よくある質問

間取りを決めるとき、今の暮らしと10年・30年後のどちらを優先する?

質問

「今は子どもが小さいので、子育てしやすい間取りを優先したいです。でも、子どもが独立した後や老後まで考えて間取りを決めたほうがいいですか?」

結論

「今」か「将来」のどちらか一方に合わせるのではなく、変えにくい部分は将来まで、変えやすい部分は今に合わせるのがおすすめです。

特に、

①水回り
②階段
③構造
④窓
⑤寝室の位置
⑥廊下幅・段差

など、完成後に変更しにくい部分は長期目線で考えます。

一方、

子ども部屋の仕切り・家具・収納棚などは、家族の変化に対応できる設計にする方法があります。

① 30代で建てても、子育て期間だけの家ではない

例えば35歳で新築して60年間住むなら、

子どもと4人で暮らす期間より、

夫婦2人で暮らす期間のほうが長くなる可能性があります。

だからこそ、「今4人だから」だけで全部を決めないことが重要です。

② ただし「老後だけ」を考えすぎない

反対に、

老後が心配だから。

↓

子育て中の20年間が使いにくい。

という間取りも避けたいところです。

家事・子育てで忙しい今の暮らしも重要です。

③ 子ども部屋は変化させやすくする

例えば子どもが小さいうちは、

8〜10畳程度の一室。

↓

成長したら間仕切り。

↓

2部屋。

という方法があります。

④ 将来仕切るなら最初から準備

後から壁をつくればいい。

だけでは不十分です。

最初から、

ドア2か所
窓2か所
照明
コンセント
エアコン計画
収納

まで考えます。

⑤ 子ども部屋を大きくしすぎない

子どもは将来独立する可能性があります。

そのため、

「子どもには広い部屋を」

と各8畳・10畳にする前に、本当に必要か考えます。

⑥ 子どもが独立した後を想像する

子ども部屋を、

書斎。

趣味室。

来客室。

収納。

夫婦それぞれの個室。

などへ転用できれば、無駄になりにくくなります。

⑦ 1階に寝られる場所はある?

2階建てなら重要です。

若いうちは、

1階=LDK。

2階=寝室。

でも問題ないかもしれません。

しかし将来、階段の上り下りが負担になる可能性があります。

⑧ 「1階だけでも生活できるか」を考える

将来的に、

LDK。

トイレ。

洗面。

浴室。

寝室。

が1階で完結できれば、生活範囲を縮小しやすくなります。

⑨ 1階の部屋は最初から寝室でなくてもいい

例えば現在は、

子どもの遊び場。

書斎。

畳スペース。

として使用。

将来は寝室。

という使い方も考えられます。

⑩ トイレまでの距離も将来重要

寝室からトイレが遠い。

途中に階段がある。

LDKを横断する。

という間取りは、年齢を重ねると負担になる可能性があります。

夜間動線も確認します。

⑪ 段差を増やしすぎない

おしゃれだから、

小上がり。

スキップフロア。

段差リビング。

を採用する場合もあります。

魅力的な空間ですが、毎日上り下りする段差になることも考えます。

⑫ スキップフロアは目的を明確に

子どもの学習スペース。

書斎。

収納。

など明確な目的があれば有効です。

ただ「おしゃれだから」だけで採用するのではなく、将来の使い方も考えます。

⑬ 水回りは大きく動かしにくい

キッチン。

トイレ。

浴室。

洗面。

などは、完成後に場所を大きく変更しようとすると工事が大掛かりになりやすい部分です。

新築時に長期目線で配置します。

⑭ 収納も家族構成で変わる

子どもが小さい時期は、

おもちゃ。

学校用品。

子ども服。

が多い。

将来は、

趣味用品。

季節用品。

介護用品。

などに変わる可能性があります。

収納する物が変わっても使える収納を考えます。

⑮ ファミクロも将来使える?

子どもが独立した後に、

4畳のファミクロが大きすぎない?

逆に夫婦の衣類・季節用品で使える?

などを考えます。

⑯ コンセントは将来変化も考える

現在は子どもの学習机。

将来は書斎。

という部屋なら、パソコン・充電・照明などにも使える位置へコンセントを計画します。

⑰ 30年後も家具を置ける間取りに

造作家具を細かく作り込みすぎると、用途変更しにくくなることがあります。

変えない場所と、変えられる場所を分けることがポイントです。

⑱ 「可変性」を残す

長く使える家は、

すべてを将来予測して固定する家ではありません。

むしろ、

家族構成が変わったときに使い方を変えられる余白

を持たせることが重要です。

チェックポイント

  • 10年後の家族構成を考えたか
  • 30年後の夫婦の生活を考えたか
  • 子ども部屋を転用できるか
  • 将来仕切る準備をしたか
  • 1階に寝られる場所があるか
  • 寝室とトイレの距離を確認したか
  • 不要な段差を増やしていないか
  • 水回りを長期目線で配置したか
  • 収納用途を変更できるか
  • 固定しすぎない間取りになっているか

まとめ

間取りを考えるときは、

「今便利な家」か「老後に便利な家」かの二択にしないこと。

住宅会社には、

「今の家族4人に合う間取りにしてください」だけではなく、「子どもが独立して夫婦2人になった後も、大きなリフォームをせず使い続けられる間取りにしてください」

と相談する。

今しか使わないものは変えられるように。
30年後も必要なものは最初から考える。

これが、家族の変化に対応できる間取りづくりの基本です。

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