「照明はダウンライトと間接照明をたくさん使えば、おしゃれになりますよね?」
注文住宅では、
ペンダントライト。
ダウンライト。
間接照明。
ブラケットライト。
など、照明にもこだわることができます。
SNSを見ると、
ホテルのような落ち着いたLDK。
間接照明だけで過ごすリビング。
とても魅力的です。
しかし照明は、
家をおしゃれに見せるためだけの設備ではありません。
料理。
食事。
勉強。
メイク。
読書。
掃除。
など、生活するために必要な「明るさ」を作る設備でもあります。
「部屋全体が明るい」だけではダメ
例えばLDK。
リビングは落ち着いた明るさで十分。
でもキッチンでは、
食材を切る。
料理を見る。
洗い物をする。
ための明るさが必要です。
ダイニングでは、
食事。
子どもの宿題。
書類。
などを行うかもしれません。
つまり、
同じLDKでも必要な明るさは場所によって違います。
キッチンの手元が暗い
よくあるのが、
天井照明は十分ある。
でも自分がキッチンに立つと、
自分の影で手元が暗くなる
ケースです。
照明器具の位置だけでなく、
人がどこに立つか。
どちらから光が当たるか。
まで考えます。
ダイニングはテーブル位置から決める
ペンダントライトを付けるなら、
ダイニングテーブルの位置を先に決めます。
照明を先に固定すると、
家具を入れたとき、
テーブルの中心と照明がずれる
ことがあります。
間取りは家具を配置した状態で考えることが重要とされています。
照明も家具とセットです。
洗面は顔に影ができない?
洗面では、
化粧。
髭剃り。
ヘアセット。
などをします。
天井からの照明だけでは、
顔に影ができて見にくい場合があります。
鏡まわりの照明など、
何をする場所なのか
から考えます。
寝室は明るすぎても使いにくい
寝室に必要なのは、
昼間のLDKと同じ明るさではありません。
就寝前には、
落ち着いた明るさ。
ベッドから操作できる照明。
などが便利です。
寝室で大切なのは、
よく眠れる環境
です。
色温度も考える
照明には、
暖かみのある光。
白っぽい光。
などがあります。
リラックスしたいリビング。
作業するキッチン。
勉強するスペース。
では、適した光の考え方も変わります。
家中すべて同じ照明にするのではなく、
その場所で何をするか
から考えます。
調光・調色は本当に使う?
調光。
調色。
スマート照明。
など便利な機能があります。
しかし、
「最初だけ使って、その後ほぼ固定」
ということもあります。
機能を増やせば費用も上がるため、
本当に使う場所へ採用する
ことが大切です。
照明器具の交換も考える
一体型LEDなど、器具によっては光源だけを簡単に交換するタイプではないものもあります。
将来、
故障。
寿命。
デザイン変更。
があった場合、
どう交換するのか。
高い吹き抜けなら、
誰が交換するのか。
まで確認します。
よくある失敗例
SNSで見たホテルライクな照明に憧れ、
間接照明を中心に計画。
完成時はおしゃれ。
しかし、
キッチンの手元が暗い。
子どもがダイニングで宿題すると少し見づらい。
洗面では顔に影ができる。
結局、
後からスタンドライトを追加。
「おしゃれさと生活の明るさを分けて考えればよかった」
と後悔した。
チェックポイント
- その場所で何をするか考えたか
- キッチンの手元は明るいか
- ダイニングテーブル位置を決めたか
- 勉強する場所の明るさを考えたか
- 洗面の顔まわりが見やすいか
- 寝室が明るすぎないか
- 光の色を用途別に考えたか
- 調光・調色を本当に使うか
- 将来照明を交換できるか
- 高所照明のメンテナンス方法を確認したか
まとめ
良い照明計画とは、
照明器具がおしゃれな家ではありません。
料理するときは見やすい。
食事するときは美味しそうに見える。
勉強するときは集中しやすい。
寝る前は落ち着ける。
そのうえで、
空間もきれいに見える。
これが理想です。
だから、
「どんな照明を付けますか?」ではなく、「ここで何をするときに、どんな明るさが必要ですか?」
から考える。
照明器具を選ぶ前に、暮らしの場面を照らす。
それが、照明で後悔しない家づくりにつながります。
















