「せっかくおしゃれな家を建てるなら、カーテンのない生活にしたいです。」
SNSや住宅雑誌では、
大きな窓。
美しい庭。
すっきりした室内。
そして、
カーテンのないLDK
を見ることがあります。
窓まわりに何もないと、
空間がすっきり見える。
窓が大きく感じる。
外とのつながりを感じやすい。
とても魅力的です。
しかし、
「カーテンがない方がおしゃれだから」という理由だけで計画すると、住んでから後悔する可能性があります。
カーテンを付けない家には、
カーテンがなくても暮らせる設計
が必要です。
一番重要なのはプライバシー
道路。
隣家。
駐車場。
歩道。
から室内が見える窓では、カーテンなしで暮らすことは難しくなります。
つまり、
「カーテンを付けない」
と決めるなら、
窓を決める前に外からの視線を設計する
必要があります。
庭があるだけでは安心できない
「窓の前は庭だから大丈夫」
と思うことがあります。
しかし、
庭の向こうが道路。
隣家。
駐車場。
なら、室内まで視線が届く可能性があります。
庭の奥行き。
フェンス。
植栽。
建物配置。
まで考えて、
外から見えにくい庭
を作る必要があります。
中庭という方法もある
例えば、
建物で囲まれた中庭。
道路から直接見えない庭。
へ大きな窓を設ければ、カーテンなしでも暮らしやすくなる可能性があります。
ただし、
中庭を作れば、
建物形状。
外壁面積。
窓。
防水。
コスト。
なども変わります。
カーテンレスのためだけに無理な間取りにしないこと
も大切です。
夜の視線は特に重要
昼間は外が明るく、室内が見えにくいと感じても、
夜は、
室内照明ON。
外は暗い。
という状態になります。
そのため、
夜に外からどのように見えるのか
を必ず考えます。
「昼間は大丈夫だった」
だけでは判断しないことです。
カーテンには日射を調整する役割もある
カーテンやブラインドには、
目隠しだけでなく、
日射。
まぶしさ。
などを調整する役割もあります。
例えば、
テレビ画面へ日が当たる。
夕方にまぶしい。
夏の日射が気になる。
というとき、
何らかの遮蔽手段が欲しくなる可能性があります。
寝室は遮光も考える
LDKではカーテンなしでも、
寝室では、
朝日。
街灯。
車のライト。
月明かり。
などが気になることがあります。
寝室で最も重要なのは、明るさより気持ちよく眠れることです。
だから、
家全体を、
「カーテンゼロ」
と一括りにする必要はありません。
外付けシェードなども考える
夏の日射対策では、
室内カーテンだけでなく、
外付けシェード。
スクリーン。
庇。
軒。
植栽。
なども考えられます。
特に高性能住宅では、
窓から入る日射をどうコントロールするか
も重要です。
「最初は付けない、必要なら後で」も確認する
カーテンを付けない予定でも、
将来、
子どもが成長した。
隣に家が建った。
生活スタイルが変わった。
ということがあります。
そのとき、
カーテンレール。
ロールスクリーン。
ブラインド。
などを後付けできるように、
下地などを準備しておく
方法も考えられます。
将来の隣地まで完全には読めない
新築時、
窓の前は空き地。
カーテンなしで快適。
しかし5年後、
隣に住宅が建つ。
という可能性もあります。
将来を完全に予測することはできません。
だから、
後から目隠しできる選択肢を残しておく
ことも重要です。
カーテンがない=安くなるとは限らない
カーテン費用はなくなります。
しかし、
カーテンなしで暮らすために、
高い目隠しフェンス。
植栽。
中庭。
特殊な窓配置。
外付けスクリーン。
などが必要になれば、別の費用がかかります。
だから、
カーテン代だけで比較しない
ことが大切です。
よくある失敗例
SNSで見た、
カーテンのない大開口LDKに憧れて新築。
完成時は、
モデルハウスのようで大満足。
しかし夜になると、
外から室内がよく見える。
夏は日射も気になる。
結局、
後からロールスクリーンを設置。
さらに外構にも目隠しを追加。
「カーテンをなくすことより、カーテンなしで暮らせる設計が必要だった」
と気づいた。
原因
「カーテンがない=おしゃれ」という見た目から考え、視線・日射・夜間・将来の周辺環境まで考えなかったことです。
後悔しないためのチェックポイント
- なぜカーテンを付けたくないのか
- 道路から室内が見えないか
- 隣家からの視線を確認したか
- 夜の見え方を考えたか
- 庭・外構で視線を遮れるか
- 夏の日射をどう遮るか
- まぶしさ対策を考えたか
- 寝室には遮光が必要ではないか
- 将来カーテン等を後付けできるか
- 外構費まで含めて比較したか
まとめ
カーテンのない家は、
とても魅力的です。
しかし、
カーテンを外しただけでは、
カーテンレス住宅にはなりません。
必要なのは、
視線を設計する。
日射を設計する。
庭を設計する。
窓を設計する。
ことです。
だから、
「カーテンを付けない家にできますか?」ではなく、「カーテンを開けたまま安心して暮らせる家にできますか?」
と考える。
カーテンをなくすことが目的ではなく、外と気持ちよくつながれる暮らしを作ること。
そこまで設計して初めて、カーテンのない家の魅力を活かせます。
















