「第一種熱交換換気なら高性能だから、メンテナンスはそんなに気にしなくていいですよね?」
第一種熱交換換気は、
給気も排気も機械で行い、排気する空気の熱を利用しながら換気する仕組み
です。
高断熱・高気密住宅との相性が良い換気方式の一つですが、
性能が高い=メンテナンス不要
ではありません。
むしろ24時間運転する設備だからこそ、
掃除しやすい位置に設置されているか
がとても重要です。
フィルターは必ず汚れていく
外から空気を取り入れる以上、
フィルターには、
ほこり。
虫。
花粉。
外気中の汚れ。
などが付着します。
汚れ方は、
交通量。
周辺環境。
季節。
機種。
によって変わります。
だから、
「半年に1回で大丈夫」
などと一律に考えるのではなく、
採用する機種の取扱説明書に従って点検・清掃する
ことが基本です。
掃除しにくい場所だと続かない
例えば、
天井の高い位置。
小屋裏。
収納の奥。
脚立が必要な位置。
こうした場所にフィルターがあると、
新築直後は頑張って掃除していても、
数年後には、
「今日はいいか」
となりやすくなります。
換気設備で大切なのは、
掃除できるかではなく、
無理なく掃除を続けられるか
です。
フィルターが汚れるとどうなる?
機種や状態によって違いますが、
フィルターの汚れが大きくなると、
空気が通りにくくなる。
換気量へ影響する。
ファンへの負担が増える。
運転音が変化する。
といった可能性があります。
つまり、
換気性能を維持するためにも清掃が必要
ということです。
「給気フィルターだけ」ではない
確認したいのは、
給気フィルターだけではありません。
機種によっては、
排気側。
熱交換器。
給排気口。
本体内部。
などの点検も必要になります。
だから契約前に、
「自分たちが掃除する場所は全部で何か所ありますか?」
と聞いてみると分かりやすくなります。
フィルター交換費も確認する
洗って繰り返し使えるもの。
定期交換が必要なもの。
機種によって違います。
交換が必要なら、
1枚いくらか。
年間何枚くらい必要か。
どこで購入するか。
メーカーからしか買えないのか。
まで確認します。
設備の購入価格だけでなく、
10年使うための維持費
を見ることが重要です。
本体位置も重要
第一種熱交換換気は、フィルターだけでなく本体も機械設備です。
長期間使用すれば、
ファン。
モーター。
熱交換器。
本体。
などの点検や修理が必要になる可能性があります。
そのとき、
点検口はある。
でも本体を取り出せない。
では困ります。
だから、
「本体交換するとき、家を壊さず取り出せますか?」
まで確認してください。
実際のOB宅を見せてもらう
可能であれば、
モデルハウスだけでなく、
数年住んでいるOB宅の換気設備
を見せてもらうと参考になります。
フィルターはどのくらい汚れるのか。
掃除は大変か。
どのくらいの頻度でしているか。
音はどうか。
実際の使用感を聞くことができます。
よくある失敗例
第一種熱交換換気を採用。
契約時は、
「高性能で省エネです」
という説明が中心。
入居後に、
フィルター清掃が必要だと知った。
しかも本体は天井裏。
毎回脚立。
点検口を開ける。
数年後には掃除が面倒になり、
「もっと手の届く位置にしてもらえばよかった」
と後悔した。
原因
換気設備を「性能値」で選び、毎日の暮らしの中で誰がどう維持するかを考えなかったことです。
後悔しないためのチェックポイント
- 第一種換気の方式を確認したか
- フィルターは何か所あるか
- 手が届く位置か
- 脚立が必要ではないか
- 清掃・交換頻度を確認したか
- 交換フィルターの価格を確認したか
- 熱交換器の点検方法を確認したか
- 本体の修理方法を確認したか
- 本体を交換できる開口があるか
- OB宅で実際のメンテナンスを確認したか
まとめ
第一種熱交換換気は、
高性能だから選ぶだけでは不十分です。
24時間使う設備だからこそ、
24時間使い続けられるメンテナンス性
が重要です。
熱交換率。
省エネ性。
だけでなく、
掃除。
フィルター代。
運転音。
修理。
本体交換。
まで確認する。
だから住宅会社へ、
「熱交換率は何%ですか?」に加えて、「このフィルターを10年後も自分で簡単に掃除できますか?」
と聞いてみる。
性能が高い設備ではなく、性能を長く維持できる設備。
そこまで考えることが、換気で後悔しないポイントです。
















