「照明計画は図面で明るさを確認すれば十分ですよね?」
照明計画で意外と見落とされるのが、
夜の家を想像することです。
打ち合わせは、
昼間のモデルハウス。
明るいショールーム。
パソコン上の図面。
で行うことが多いため、
「夜、この家でどう過ごすのか」
まで想像できていないことがあります。
しかし照明を最も使うのは、
外が暗くなってからです。
家中を同じ明るさにする必要はない
夜7時。
家族で夕食。
夜9時。
テレビを見る。
夜11時。
寝室へ移動。
必要な明るさは同じでしょうか。
夜が深くなるにつれて、
少しずつ落ち着いた明るさへ変えられる照明計画
にすると、暮らしやすくなる場合があります。
「明るすぎる後悔」もある
照明の後悔というと、
暗い。
と思われがちです。
しかし実際には、
明るすぎる
こともあります。
LDKのダウンライトを全部点灯すると、
夜なのに非常に明るい。
くつろぎたいのに落ち着かない。
そこで、
照明を分けて点灯できる。
調光できる。
などの方法を考えます。
夜中のトイレは明るすぎない方がいい?
夜中に起きて、
寝室。
↓
廊下。
↓
トイレ。
へ行く。
そのとき廊下の照明が非常に明るいと、まぶしく感じることがあります。
足元灯。
センサー照明。
低い位置の照明。
などを利用して、
安全に歩ける明るさ
を考える方法があります。
外部照明も忘れない
夜に帰宅すると、
駐車場。
玄関アプローチ。
玄関ポーチ。
が暗い。
鍵が見えない。
段差が分かりにくい。
ということがあります。
玄関は毎日使う場所として生活動線まで考えることが重要とされています。
照明計画は室内だけではありません。
駐車場から玄関まで確認する
車で帰宅。
↓
車を降りる。
↓
荷物を持つ。
↓
子どもを降ろす。
↓
玄関まで歩く。
この経路が十分見えるか確認します。
駐車場から玄関までが毎日の帰宅動線です。
外構+照明をセット
で考えます。
防犯面でも外部照明を考える
家の周囲に、
暗い場所。
死角。
が多くならないか。
防犯を考えるうえでも、外部照明は検討材料の一つになります。
ただし、
明るくしすぎて隣家へ光が入る。
道路へ強い光が向く。
ということがないよう、
照らす方向にも配慮
します。
カーテンを閉めた状態も確認する
昼間は窓から自然光。
夜はカーテンを閉める。
すると室内の明るさや光の広がり方は変わります。
外から家がどう見えるか
夜は室内照明によって、
窓から室内が見えやすくなることがあります。
昼間だけでなく、
夜の外からの視線
も重要です。
照明計画と窓・カーテン・外構は別々ではありません。
完成前に「夜のシーン」を確認する
照明打ち合わせでは、
「LDKは何ルクス」
という数字だけではなく、
夜7時の夕食。
夜9時のテレビ。
夜11時の就寝。
夜中2時のトイレ。
というように、時間ごとの生活を想像すると分かりやすくなります。
よくある失敗例
「暗い家は嫌だから」
と照明を多めに設置。
完成後、
確かに明るい。
しかし夜も家中が明るすぎて落ち着かない。
夜中にトイレへ行くと廊下がまぶしい。
一方、
外へ出ると駐車場から玄関まで暗い。
「室内の明るさだけでなく、夜の暮らし全体を考えればよかった」
と感じた。
チェックポイント
- 夕食時の明るさを考えたか
- テレビを見るときの照明を考えたか
- 夜遅くに明るすぎないか
- 夜間トイレの動線を考えたか
- 足元灯・センサーを検討したか
- 駐車場から玄関まで明るいか
- 玄関ポーチを照らせるか
- 隣家へ光が漏れすぎないか
- 夜の外からの視線を考えたか
- 時間帯別の照明シーンを考えたか
まとめ
照明計画は、
「部屋を明るくする計画」ではありません。
夕食。
くつろぐ時間。
就寝。
夜中の移動。
帰宅。
それぞれに必要な光があります。
だから、
「この部屋は十分明るいですか?」だけではなく、「夜10時、この家ではどの照明をつけていますか?」
まで考える。
昼間に照明を決めるのではなく、夜の暮らしを想像して照明を決める。
それが、照明計画で後悔しないための重要なポイントです。
















