「ランドセルは子どもの物だから、子ども部屋に置くのがいいですよね?」
実はランドセル収納で重要なのは、
子ども部屋に収納することではありません。
大切なのは、
帰宅してから翌朝出発するまで、ランドセルをどこで使うか
です。
特に小学校低学年では、
宿題。
時間割。
学校プリント。
タブレット。
などをLDKで扱う家庭も多いでしょう。
その場合、
ランドセルだけ2階の子ども部屋
にすると、かえって使いにくくなることがあります。
まず帰宅後を考える
子どもが学校から帰宅。
持っているのは、
ランドセル。
水筒。
給食袋。
上着。
学校プリント。
場合によっては、
体操服。
図書バッグ。
など。
ここで、
「ランドセルは2階の自分の部屋へ持っていって」
となると、
玄関
↓
2階
↓
ランドセルを置く
↓
1階LDK
↓
宿題のためにランドセルを取りに戻る
となる可能性があります。
これでは、
収納するために動線が増えています。
ランドセルは「誰の物か」ではなく「どこで使うか」
もし宿題をLDKでするなら、
ランドセル収納も、
LDK。
リビング横。
ダイニング横。
玄関からLDKへの途中。
などが候補になります。
つまり、
学習場所とランドセル収納を近づける
という考え方です。
玄関に置けばいい?
玄関収納にランドセル置場をつくる方法もあります。
帰宅。
↓
その場でランドセルを置く。
非常に簡単です。
ただし、
宿題をするときに毎回玄関まで取りに行くなら、少し面倒です。
だから、
帰宅動線だけでなく宿題動線まで考える
必要があります。
おすすめは「帰宅動線とLDKの間」
例えば、
玄関
↓
上着収納
↓
ランドセル収納
↓
手洗い
↓
LDK
という流れ。
これなら、
帰宅時に自然に置ける。
宿題するときも取りに行きやすい。
翌朝も持って出やすい。
という動線をつくれます。
ランドセルは意外と大きい
収納棚をつくったけれど、
ランドセルが入らない。
フタを開けるとぶつかる。
教科書を出しにくい。
ということがあります。
だから造作収納では、
実際に使うランドセルを置いた状態
を想定します。
「置く」と「中身を出す」は別
ランドセルを棚へきれいに収納。
↓
宿題するたび引っ張り出す。
↓
床へ置く。
↓
教科書を出す。
これでは面倒です。
収納場所によっては、
ランドセルを置いたまま、
フタを開けて教科書を出し入れできる
ようにすると使いやすくなります。
教科書も近くに置く
ランドセル置場だけでは不十分です。
教科書。
ノート。
辞書。
文房具。
タブレット。
学校用品。
などもあります。
だから、
ランドセル収納+学用品収納
として考えます。
学校プリントの提出場所もつくる
子どもが帰宅。
「お母さん、これ」
学校プリント。
↓
ダイニングテーブルへ。
翌日、
どこに行った?
となることがあります。
そこで、
親に見せるプリント専用ボックス
などを近くにつくる方法があります。
タブレットの充電場所
学校からタブレット端末等を持ち帰る場合、
充電場所も考えます。
ランドセル収納の近くに、
電源。
充電スペース。
を計画しておけば、
翌朝の充電忘れを減らしやすくなります。
子どもの高さが重要
大人目線で、
高さ1.2mの棚。
でも小学1年生には使いにくい。
ランドセルは重いので、
高い位置へ毎日持ち上げる収納では、子どもが使わなくなる可能性があります。
子ども自身が簡単に戻せる高さ
にします。
「ワンアクション収納」にする
扉を開ける。
↓
収納ボックスを引き出す。
↓
ランドセルを入れる。
↓
ボックスを戻す。
↓
扉を閉める。
では工程が多い。
毎日使うランドセルなら、
置くだけ。
くらいの収納の方が続きやすいことがあります。
兄弟なら一人ずつ定位置
ランドセル2個。
学用品2人分。
全部一緒。
では混ざります。
例えば、
長女
→ 左側
長男
→ 右側
というように、
一人一か所
を決める。
子ども自身も分かりやすくなります。
中学生になったらどうする?
ランドセルを使うのは小学生の期間です。
その後、
通学バッグ。
部活バッグ。
教材。
などに変わります。
だから、
「ランドセル専用造作」にしすぎない
ことも重要です。
可動棚などで、将来用途を変更できるようにします。
よくある失敗例
「子どもの物は子ども部屋」
と、2階にランドセル収納をつくった。
でも子どもは毎日LDKで宿題。
結局、
ランドセルはダイニング横の床。
学校プリントはキッチンカウンター。
タブレットはダイニングで充電。
「きれいに収納する場所ではなく、実際に使う場所に収納をつくればよかった」
と感じた。
チェックポイント
- 帰宅後どこでランドセルを置くか
- どこで宿題するか
- 学用品を一緒に収納できるか
- ランドセルを置いたまま開けられるか
- プリント提出場所があるか
- タブレット充電場所があるか
- 子どもの高さで使えるか
- ワンアクションで戻せるか
- 兄弟それぞれの定位置があるか
- 中学生以降も使える収納か
まとめ
ランドセル収納で重要なのは、
「どこならきれいに隠せるか」ではありません。
帰宅。
↓
ランドセルを置く。
↓
宿題。
↓
明日の準備。
↓
翌朝持って出る。
この流れが自然につながることです。
住宅会社へ、
「ランドセル収納をつくってください」ではなく、「小学1年生が帰宅してから翌朝学校へ行くまで、ランドセルがどう動くか確認してください」
とお願いする。
片付けるために子どもを動かすのではなく、子どもが動く場所に収納をつくる。
これがランドセル収納で後悔しないポイントです。
















