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解体工事で最も恐ろしい「近隣住民とのトラブル(騒音・振動・粉塵・ひび割れ)」。苦情への対処法

長年住み慣れた地域で、これからも新築して住み続けるシニアにとって、解体工事による近隣トラブルは「その後のご近所付き合いの破綻」を意味する死活問題です。解体は家づくりの中で最も激しい騒音・振動・ホコリが出る工程だからこそ、業者任せにせず、施主自らが動く「正しい近隣対策」が不可欠です。具体的なステップを解説します。

  • 挨拶回りは「いつ」「誰が」「どこまで」行うべきか?

解体工事の着工が決まったら、遅くとも工事が始まる「1週間〜10日前」までには挨拶回りを完了させてください。解体業者も単独で挨拶に回りますが、それとは別に、必ず施主本人(または夫婦、家族)も足を運ぶのが鉄則です。業者の挨拶だけでは「冷たい印象」を与えますが、施主が顔を見せて「長年お世話になった実家を建て替えることになりました。しばらくの間、大きな音やホコリで大変ご迷惑をおかけします」と頭を下げるだけで、近隣住民の心理的な許容範囲は驚くほど広がります。回る範囲は、自分の敷地と接している「向こう三軒両隣」はもちろん、解体用の大型トラックが頻繁に通行する道路沿いの家まで、少し広めに回るのが安全です。

  • 持参する粗品と伝えるべき「重要情報」

挨拶の際は、500円〜1000円程度の消耗品(個包装のタオル、指定ゴミ袋、クオカードなど)を持参します。そして、単に謝るだけでなく、以下の情報を書いた書面(通常は業者が用意してくれます)を渡してください。

    1. 工事の具体的な期間(〇月〇日〜〇月〇日)
    2. 毎日の作業時間(例:朝8時〜夕方17時、日曜は休みなど)
    3. トラブルが起きた際の「解体業者の現場責任者の名前と直通電話番号」

最後の連絡先が重要です。苦情が出た際に、施主の携帯に直接文句が来ると精神的に参ってしまいます。「何かありましたら、こちらの施工会社の〇〇までご遠慮なくお申し付けください」と言っておけば、住民も業者に直接連絡しやすくなります。

  • 万が一「家が揺れて壁にひびが入った!」と言われたら?

解体時の重機の振動により、隣家から「お宅の工事のせいでうちの基礎や外壁にひびが入った」「ドアの建て付けが悪くなった」とクレームが入ることがあります。これが本当に工事のせいなのか、元からの経年劣化なのかを証明するのは非常に困難です。これを防ぐため、隣家と距離が近い場合は、着工前に解体業者にお願いして、隣家の承諾を得た上で「現在の外壁や境界の状況を写真に撮って記録(家屋調査)」してもらうよう手配してください。もしトラブルが起きたら、絶対に自分で「そんなはずはない」などと反論せず、「すぐに施工会社に確認させ、誠意を持って対応させます」と伝え、プロの業者を間に入れて客観的に話し合わせることが、シニアの身を守る賢明な対応です。

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