「パントリーはできるだけ広く作った方が便利ですよね?」
家づくりで人気の収納の一つが、
パントリーです。
食品。
飲料。
調味料。
お菓子。
非常食。
キッチン用品。
などをまとめて収納できます。
パントリーがないことでキッチンが物であふれてしまうケースがあります。
確かに便利です。
しかし、
パントリーも広ければ広いほど使いやすいわけではありません。
重要なのは、
広さより、
場所・奥行き・棚・動線
です。
奥行きが深すぎると使いにくい
収納だから、
「奥行きをたくさん取った方が入る」
と思いがちです。
しかし食品収納では、
奥行きが深すぎると、
手前に食品。
その後ろにも食品。
さらにその奥にも食品。
となります。
すると、
奥に何があるか分からなくなる。
賞味期限が切れる。
同じ商品をまた買う。
ということが起こります。
「見える収納」が重要
パントリーでは、
たくさん入ることより、
何が入っているか一目で分かること
が重要です。
調味料。
缶詰。
レトルト食品。
飲料。
お菓子。
などを分類し、
必要な物をすぐ取り出せるようにします。
棚の奥行きを全部同じにしない
例えば、
500mlペットボトル。
調味料。
缶詰。
ホットプレート。
箱買いした飲料。
では必要な棚の大きさが違います。
すべて同じ奥行き・高さにすると、
無駄な空間が生まれる
ことがあります。
可動棚を使えば、収納する物に合わせて高さを変更しやすくなります。
キッチンから遠いと使わなくなる
大きなパントリーを作った。
でもキッチンから離れている。
料理中に、
調味料を取りに行く。
↓
戻る。
↓
また取りに行く。
毎日のことなので、小さな距離でもストレスになります。
買い物動線も考える
パントリーは、
料理するときだけ使う場所ではありません。
スーパーから帰宅。
↓
車から買い物袋を降ろす。
↓
玄関。
↓
パントリーへ収納。
という動線があります。
玄関からキッチンまで家中を横断する間取りなら、重い飲料や米を毎回運ぶことになります。
だから、
「使う動線」+「しまう動線」
の両方を考えます。
ウォークイン型が必ず便利とは限らない
人が中へ入れる、
ウォークインパントリー。
見た目にも魅力があります。
しかし、人が立つための通路が必要です。
例えば2畳あっても、
その中央部分は通路。
実際に収納できるのは壁面だけ。
ということがあります。
場合によっては、
壁面収納型のパントリーの方が、少ない面積で多く収納できる
こともあります。
冷蔵庫との位置関係も重要
パントリー。
冷蔵庫。
キッチン。
が離れていると、
料理中の移動が増えます。
例えば、
冷蔵庫。
↓
パントリー。
↓
調理台。
という動きを考え、
食材を取り出して調理するまでの流れ
を確認します。
ゴミ箱の位置も忘れない
キッチン収納を考えるときに忘れやすいのが、
ゴミ箱です。
燃えるゴミ。
プラスチック。
缶。
瓶。
ペットボトル。
地域によって分別方法も違います。
パントリーを大きく作ったのに、
ゴミ箱の置き場所がなく、
結局キッチンの通路へ出している。
ということもあります。
防災備蓄も考える
パントリーには、
飲料水。
非常食。
カセットコンロ。
防災用品。
などを置く家庭もあります。
普段使う食品と、
長期保存する備蓄品。
を分けて収納できると管理しやすくなります。
大きくしすぎると建築費にも影響する
「収納はあった方がいい」
と、
3畳。
4畳。
のパントリーを作る。
しかし、そのためにLDKや洗面が狭くなる。
建物面積が増えて予算も上がる。
これでは本末転倒です。
パントリーは、
面積を増やす前に収納方法を考える
ことが重要です。
よくある失敗例
憧れだった、
3畳のウォークインパントリー。
棚もたくさん設置。
しかし、
棚が深すぎる。
奥の食品が見えない。
中央は通路。
キッチンからも少し遠い。
結果、
広いのに使いにくいパントリー
になってしまった。
原因
「パントリーは広ければ便利」と考え、収納する物と使い方から必要な形を決めなかったことです。
後悔しないためのチェックポイント
- 何を収納するか決めたか
- 食品の量を把握したか
- 棚の奥行きは深すぎないか
- 可動棚にできるか
- キッチンから近いか
- 玄関からの買い物動線は短いか
- 冷蔵庫との位置関係は良いか
- ゴミ箱の場所を決めたか
- 防災備蓄の場所を考えたか
- 通路ばかりの収納になっていないか
まとめ
パントリーは、
「広さ」で使いやすさが決まる収納ではありません。
重要なのは、
何を置くか。
どこから持ってくるか。
料理中にどう使うか。
どこまで見えるか。
です。
だから、
「パントリーは何畳必要ですか?」ではなく、「わが家の食品・日用品を一番取り出しやすく収納するには、どんな形がいいですか?」
から考える。
大きなパントリーではなく、無駄なく使い切れるパントリー。
それが、住んでから後悔しない収納計画につながります。
















