「多い方がいい」
ではなく、
睡眠・温度・音・視線・家具配置まで考える
必要があります。
朝日で早く目が覚める
東側に大きな窓。
朝日が入って気持ち良さそうです。
しかし、
夏の早朝。
休日。
夜勤明け。
など、
まだ寝ていたい時間に室内が明るくなる
ことがあります。
遮光カーテンを使えば調整できますが、
結局ずっとカーテンを閉めるなら、大きな窓が本当に必要だったのか考える余地があります。
西側の窓は夕方の日射も考える
西側の窓からは、
午後から夕方にかけて日射が入りやすくなります。
夏場は寝る時間になっても室内に熱が残り、
寝室が暑く感じる原因の一つ
になる可能性があります。
窓は熱の出入りにも関係する
窓は、
光。
景色。
換気。
だけではありません。
住宅の温熱環境にも関係します。
寝室だからこそ、
窓の大きさ+性能+方角
をセットで考えます。
外の音が気になることもある
寝室が、
道路側。
駐車場側。
近隣住宅側。
の場合。
車。
バイク。
人の声。
雨。
などの外部音が気になることがあります。
窓は壁とは構成が異なるため、
静かな寝室を作るなら窓位置も重要
です。
外からの視線は大丈夫?
1階寝室の場合は特に注意します。
大きな窓を付けた。
しかし、
道路。
隣家。
駐車場。
から室内が見える。
その結果、
昼間もカーテンを閉めっぱなし。
ということがあります。
採光のための窓なのに、視線が気になって開けられない
ではもったいありません。
ベッドを置いたら窓とぶつかる
図面では、
大きな窓があって明るい寝室。
しかしベッドを配置すると、
ベッドの頭側が窓。
カーテンがベッドに当たる。
窓を開けにくい。
ということがあります。
窓を増やすと家具を置ける壁が減る
寝室に、
南側大窓。
東側窓。
西側窓。
と複数の窓を付ける。
明るくなります。
しかし、
ベッド。
タンス。
テレビ。
デスク。
を置ける壁が少なくなります。
窓を増やすことと、家具配置はセット
で考えます。
高い位置の窓という方法もある
視線を避けながら光を取り入れたい場合には、
窓位置を高くするなど、設計上の工夫も考えられます。
大切なのは、
「大きな窓を一つ」
という固定観念ではなく、
何のために窓を付けるのか
を明確にすることです。
窓を開けて寝る?
「風を入れたいから大きな窓」
という場合もあります。
しかし実際には、
防犯。
虫。
花粉。
外の音。
冷暖房。
などの理由で、
夜は窓を閉めて寝る家庭も多いでしょう。
さらに計画換気を行う住宅では、
換気のために窓を開け続けることを前提にする必要はありません。
自分たちの実際の生活から考えます。
カーテン費用も考える
窓が大きくなれば、
カーテン。
ブラインド。
ロールスクリーン。
などの費用も変わります。
特殊な形状や高い位置の窓では、
操作方法や掃除方法も確認します。
窓本体だけでなく、住み始めてからの使い方まで考える
ことが大切です。
よくある失敗例
「明るい寝室にしたい」
と南・東側に大きな窓を設置。
完成後、
朝は思った以上に明るい。
夏は日射が気になる。
道路からの視線も気になる。
結局、
遮光カーテンをほとんど閉めたまま生活するようになった。
さらにベッド配置も窓に制限された。
原因
寝室の窓を「明るさ」だけで決め、睡眠・日射・視線・家具配置まで考えなかったことです。
後悔しないためのチェックポイント
- 寝室の窓は何のために必要か
- 朝日が入りすぎないか
- 西日を考えたか
- 窓性能を確認したか
- 外部の音を考えたか
- 道路・隣家から見えないか
- ベッドを配置したか
- 家具を置ける壁が残っているか
- カーテンを開けて使える窓か
- カーテン・清掃方法まで考えたか
まとめ
寝室の窓で大切なのは、
大きさではありません。
光を入れたい。
景色を見たい。
風を感じたい。
それぞれ目的があります。
しかし寝室の一番の役割は、
眠ることです。
だから寝室では、
「大きな窓を付けられますか?」ではなく、「よく眠るためには、どこにどんな窓が必要ですか?」
と考える。
明るさだけでなく、
睡眠・温度・音・視線まで整える窓計画。
それが、寝室で後悔しないためのポイントです。
















