よくある質問

廊下をなくしすぎると後悔する?

「廊下は無駄なスペースだから、できるだけなくした方がいいですよね?」

最近の家づくりでは、

廊下を少なくした間取り

が人気です。

廊下を減らせば、

同じ建物面積でも、

LDK。

収納。

個室。

などへ面積を使えます。

建物をコンパクトにできれば、建築費を抑える方向にもつながります。

そのため、

「廊下=無駄」

と思われることがあります。

しかし、

廊下をなくしすぎると、

住み始めてから別の問題が出ることがあります。

廊下には「空間を分ける」役割がある

廊下は、

ただ歩くだけの場所ではありません。

例えば、

LDK。

トイレ。

寝室。

脱衣室。

などを適度に離す、

緩衝空間

としての役割もあります。

廊下を完全になくすと、

リビングのすぐ横がトイレ。

キッチンの横が脱衣室。

という配置になる場合があります。

トイレの音が気になる

例えば、

LDKから直接トイレへ入る間取り。

面積効率は良くなります。

しかし、

家族がテレビを見ている。

食事をしている。

来客がいる。

というとき、

トイレの音が気になる

可能性があります。

廊下や収納を一つ挟むだけでも、心理的な距離を作れる場合があります。

来客から生活空間が見える

玄関を開けたら、

すぐLDK。

という間取りもあります。

廊下がないので効率的です。

しかし、

宅配便。

近所の方。

営業訪問。

など、玄関先で対応するときに、

リビングの中まで見えてしまう

可能性があります。

 

音が伝わりやすくなることも

LDKのすぐ横に寝室。

リビングのすぐ横に子ども部屋。

という配置。

家族の気配を感じやすいメリットがあります。

一方、

テレビ。

料理。

食洗機。

会話。

などの生活音が個室へ伝わりやすくなる場合があります。

家族の生活時間が違う家庭では、特に考えておきたいポイントです。

においも考える

キッチンと、

玄関。

洗面。

寝室。

などが近くなると、

料理のにおいが他の空間へ広がりやすくなることも考えられます。

間取りをコンパクトにする場合でも、

換気。

ドア。

収納。

空間の配置。

などを使って、必要なところは分けます。

冷暖房ではメリットになる場合も

一方、

廊下を少なくして、

家全体を一体的に冷暖房する考え方にはメリットもあります。

高断熱・高気密住宅で、

LDK。

廊下。

洗面。

などの温度差を小さくしたい場合です。

つまり、

廊下が多い・少ないだけでは良し悪しは決まりません。

 

収納を間に入れる方法もある

廊下を長く作らなくても、

トイレとLDKの間に収納。

寝室とLDKの間にクローゼット。

玄関とLDKの間に収納。

というように、

収納を緩衝帯として使う

方法があります。

面積を有効利用しながら、

音。

視線。

プライバシー。

を調整できます。

「廊下ゼロ」にこだわらない

設計段階で、

「廊下は絶対にゼロにしてください」

と決めてしまうと、間取りに無理が出ることがあります。

例えば、

トイレの位置。

階段。

寝室。

玄関。

を無理につなげる。

結果、

数字上は効率的でも暮らしにくい家

になる可能性があります。

将来の暮らしも考える

子どもが小さいときは、

LDKと個室が近い方が安心。

しかし中学生。

高校生。

になると、

音。

プライバシー。

生活時間。

への配慮が必要になる場合があります。

 

よくある失敗例

「廊下は無駄だから全部なくしたい」

と希望。

玄関からすぐLDK。

LDKから直接トイレ。

LDKの横に寝室。

完成直後は、

「面積を有効活用できた」

と満足。

しかし生活すると、

来客から室内が見える。

トイレの音が気になる。

夜のテレビ音が寝室へ響く。

「少しくらい廊下があっても良かった」

と感じるようになった。

原因

廊下を「無駄な面積」とだけ考え、音・視線・プライバシーを調整する役割を考えなかったことです。

後悔しないためのチェックポイント

  • 廊下を減らす目的は明確か
  • トイレとLDKが近すぎないか
  • 玄関から室内が丸見えにならないか
  • 寝室へ生活音が伝わらないか
  • 子ども部屋のプライバシーを考えたか
  • キッチンのにおいを考えたか
  • 収納を緩衝空間として使えないか
  • 冷暖房計画と合わせて考えたか
  • 将来の家族構成を考えたか
  • 「廊下ゼロ」が目的になっていないか

まとめ

廊下は、

多ければいいものでも、ゼロならいいものでもありません。

確かに、

長すぎる廊下。

意味のない廊下。

は建物面積を増やします。

しかし必要な場所には、

音を分ける。
視線を遮る。
プライバシーを守る。
空間をつなぐ。

という役割があります。

 

だから、

「廊下を何畳減らせますか?」ではなく、「この廊下には役割がありますか?」

と考える。

無駄な廊下はなくす。でも、必要な余白までなくさない。

このバランスが、コンパクトでも暮らしやすい間取りにつながります。

 

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