質問
「住宅会社のホームページを見ると、どこも『高性能住宅』『高気密・高断熱』と書いてあります。そもそも、何を満たせば高性能住宅なのでしょうか?」
結論
「高性能住宅」という言葉だけで、その家の性能を判断することはできません。
住宅会社を比較するときは、少なくとも、
耐震+断熱+気密+換気+窓+省エネ+耐久性
を分けて確認することが重要です。
そして、
計算できる性能は数値で、
測定できる性能は実測で、
評価できる性能は第三者評価で確認する。
これが高性能住宅を見極める基本です。
① 「高性能住宅」という言葉だけで比較しない
例えば、
A社
→ 断熱性能が高いから「高性能」。
B社
→ 太陽光発電があるから「高性能」。
C社
→ 耐震等級3だから「高性能」。
では、同じ「高性能住宅」でも中身が違います。
そこで、住宅会社を比較するときは同じ性能項目を横並びにすることが重要です。
② 耐震性能は「等級+計算方法」で確認
まず家族の安全に関わるのが構造です。
確認したいのは、
耐震等級はいくつ?
「等級3相当」ではない?
構造はどの方法で確認する?
第三者機関による評価等を取得する?
という部分です。
耐震性能は「地震に強い家です」という説明だけで判断しません。
③ 断熱性能は「断熱等級+UA値」
断熱性能では、
断熱等級
だけでなく、
UA値
も確認します。
例えば久留米市が該当する6地域では、断熱等級6のUA値基準は0.46W/㎡K以下です。
ただし同じ等級6でも、実際のUA値には違いが出ます。
そのため、
「等級はいくつ?」+「今回建てる家のUA値はいくつ?」
まで確認します。
④ 気密性能は「C値を実測」
断熱とセットで考えたいのが気密です。
代表的な指標がC値です。
ここで重要なのは、
C値はUA値のような設計上の計算値ではなく、完成した建物等で気密測定をして確認する数値
ということです。
住宅会社には、
「高気密ですか?」ではなく、「全棟で気密測定をしていますか?」
と質問します。
⑤ 換気性能も重要
高断熱・高気密住宅では、計画的な換気も重要です。
確認したいのは、
第一種換気?
第三種換気?
熱交換する?
フィルターは?
掃除は?
交換費用は?
などです。
高価な換気設備が付いている=良い家ではありません。
実際に長期間、適切に使い続けられるかまで確認します。
⑥ 窓は「性能+方角+大きさ」
高性能なサッシ・ガラスを採用しても、
大きな西窓。
夏の日射遮蔽がない大開口。
道路から丸見えでカーテンを閉めっぱなし。
では、性能を十分活かせない可能性があります。
特に久留米では、冬の断熱だけでなく、夏の日射遮蔽も重要です。
⑦ 断熱材だけで高性能住宅は完成しない
高性能な断熱材を使っていても、
施工に隙間がある。
気密処理が不十分。
防湿層が適切でない。
壁内結露対策が不十分。
では、材料本来の性能を十分に活かせません。
つまり、
材料性能+設計+施工品質
まで含めて住宅性能です。
⑧ 設備より「家そのもの」を見る
太陽光。
高効率給湯器。
高性能エアコン。
食洗機。
などは便利ですが、多くは将来交換できる設備です。
一方、
構造
断熱
気密
壁の中
基礎
などは完成後に大きく変更するのが簡単ではありません。
だからこそ、新築時には見えなくなる部分の性能を優先して確認することが重要です。
住宅会社を比較する7項目
| 項目 | 確認したい内容 |
| 耐震 | 耐震等級・構造確認方法・第三者評価 |
| 断熱 | 断熱等級・UA値 |
| 気密 | C値・全棟気密測定 |
| 換気 | 換気方式・熱交換・維持管理 |
| 窓 | サッシ・ガラス・方角・日射遮蔽 |
| 省エネ | 設備・一次エネルギー・太陽光等 |
| 耐久性 | 結露・防湿・防水・維持管理 |
まとめ
住宅会社には、
「御社は高性能住宅ですか?」
ではなく、
「今回建てる私たちの家の耐震等級・構造確認方法・断熱等級・UA値・C値・換気方式・窓性能を、根拠と一緒に説明してください」
と質問する。
「高性能」という言葉を買うのではなく、その中身を確認する。
これが、久留米で本当に高性能な注文住宅を見極める第一歩です。
















