親から実家を相続したものの、「誰も住んでいないから、ほとんどお金はかからない」と考えていませんか。実際には、相続した家を空き家のまま所有していても、固定資産税、庭の管理、火災保険、見回り、修繕費など、毎年さまざまな費用が発生します。
今回の「相続不動産の相談窓口③」では、相続した実家を持ち続ける場合に、どのような費用がかかるのかを詳しく整理します。
空き家でも固定資産税はかかる
まず確認したいのが固定資産税です。土地や建物を所有していれば、誰も住んでいなくても原則として固定資産税がかかります。地域によっては都市計画税が課税される場合もあります。
固定資産税の金額は、土地や建物の評価額、土地の広さ、建物の築年数などによって異なります。そのため、相続した実家について「毎年いくらかかっているのか」を知るには、まず固定資産税の納税通知書を確認することが大切です。
住宅用地特例と空き家の管理
住宅が建っている土地には、一定の条件を満たすことで住宅用地特例が適用されます。200㎡以下の小規模住宅用地では、固定資産税の課税標準が原則6分の1になります。
ただし、空き家を適切に管理せず、「管理不全空家」や「特定空家」として市区町村から勧告を受けた場合、住宅用地特例の対象から外れることがあります。久留米市でも、管理状態が悪化した空き家について同様の注意喚起が行われています。
つまり、空き家だから何もしなくていい、というわけではありません。
草刈り・庭木・保険・管理費も必要
相続した実家で意外と負担になるのが庭の管理です。草刈り、樹木の剪定、落ち葉の清掃、害虫対策などは、特に春から夏にかけて回数が増えることがあります。
さらに、建物を残す場合は火災保険などの確認も必要です。定期的な見回り、換気、通水、郵便物の確認なども欠かせません。遠方に住んでいる場合には、空き家管理サービスを利用するケースもあります。
一番予測しにくいのは修繕費
空き家の維持費で最も読みにくいのが修繕費です。
雨漏り、外壁、瓦、給排水設備、ブロック塀などは、ある年は費用がかからなくても、問題が起きればまとまった支出になる可能性があります。
そのため、年間コストを考えるときは、
固定資産税+管理費+保険+庭管理+修繕費
まで含めて考えることが重要です。
1年ではなく5年で考える
例えば、年間の維持費が20万円なら5年間で100万円、年間30万円なら5年間で150万円です。
何となく「とりあえず残しておこう」と判断すると、数年後には想像以上の負担になっていることもあります。大切なのは、1年間の費用だけでなく、3年後、5年後まで含めて考えることです。
相続した実家は「持つ価値」を比較する
相続不動産は、急いで売る必要はありません。ただし、何も決めずに持ち続けるのもおすすめできません。
将来自分や家族が住むのか、貸せるのか、リフォームして活用するのか、売却するのか、場合によっては解体するのか。毎年の維持費と将来の使い道を一緒に比較することが大切です。
デザインハウス久留米福岡では、久留米市・筑後市・大木町周辺の相続した実家や空き家について、残す・住む・貸す・直す・売るを比較しながら整理する「相続不動産の相談窓口」を設けています。
売る前に。直す前に。まず比較する。
相続した実家をお持ちの方は、まず一度、**「この家は年間いくらかかっているのか」**を計算するところから始めてみてください。
下記動画もチェックください。

















