質問
「高性能住宅では基礎断熱がいいと聞きます。一方で床断熱を採用する会社もあります。久留米ならどちらが適していますか?」
結論
基礎断熱と床断熱は、どちらかが絶対に高性能というものではありません。
大きな違いは、どこを断熱・気密ラインにするかです。
床断熱
→ 1階床付近で室内と床下を分ける。
基礎断熱
→ 基礎部分で外部と床下を分け、床下を建物側の温熱環境に取り込む。
久留米では、
断熱+気密+床下湿気+シロアリ+配管+点検性
まで含めて判断することが重要です。
① 床断熱とは?
1階床の下側などに断熱材を施工する方法です。
床下は基本的に外気側として扱い、床付近で断熱・気密ラインをつくります。
木造住宅で広く採用されている方法の一つです。
② 基礎断熱とは?
基礎の立ち上がりや、仕様によっては底盤周辺などに断熱材を施工し、床下空間を建物側の温熱環境に取り込む方法です。
床下も含めて断熱空間として考える点が、床断熱との大きな違いです。
③ どちらがUA値を良くしやすい?
UA値は工法名だけでは決まりません。
断熱材。
熱伝導率。
厚み。
基礎形状。
熱橋。
窓。
などを含めて計算します。
「基礎断熱だから高断熱」と一律には判断しません。
④ 気密ラインはどこ?
床断熱では、
床と壁。
配管貫通部。
床下点検口。
などの気密処理が重要です。
基礎断熱では、基礎と土台周辺などを含めた気密施工を確認します。
どちらでも気密層を連続させることがポイントです。
⑤ 久留米では床下の湿気も重要
久留米・福岡では梅雨から夏に高温多湿になる時期があります。
床下について、
外気をどう扱う?
湿気をどう管理する?
結露リスクは?
まで確認します。
特に基礎断熱では、床下をどのように換気・空調・除湿する設計なのかも重要です。
⑥ 基礎コンクリートは新築直後に水分を持っている
コンクリートは施工後しばらく水分を含んでいます。
基礎断熱では特に、新築初期の床下湿度をどう管理するか住宅会社へ確認しておきたいところです。
⑦ シロアリ対策は?
ここは久留米で特に確認したいポイントです。
基礎断熱では断熱材の位置・工法によって、シロアリ対策や点検方法を適切に計画する必要があります。
確認するのは、
防蟻処理。
断熱材の仕様。
侵入経路対策。
目視点検できる?
保証は?
です。
⑧ 床断熱ならシロアリ対策不要?
もちろん違います。
床断熱でも木造住宅である以上、シロアリ対策は重要です。
基礎断熱か床断熱かに関係なく、防蟻と定期点検を考えることが基本です。
⑨ 配管のメンテナンス性も確認
床下には、
給水。
給湯。
排水。
などの配管があります。
将来、
漏水。
配管交換。
設備更新。
が必要になったときに点検・修理しやすい床下になっているか確認します。
⑩ 床下エアコンとの相性
基礎断熱では、床下空間を利用した空調方式を組み合わせるケースがあります。
ただし、
基礎断熱=床下エアコン必須
ではありません。
採用するなら、床下全体へ空気が適切に流れるかまで設計します。
比較すると
| 項目 | 床断熱 | 基礎断熱 |
| 主な断熱位置 | 1階床付近 | 基礎部分 |
| 床下 | 基本的に外気側 | 断熱空間側 |
| 気密 | 床・壁等の連続性が重要 | 基礎・土台周辺等が重要 |
| 湿気 | 床下環境を確認 | 床下の温湿度管理が重要 |
| シロアリ | 対策・点検が必要 | 対策・点検が特に重要 |
| 配管 | 床下点検性を確認 | 床下点検性を確認 |
| 性能判断 | UA値・C値等 | UA値・C値等 |
まとめ
住宅会社には、
「基礎断熱と床断熱はどちらが高性能ですか?」ではなく、
「久留米の高温多湿・シロアリまで考えて、断熱・気密ライン、床下湿度、防蟻、配管メンテナンスをどう計画していますか?」
と質問する。
工法名より、その工法を正しく設計・施工・維持できるかを見る。
これが基礎断熱と床断熱を比較するときのポイントです。
















